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Netflixの「三体」は原作読破してると超面白い!

Netflixのドラマ「三体」全8話視聴しました。「シーズン1」のね。面白かったです。シーズン2以降も楽しみです。

 

私は劉慈欣の原作小説の三部作全5冊を既読です。原作は超最高の大絶賛でした。で、このドラマは原作既読だったからこそ大いに楽しめたと思ってます。

 

全くの初見だったらあんまりピンとこなかったかも、とすら思います。

 

しかしまー分かってたことですが原作をかなり改変してましたね。舞台が中国からイギリスになってるし、メイン登場人物は名前も国籍も人種も性別も変えまくり、原作にいないキャラも原作から消えたキャラもいるっぽいです。

 

「原作改変」と言えば、私自身が普段漫画ばっかり読んでる人間なので漫画がアニメ化実写化される際の原作改変問題のデリケートさはよく知ってるのですが、実写ドラマは普段みないこともあってこの大胆な原作改変っぷりが新鮮に感じました。

 

いや外国での小説とかが実写化される際の原作改変問題も同じように、あるいはそれ以上にデリケートでしょうかね。人種とかジェンダーとか絡むとさらに。

 

今作の場合はそのへんどうだったんだろ、炎上したとかいうニュースは見聞きしてないので大丈夫だったのかな。

 

世の中すぐ炎上しますよね。嫌なもんです。思い入れのある作品絡みで炎上が起きても、ない作品でも、どっちでもウンザリします。

 

で今回は私にとっては思い入れのある三体が思い入れのないドラマって形での映像化なので、もし炎上してたらなんかいつも以上にウンザリしてたかもしれません。してなくてよかったあ。

 

 

 

とは言え、このドラマは本当にマジでめっちゃ改変されてます。

 

原作で汪淼と羅輯と程心そして雲天明のポジションだったキャラクター4人に、オリジナルキャラ加えた5人がなんと葉文潔の孫弟子にあたる若き科学者の友人同士だという。

 

さらに程心には軍人の彼氏がいてもしかして章北海のポジション?

 

あと丁儀は存在しない?

 

で、4人はさらに女性白人のオギー、黒人のソール、白人のウィルと原作とはもう全くの別人と。程心だけは中国系女性のままだけど名前はチェン・シンからジン・チェンへとなぜか変更。

 

まーポジションとは言っても厳密にはいろいろと役どころがミックスされてますし。

 

相違点を挙げたらきりがないです。

 

(一方で文潔、ウェイド、史強、エヴァンスとかは名前と大まかなポジションがそのままだったり)

 

実を言うとこのド改変については私はちょっとひっかかるものがないわけでもありません。

 

原作信者だったら「いちいち変えるなよ!」と言いたくもなりそうなほどです。私は原作信者なのかどうかは自分では分かりませんけど。

 

でも幸いにも世界中にいる原作信者のほとんどは反発の声を上げてないようだし、私自身も結局このドラマを大いに楽しめてしまいました。

 

 

それは単純に「面白かったから」「出来が良かったから」なのでしょうね。原作改変が受け入れられるかどうかはそれで面白いかどうかに尽きるという超シンプルかつ絶対の真理。

 

それになんていうか改変の仕方が頭のいい人じゃないと思いつけなさそうなすごい高度な構成っぽくも見えましたし。

 

というかむしろ今作は原作を知ってる人が原作との違いを比較して楽しめる要素もかなり強いと感じました。

 

たとえば原作での程心はずっと特定の彼氏がいないようで処女っぽさすら感じる孤高の女だったのに対しドラマのジンはウィルとは幼馴染でずっと友人関係でいつつも他の男ラジと付き合ってて、ウィルにとっては想い人が他の男とよろしくやってるのをずっとそばで見続けていたという、原作の雲天明よりもさらに苦悩に苛まれる毎日を送ってたことになってて、私は「ひええ」と戦慄したものでした。「すげえな、おい」と。

 

他にもゲーム内の兵士一人一人に半導体役をやらせる巨大人間コンピューターとか、元は陽子サイズの智子(ソフォン)が二次元展開されて超巨大な平面になっていくところとか、原作で文章だけで描写されたシーンが映像になることの迫力にも圧倒されました。

 

ウィルが折り紙の船に乗ってるシーンも、紅衛兵の少女が右手失ってるシーンも、タンカー船がナノファイバーでスライスされるシーンも。もう見どころだらけでした。

 

これらの感覚は原作を知ってなきゃ味わえなかったものだと思いました。

 

原作未読の人でも迫力のシーンではそうだと感じることはできたでしょうけど、でもドラマ内のあんな場面やこんな場面は言葉の説明が少ないので、どういう場面なのか直感的にだいたいは分かっても、具体的にどれほどすごいことなのかは知りえないのではないか、とか思いました。

 

本当に原作読んでてよかったと思いました。

 

 

 

こりゃもうドラマ版の結末を見届けるまで死ねません。

 

マジで続きが気になります。

 

シーズン1の終盤での文潔とソールの墓地での会話も原作の三体2とも大いに違ってました。

 

そこで語られたのは原作で羅輯が聞いた宇宙社会学の公理ではなく、「神と遊ぶな」というジョーク。そのジョークに一体どんな意味があるのか???

 

そしてソールは面壁計画で原作の荘顔に相当する理想の恋人を見繕ってもらっちゃうのか???その女の人種は???

 

興味は尽きません。

 

ラジは章北海ポジションの役どころになってくのか?

 

東方延緒も出る?関一帆や艾AAとかは当然出るよね?

 

というわけで私はネトフリ版三体を大いに楽しみ、そして続編に大いに期待するのでした。

 

 

 

あと余談。

 

 

ゲーム内でNPC国民が再水化するシーンで、みんな全裸なのに、例の少女だけは服を着てたのにちょっと笑いました。少女の全裸は絶対放送禁止なのだろうからそこはいいけど、だったら大人の国民が全裸なのは変になるから、みんな服着ててもよかったんとちゃう?

 

 

 

 

 

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