シマノ。
今週のハンターの感想を強いて一言で言うとするなら「シマノ」。
そんな回でした。
週刊少年ジャンプ 冨樫義博 ハンターハンター No.364 思惑
玄関に第1王子ベンジャミンの私兵、さらに電話交換台にベンジャミン、第3王子チョウライ、第5王子ツベッバの3者が同時にコールしてきてクラピカは対話する順番に一瞬悩みます。
彼はまずベンジャミンと話すことに決め、4人いた侍女の最後の一人シマノにそう指示し、彼女も「はい」と答えるのですが。
いざ電話を繋いだら受話器の向こうにいたのはチョウライでした。
シマノの命令拒否!
ゴゴゴゴゴゴ!!
すさまじいオーラを漂わすシマノが素晴らしくてクラピカもタジタジ。
こんなナイスキャラが今まで名も無きモブとして埋もれていたとは。
驚いたクラピカですがチョウライには「いやあんたと話す予定じゃなかったし」とは死んでも言えずなんとか意図して対話しているかのように振舞います。
そのおかげでお互いに(当面は)殺し合うつもりはないって意思の疎通ができて面会の約束を取り付けることができました。
ベンジャミンは時間切れの交渉決裂で完全対立状態に!
最後のツベッバはその直属の少尉マオールと通話して、高圧的なようで結構柔軟な対応を得てこちらとも面会のチャンスができました。
玄関の向こうにいるベンジャミンの私兵バビマイナは動き無し。
さてクラピカはシマノになぜ指示を無視したのか問いただします。
このシマノ、なんかかなり情報に通じてて判断力もすごいです!
いい味出てます。
クラピカは王子たちの細かい性格までは把握してないので彼女の分析は非常に有力な情報になります。
クラピカはベンジャミンのことを「会話しようとするってことは殺し合わない選択肢もあるのかも」と思いましたが(普通そうですが)シマノから見たらベンジャミンは殺す意志は一切ぶれない人だと。
前回ビンセントを倒したのだからそれなりに認めて敬意を持って殺してやるぞと。
こわいなあーベンジャミン。
チョウライとツベッバは対話の余地があってツベッバ陣営は多少待たせても大丈夫なので、シマノは独断でチョウライとの電話を繋いだのでした。
賢いなあーシマノ。
彼女の目的は自分が生き残ること。
……ということは、サイールドがおヒマ念獣に操られて暴れたときに侍女4人のうち2人は軍に拘束されてもいいからこの場を逃げることを選びましたが、シマノがそうしなかったってことはあの2人はもうこの世にいないのかもしれません。
(361話)
今この場もかなり危険なのに、シマノはここにいたほうがまだ生き残る可能性が高いと判断して彼女なりにがんばってます。
がんばれシマノ。
…って自分が生き残るためにクラピカやオイト王妃を裏切る可能性もある!?
サイールドはどうしてるんでしょう。
彼が死んだら能力裏窓を吸い取ったクラピカには死んだことは分かるとか?
クラピカはチョウライと面会に向かいます。
廊下の途中で本来のターゲット第4王子ツェリードニヒの部屋を確認。
対面したチョウライは未開封のペットボトル2つを出してオイトに選ばせて残りを自分用にして、まさに「話が通じる相手オーラ」を出しまくってます。
念獣が睨みをきかせながら!
そしてクラピカは念と念獣についての核心情報をチョウライの味方ではない護衛2人のいる前で話し続けていいか彼に問うて次回へ続くとなりました。
なんていうか今週は政治的な駆け引きバトル一色でした。
選挙編を思い出します。
あのときは選挙とアルカの別々の2つの事件を同時進行で描かれていましたが、今回は継承戦がそのままあるときは殺し合いになったりあるときは政治的駆け引きになったりかなり高度ですね。
難しくてややこしいけど私はこういうの好きです。
いつまた休載になるか分からない不安はありますが、今はまだ大丈夫な気もしますので素直に続きをわくわくして待ちます!