キラッとプリ☆チャン　恋愛要素が無いかわりに兄や弟とエモくなる

「キラッとプリ☆チャン」、毎週楽しく視聴しています。

前シリーズの「プリパラ」とどうしても比較されてしまいますし、私自身にもそういう視点がないとは言いませんが最近はもうかなり気にならなくなって純粋に楽しんでます。

さて、1クール目が過ぎて2クール目に入ってだいたいの傾向が見えてきたところですが、どうやらこのプリチャンでは恋愛要素は全く無しの方向でやっていくようです。

プリキュア、アイカツ、そしてこのプリティーシリーズなどなど、この手のアニメでは主人公の女の子が何かを頑張っていく物語を概ね1年を1シーズンとしてじっくり描いていくものですが、そこに恋愛要素も混ぜるか混ぜないかも重要な選択になります。

望んでる視聴者も望んでない視聴者もいて匙加減が難しい選択なんだと思います。

プリキュアやアイカツではシーズンごとにあったりなかったり濃かったり薄かったりします。

主人公の女の子あるいはメインヒロインズの誰かに、王子様役とかケンカ相手とかの男性キャラがあてがわれて。

このプリチャンは、どうやらそういうの全く無しの方向性なようです。

そういえばプリパラの1期の初期は、主人公らぁらにはそういうの完全に無しなのは一貫してましたが、メインヒロインズのあと二人、みれぃには雨宮が、そふぃにはレオナがいて、展開次第では恋愛物にしようと思えばできるように作られてる感じでした。

みれぃと雨宮のバレンタイン（「ぷりのままで！」）の話とか、なかなかいい話だったりしましたし。

でも放送を続けていくうちにそういう方向性は自然と消えていった印象でした。

それどころか雨宮は人格やネタが（あじみ以上に）どんどんおかしくなっていき、最終的には制御することすら完全放棄の完全放置の投げっぱなしモンスターキャラになってしまって、恋愛もクソもない異次元世界になってしまいましたが。

レオそふぃのほうは終始ほんわかしてて、いつも特に何もないけど逆にそれが安定感があったりもしましたが。

ともあれプリパラは恋愛要素は0に近いかなりの薄めでした。

そしてそれはアイドルタイムプリパラでも基本そうでした。が、少し様子が違いました。

主人公ゆいには恋のお相手となる男子はいませんでしたが、そのかわりに実の兄ショウゴが、王子様役でもありケンカ相手役でもあるという、下手に恋愛ものやる以上に不思議で濃密な兄妹の絆が描かれていました。

そういう、「ヒロインは誰かと恋愛関係になったりはしないけど実の兄弟とは濃密な絆を築く」っていう路線が、どうやらプリチャンにも踏襲されているようです。

主人公みらいには恋の相手も男兄弟もいませんが、メインヒロインズのあと二人が、実の弟や実の兄と個別エピソードでエモいことになってました。

えももりんかも自分の単独ライブ初披露のエピソードが、えもは弟春太との姉弟の絆、りんかは兄ユヅルとの兄妹の絆を描く物語で、それがまたどっちもすごくいい話で、初ライブの曲やCGの素晴らしさも相乗効果になって視聴してて「うひゃー」ってなりました。

本当に、どっちも、めっちゃ相思相愛な話…。

6話のえもの初ライブの話は、誰かを応援するのが好きなえもは野球少年春太の試合もチアしたがるけど、春太は恥ずかしがって姉に「もう応援にくんなよ」と言ってケンカになりますが、春太は大事な試合でピンチなると姉のことが頭によぎって、えもも弟の試合が気になって何も手がつかずにいて、マジでお互いにお互いのことで頭いっぱいになってるというすごい話でした。

f:id:mogmogfirst:20180725161114j:plain