「ミューテーション」と「ミューティレーション」は何が違うのか?
どっちがどっちなのか何だかちょっとややこしくなる…というか、そもそもどういう意味なのかあんまりよく分からなかったりしませんか?
私はしました。
結論から言って両者は全く関係なくてただ似てるだけの言葉です。
ミューテーションは「突然変異」です。
そして突然変異体はミュータントといいます。
れっきとした科学用語ですが、ミュータントって言葉のSFっぽさやオカルトっぽさがなんかそっちの方面の単語かのようにイメージがひっぱられてる感があります。
かたやミューティレーションは「切断」「損傷」といった感じの普通の英語です。
そしてキャトルミューティレーションという言葉があり、「牛」の「切断」の意で宇宙人が家畜を殺して解体してその死体を残していく現象のことを言います。
(ただしこの現象の真相は牧場とかで人の目につかず死んだ家畜が鳥に食われただけのことで、宇宙人と関係なく発生することは実証されています)
このキャトルミューティレーションってオカルト用語のせいで、普通の言葉であるミューティレーションもこれまたなんかオカルト系の言葉であるかのようなイメージになってしまいました。
ちなみに宇宙人が人や動物をUFOにさらうことを「アブタクション」(誘拐)といいます。
そして宇宙人にさらわれた人や動物はUFOの中で体を調べられたり、謎の物質を埋め込まれたり、ときには宇宙人とセックスさせられたりと様々なことをされるわけですが、その中で家畜が切り刻まれて殺されて死体を捨てられることが「キャトルミューティレーション」となるのでしょうか。
このアブタクションとキャトルミューティレーションもやっぱり混同されやすくて、単にUFOに誘拐されるだけのことでも「キャトられる」と表現してしまうことが一部で定着しています。
(UFOに誘拐される一大事を「単に」とか「だけ」とか言ってしまうのもおかしな話ですが)
これもあってミューティレーションはますますオカルト用語っぽいイメージがついてしまったのです。
よって、全く無関係なミューテーションとミューティレーションの2語はただ語感が似ているというだけでなく、どっちも本来は普通の意味の言葉なのになんかオカルトっぽいイメージがついた共通点のせいでいっそう混同しやすいというわけなのでした。
ついでにさらに余談。
「キャトられ」ことアブダクションの絵、UFOが牛にスポットライトをあてると牛がフヨフヨと宙に浮く絵がよくあります。
(「いらすとや」にもありました)
このスポットライトのことを「トラクタービーム」と言います。
これはスターウォーズとスタートレックに出てきた完全なるSF用語です。
むしろトラクタービームのアイデアがキャトられ想像図に流用されてるわけです。
あと、アブダクションされた人のことを「アブダクティー」と言います。
そしてその亜種で、誘拐ではなく自分の意志でUFOを呼んで宇宙人と交友したと主張する人のことは「コンタクティー」と言います。
コンタクティーの元祖はジョージ・アダムスキーって人です。
いらすとやのUFOの絵にもあるこの定番の形のUFO「アダムスキー型」をデザインした人です。
なんか長々と書きましたが私は別にUFOビリーバーでもマニアでもありません。
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