今週のかぐや様は、やっと早坂の真意が分かって今編の方向性が見えて、かなりすっきりしたって感想です。
しかし今週はそのことよりもヤングジャンプ本誌の特別企画ページのインパクトにもってかれた感があります。
作者赤坂アカと歌い手まふまふの対談記事。
週刊ヤングジャンプ 赤坂アカ かぐや様は告らせたい172話 「早坂愛の友達（1）」
赤坂の近影が普通に公開されてました。
まふまふのトレードマーク的な黒マスクは着用してますが。
私はそのスタンスが堂々としてて立派だなと思いました。
漫画家って顔出しがNGな人が多いです。
私はそこはおかしいとは全く思わなくて隠したいなら隠せばいいのですが、隠し方が何か変なのばっかりなんですよね。
最近のYJでも先日「九龍ジェネリックロマンス」の作者眉月じゅんと声優杉田智和の対談ページがあったのですが、眉月は自分の顔の部分だけをカキワリの絵で隠してました。
変なかぶりもので隠すパターンもあります。
例えばマンガ大賞2020で「ブルーピリオド」の山口つばさが大賞を獲ってたのですが、かぶりもので出席してました。
……これは完全な私個人の好き嫌いの感覚なのですが、漫画家がパブリック性の高い場所であろうとも顔を隠したがる事情って（素人のスタンプとかユーチューバーとかじゃあるまいし）そこに遊びとか個性とか奇を衒う要素なんて無いのに、変な隠し方されると、なんか、遊ぶところじゃないところで遊んでるって違和感を持ってしまいます。
素顔を隠したいなら、写真自体無しにするか、奇を衒わず帽子やサングラスやマスクとかの一般的なアイテムでいいじゃん。
だから今回の赤坂のスタンスに、私は勝手に「ちゃんとした感覚の人だ」というか「TPOの価値観が自分と同じ人だ」とか思ったのでした。
まー、変な隠し方をする漫画家をそれだけで幻滅するってことは別に無いんですけどね。
それに赤坂だって過去に変な隠し方したこともあるかもしれませんし。
赤坂とまふまふの対談記事の内容は、いろいろ「なるほどなあー」と思いました。
まふまふは私よりずっとかぐや様読み込んでそう。
あと本編と関係ないことをもうひとつ。
アニメ版のED曲と、子安つばめ役を福原遥が担当するってニュースがありました。
まいんちゃんの声優仕事はプリキュアしか知らなくて、それは子安のイメージとは遠いので、どんな感じになるか楽しみです。
そして子安が出るってことは体育祭編ってことです。うむー。
ED曲は担当が変わっちゃったわけですが、重要なのはやっぱりOPのほうです。
鈴木雅之に続投してほしいなあ～。
それと、コロナ関係の余波でちゃんとアニメの製作や放送ができるのかを若干心配しています。
さて本編の感想。
早坂は何やら苦しんでいるらしいって描写はあったのですが、具体的にこれまでどうしてきたのか、これからどうしたいのかは明かされてなかったので、今回でや～っと判明してとてもすっきりしました。
結論から言って早坂はかぐやを裏切ってるということはありませんでした。よかった。
この漫画の世界観では日本に「財閥」というものが現代でも存在していて日本を牛耳っているのだとか。
ちなみに今西暦何年なのかは不明（あるいは設定自体が無い）です。
で、その巨大財閥四宮グループの総帥四宮雁庵の長男、次男、そして三男四宮雲鷹がバチバチ後継者争いしてる状態と。
ハンターハンターの王子達の継承戦みたいですね。
でも実際に殺し合いとかになってもおかしくないレベルっぽいです。
第4王子……じゃない第四子のかぐやは最初から脱落してて、それゆえにかぐや陣営は兄達にとって「使えるコマ」になりうるから、もし早坂がかぐや陣営から放逐されたのなら、彼女を捕まえる価値はある、と。
彼女の置かれている状況もよく分かりました。
ただまだ不明な点は、そもそも彼女の解任が誰の差し金でどういう意図なのかってところ。
その通告をしたのは彼女の実母でしたが。
そんな早坂は風呂上がりに白銀とエレベーターで鉢合わせしてそのまま密談。
外で。1月の真冬やで。風邪ひくで。さらにはホテルの各客室の窓から丸見えになる場所で話すという豪胆っぷり。
かぐやとクラスメートのモブ女子たちに見つかってしまいます。
前髪編んでる子とかちょいちょい見かけるけど名前はまだ無いんでしたっけ。
かぐや視点では今回の話は完全なギャグトーンで、そういうスタンスで読んでいいらしいことも今週で明確化した印象です。
しかし外で話してる白銀と早坂のほうはマジトーン。
早坂がハーサカの秘密を全て白銀に明かします。
「幻滅した？」「したに決まってんだろ」とのやりとりから、白銀が急にかっこいいモードに入ります！
「助けが必要なら素直にそう言え」
ちょっと騙されてむかついたとしても、俺たちが友だちであることは何も変わらんぞ。と！
白銀は普段は本当にどうしようもないことも多いけど、たまに男を見せます。
彼がこのモードに入ったときには読んでて安心感が湧きます。
（しかしこのページの1コマ目の「どうって」は「どうして」の誤植かと思います）
あとここは、早坂は助けが欲しくてわざと白銀に変装が分かりそうな姿で近づいたらしいのですが、もしかしてホテルの客室のかぐやから見える場所を密談の場にしたのも何らかの意図的なものでしょうかね？
翌日、白銀という助っ人を得た早坂は、行動を開始。
彼女の目的は3つ、「白かぐの秘密を守ること」「自分の身の安全」「かぐやと心置きなくお別れすること」。
まー、できるのでしょう。
しかし白銀は彼女の「目的」ではなく、「願い」を重視してるようです。意味深に。
願いとは何か？何をするのか？それは以下次号で。
私はマキの四条家が頼りにできそうだと思うけど、どうなるでしょうね？
