【推しの子】の11話から24話あたりまで読んだ感想ブログ書いてみます。
私は以前に、連載始まったときには期待できなかったけど10話まで読んで「お?」ってなった……みたいな感想書いたのですが、そこから最新話24話まで読んだところ、さらに、なんか興味を惹かれたり意表を突かれたりした点が出てきました。
と、そのへん書く前にまずちょっと気づいたことを一つ。この漫画の作者赤坂アカと横槍メンゴのクレジット表記についてです。
普通、話を考える人と漫画を執筆する人が別の漫画では「原作:赤坂アカ 作画:横槍メンゴ」とか表記するものですが、この漫画では今は「赤坂アカ×横槍メンゴ」となってて、担当分野の表記そのものがありません。
そういうポリシーなんでしょうかね。
私は今回このブログ書く際に「原作担当の赤坂の……」みたいに書こうとしたのですが、クレジットに担当の表記が無いことに気づいて、「あ、この漫画では原作とかいう概念は無いのかな?」とか思いました。
どうでもいいことのような、尊重したいことのような、気のせいなような。
まー前置きはこのへんにして本題の感想書いていきます。
さて、この漫画では作者の一人赤坂の「かぐや様は告らせたい」のネタがたまにあって、かぐや様ファンが読むと「これかぐや様のネタじゃん!」と楽しませるような仕掛けが出てきたことがまず印象的でした。
それの筆頭はもちろん「今日あま」。
かぐや様の劇中に人気漫画として登場した「今日あま」こと「今日は甘口で」は、この【推しの子】の世界でも大人気だそうで。ドラマ化もするほどの。
こういうの見て「ひょっとしてかぐや様と【推しの子】は同じ世界?」とか思うのもちょっと楽しいものです。
【推しの子】では漫画の作者も登場しました。
そこそこベテランっぽい少女漫画家の女性。
劇中に彼女の名前は登場しませんでしたが、作者の一人メンゴが「「今日あま」の原作者は吉祥寺頼子」とツイートしてました。
今週の【推しの子】の今日あま原作部分は吉祥寺頼子先生作 #推しの子
— 横槍メンゴ🍢🍡 (@Yorimen) 2020年9月9日
かぐや様のほうでも吉祥寺頼子の名前がちょっとだけ見えます。
(かぐや様8巻)
やはり同一世界なのかー。みたいな仕掛けです。
ところで余談ですが、ここ、かぐや様のアニメでは、「吉祥寺頼子」が「青坂アオ」に改変されてました。
すいません!ご紹介が一人抜けてました!
— 菊池雄一郎 (@goliraman12) 2020年5月26日
今回、今日は甘口のコミックスデザインをしていただいたのはアニメーターの横山穂乃花さんです!
色から文字のデザインまで作業いただきました!
