週刊少年ジャンプ Dr.STONE Z=36 「金狼と銀狼」
金狼とマグマの戦いは前回金狼はスイカのおかげで圧倒することができましたが、心配した通りの展開になってしまいました…。
マグマによるだまし討ちで金狼敗北。
本当にマグマは悪くて卑怯な奴!という超超わかりやすいキャラなので、降参したふりで金狼の背後からだまし討ちという悪くて卑怯なことを堂々と実行してくれます。
しかしこういうの見ると私はどうもマグマが卑怯というより金狼のほうが迂闊だと思ってしまいます。
金狼がマグマのダウンを奪えたのはスイカの助けのおかげだから、それは反則になるかもしれないから審判シャスパーの判断を仰ぐ、というのは筋が通っています。
しかしそこでマグマへの警戒を怠って背を向けてしまった金狼は油断が過ぎます。
そんな卑怯なマグマの一撃をジャスパーが「卑怯だから失格」という裁定をしていないことがそれを物語っています。
そして金狼自身も自分の油断のせいで掴みかけた勝利を取りこぼしたことを痛感してるっぽいです。
この一連の流れを、勝ち誇るマグマに無言でいるジャスパー、一言「…すまん!!」と謝る金狼、2つの絵だけで表現してて、最低限な絵だけで見せるここの引き算の演出は上手だと思いました。
しかし…試合の勝敗はそうでも、これは村の長を決める勝負なんですけどこんな決め方で村人は納得するんでしょうかねえー?
この村ができて何世代も経ているそうですが、そのわりには文明レベルもですが政治的成熟性もかなり低レベルな村です。
ところで今回の金狼VSマグマのバトル見て、拳奴死闘伝セスタスって漫画を思い出しました。
その中の登場人物、狩人ムタンガは拳闘大会で試合場に入場してから敵を倒して勝利が確定するまでの間一瞬たりとも敵から目を逸らさなかったという描写がありました。
( ↓この表紙の男がムタンガ)
まさに一流の狩人!
それと比べるのも酷なのかもしれませんが金狼はまだまだ全然でした。
続く千空VSコハクの試合は、スイカを探しに行ったコハクが戻ってこれなかったので千空の不戦勝。
うーむ。
ここってなんか仲間同士でホウレンソウを徹底できていればコハクに「スイカは無事だった!」と伝えて間に合わせることも可能だったんじゃないかと思いました。
例えばカセキは出場選手じゃないのですから彼に伝令係を務めてもらうとか。
こっちの引き算の演出ですが、ここはカセキにもどうにもできなかったことを示す絵がこのシーンまでに1枚欲しかったところでした。
コハクがスイカを抱きしめる絵はよかったのに惜しい。
この絵は「良かった。病気の子どもはいないんだ」ってやつですね。
ともあれマグマに多少のダメージと疲労を与えることはできたので、まだ銀狼には望みを繋ぐことができそうです。
その銀狼は「パワーアップドリンク」のプラセボ効果が強烈に効いているようで、対戦相手の強そうだけどモブザコ感全開の男アルゴにいきなり先制攻撃がクリーンヒット。
しかし銀狼が勝つのかは分かりません。
漫画的には決勝戦が「千空VSマグマ」になるほうが熱そうだとも思ってしまいます。
と、その前にクロムが準決勝でマグマに一矢報いてルリの目の前でがんばりを見せるシーンもありそうです。
次回へ続く!