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かぐや様は告らせたい183話感想 理想の着地点

白銀の周囲には未練を引きずってる奴だらけですね。

 

妻との離婚に同意しない父、を諦められないマキ、そして石上子安を見て胸を焦がす伊井野

 

週刊ヤングジャンプ30号 赤坂アカ かぐや様は告らせたい183話 「白銀御行は慰めたい」

 

まずは今週はWEB連載の「かぐや様は告らせたい同人版」が最終回になってました。

 

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この作品は「同人版」という名がまさにこれ以上ないほど的確でふさわしかったと思います。

 

これは本当に同人誌でした。

 

 

で、もう一つのかぐや様公式スピンオフの「語りたい」は終わったりはしないかな?

 

あっちはストーリーが本編と連動してる副読本みたいな強みがあります。

 

 

 

さて。今週は180話からの直接の続き。

 

伊井野ミコが初めて自分の胸の内を明かし、その相手として選ばれたのは藤原でも大仏でもなく我らが主人公白銀でした。

 

でも彼はどうすればいいのか何をしてやれるのか全く光明が見えず、「もし自分がその立場だったら」を想像し、のたうち苦しみます。

 

うーむ。人間ってやつは、基本的には、自分が誰かに恋してもそれが叶わないものだと悟ると、自動的に恋心が冷めていくように出来ています。

 

でも何らかの理由で自分の恋心が冷めてくれないときには、未練で苦しむのでしょう。きっと。

 

世の中いろんな人がいるしいろんな状況がありますもんね。

 

それでふと思い出したことなのですが、私が個人的に聞いたその手の話で驚いたことがあって、彼氏がいるのに他の男から告白された女の子が、断ったら、その男から「じゃあ今の彼氏と別れたら次に俺と付き合って」と頼まれたそうです。

 

世の中マジでいろんな奴がおるわ。

 

 

 

話を戻して、白銀は、横恋慕の先輩マキに助言を仰ぎます。

 

 マキは少し話を聞いただけで伊井野の話だと勘付くのはさすがです。

 

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同じ匂いを持つ者同士で。

 

 

そこから期せずして現在のマキがどんな心境なのか詳しく知ることができました。

 

まず、伊井野の骨折を羨ましがってましたが、それが無意味だってことはさすがに悟った模様。

 

伊井野は骨折していいことなんて本当に何もありませんでしたもんね。

 

むしろ苦しみを加速させただけで。

 

(それが後になって振り返れば「それもいい思い出」と思えるようになってくれればいいんですけど!!!)

 

 

あと翼をハニートラップにかけて柏木と別れさせる作戦も結局は決行できなかったそうで。

 

でもここは、「不安」「出来るわけない」を言い訳にして逃げてるだけとも言えます。

 

ハニートラップを肯定するわけではありませんが、「あの時ああすれば良かった」は「今これからこうすればいい」と表裏一体なので、結局マキは過去の後悔を今に全く活かせてなくて、ってことは今後もずっとこのままです。変わらない限り。

 

 

となるともう他の選択肢は「諦める」くらいしかありませんが、それもできずに彼女は今でも翼が好きでたまらないのだと。

 

ここもなあ~、私には翼が特にいい男にも見えないので「分かる分かる」とはあんまり思いません。

 

この作品では白銀と石上はどんな男なのかこれでもかと語られて「ヒロインズが彼らに惚れるのも分かる」「彼らに幸せになってほしい」とも思うのですが、翼はそういうの全然無いから、落差がどうしても。ね。

 

でもこれは、翼にだって、作中では語られてないけど、白銀や石上に負けないくらい「いい男」なエピソードがマキや柏木の中には存在してるのかもしれません。

 

 

ともあれ、写経でもインドでもどうにもならない問題を、白銀一人が解決してやれることは無いとマキは結論付けます。

 

しかしできることはあるとも言います。

 

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ただ気持ちを理解して共感して寄り添ってやるだけでも大いに救いになると。

 

なるほど。ここは私は本当に「なるほど!」と思いました。

 

マキお前そんなことも言えるんか!

 

お前は自分が見えてないのかちゃんと見えてるのか、どっちなんだ!

 

って、どっちも真実なのかな。

 

 

 

そこから白銀は考えます。

 

 まず伊井野の目線になって、人が人をいつどう好きになるのか考えて、自分にあてはめて、かぐやにも聞くという華麗な流れで彼女とイチャつきだします。

 

仲良しだねラブラブだね。

 

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もう戦争は終わったんや。

 

かぐや様は告らせたいちゃんも天才たちの恋愛頭脳戦ちゃんももう死んだんや。

 

 

……と思いきや、なんか かぐや VS 白銀 の新たな頭脳戦が始まるみたいな感じになりました!

 

 

石つば派であるかぐやに向かい堂々と「俺は伊井野の味方をする」と宣言!

 

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お!なんやなんや。

 

今後は 石つば派 VS 石ミコ派 になって戦うんか?

 

 

って、そういうのとはちょっと違いそうですね。

 

白銀の最優先目的は伊井野の心を慰めたいことであって、それは必ずしも石ミコ派活動を頑張るという意味ではなさそうです。

 

むしろかぐやの石つば派活動を一切邪魔せずに、それで伊井野が悲しむことを前提として、その心のケアを全力でやると言っているように見えました。

 

これは見事な結論です。

 

以前白銀が「無条件で彼女側につくべきか」と苦悩してたその着地点がこれ。

 

かぐやの主張と活動を否定せず、伊井野を見捨てたりせず、一切嘘もつかず、あとついでにかぐやの中の「自分が石つば派活動したら伊井野が傷つく」という心のトゲも抜いてあげるという、完璧な答え!100点満点中の200点じゃないですかこれ。

 

かぐやが惚れ直してます。

 

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「私が好きになった人がこの人で良かった」

 

その意味で言えばかぐやは幸運です。伊井野とマキは「この人を好きにならなければ良かった」って思ってるでしょうから。

 

 

 

そして、今週のこの話で伊井野が石上と幸せになるルートがますます潰えていくようで、私はこれが一番つらいです!

 

どうか私の心のケアを!

 

その特効薬は伊井野の笑顔です!

 

 

 

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