こちらに画像もUPいたしますので
ご覧くださいませ pic.twitter.com/gmxu3usOSS
アニメスタッフもまさか、ここの「吉祥寺頼子」が後々別作品で登場するとは夢にも思わず、うっかり小ネタだと思い「青坂アオ」に改変してさらなる小ネタ化にしてしまったという。あちゃー。
ただ弁護ってわけでもないですが、きっと赤坂自身もこの時には「今後の新作に今日あまや吉祥寺頼子を出そう」だなんてまだ考えてもいなかったのではないかと思います。
話を戻してかぐや様ネタ。他にも、その吉祥寺先生が「ベッドで寝るのをやめれば熟睡せずに済む」という伊井野理論を語ったり、かぐや様で未登場な謎のキャラ「不知火ころも」と名前が良く似た「不知火フリル」が出て来たり、たまにこういうネタが出てきて、そういうのについつい反応してしまいます。
そういうので一番印象的だったのが、ハーサカの「「恋に落ちた瞬間」っぽい顔!」です。
(かぐや様6巻)
ここのハーサカは、白銀を落とすために演技でこんな表情を作って見せたのでした。そう、演技。芝居。
一方、このネタを受けているシーンでの有馬かな。
「今日あま」の重要シーンの撮影でまさにその表情の演技をするその瞬間に、かなは、演技ではなく、本当に「恋に落ちた瞬間」になってしまったという。アクアに。
かたや本気に見せかけた演技。かたや演技に見せかけた本気。の恋に落ちた瞬間。の対比。
ここも、作者は、読者がハーサカとかなを連想して見ることを織り込んで計算してこういう演出したのではないかって気がします。
だとしたら天才ですわ。
このシーンは私は本当に「すげえな!」と感心しました。
このあたりがここのところの【推しの子】を読んで興味を惹かれた点。
もう一つ思った意表を突かれた点は、この漫画の「アイドル物語」のほうの意外な王道さです。
アクア視点の復讐譚と同時にルビー視点のアイドル活動も動き出していて、その様子が、なんか、本当に、アイドルアニメやソシャゲやまんがタイムきららにありそうな、王道の手順を踏んでるような感じがします。
ルビーはかつて母アイが所属していたグループ「B小町」を自分達で今また再結成すべく、そのメンバー集めを頑張ってる段階です。
「女の子がチームを結成して何かをやる作品」の、メンバー集めの段階。なの?今?この漫画?
このあまりにも直球な展開に私は逆に驚きました。
そして「誰がメンバーに入るのか?」ってのにちょっと興味が湧きます。
2人目としてまず、かなが仲間になりました。
3人目は?
同じクラスのグラビアアイドルの寿みなみ?
(ちなみに現実では女子中学生がヤングジャンプの水着グラドルやるのはちょっと不可能です)
今「ガチ恋」で苦しんでる黒川あかね?
まさか不知火フリルが入ったり?
このへんにも私は「次は誰が仲間になるの?」と素直に気になって見事に釣られています。
しかしここ、あかねがガチ恋で完全に嫌われ者になってしまい炎上してて、もし今後、彼女の窮地をアクアが何か活躍して救って、そしてあかねが今いる事務所から苺プロに移ってB小町に入るとしたら、あかねもかなと同じようにアクアに恋に落ちてしまったりするのかなあー?
もしそうなってくとしたら、B小町はアクアが実質のPで、メンバーの少女達はみんなアクアPのことが大好きで、それ、ホンマに、アイドルソシャゲ系のやつですやん。
なったらなったで面白そうではありますが。
私はこの漫画、始まったときはごちゃごちゃ言いましたが、今は、なんか本当に素直に楽しんでしまっています。
いやでも、一時期は赤坂が休載多かったりして、かぐや様と並行して連載が維持できるのかの不安はまだ消えたわけでもなかったりもします。
やっぱり様子見のスタンスです!
転生ってやつにひっかかってるのも依然としてありますし。
あと他に書いておきたい、今後が気になる点。
ルビーは本名の「星野ルビー」でアイカツを開始して、しかもB小町を名乗ろうとして、そんなことしたらルビーとアイの関係はすぐに世間にバレると思います。
アイは本名星野アイではなく「アイ」という芸名でしたが、関係者はアイのフルネーム知ってるでしょうし、かなは現にルビーを見てアイを思い出してますし。
ルビーはアイの娘だとバレた上でアイドルやるんでしょうかね?
そうなったらアクアルビーの「実の父親」は身辺の警戒を固めるから捜索がより困難になるのでは?いや逆に分かりやすくなる?うむむ?
もう一つ。
かなは今後アクアを「あーくん」と呼ぶようになるみたいです。
かなは劇中でもルビーに「こういう子は人気が出る」と分析されてましたが、この漫画そのものでも一番人気キャラになりそうな気もします。
かわいげめっちゃあります。赤坂とメンゴが持つ「人気の出るキャラのノウハウ」が詰め込まれてそうな。
要注目キャラ?