アシリパが本当にこれでもかというくらいに辛い目にあっています!
可哀想で仕方ないです。
彼女がこんなに追い詰められているのはもちろん意図的にそう描かれていて、何らかの意味があるんですよね?ですよね?
本当に今のゴールデンカムイはきつい展開が続いてます。
まずは金塊を見つける直前では、鶴見中尉に捕まって追い詰められて暗号キーワード「ホロケウオシコニ」を白状してしまいました。
父ウイルクの頭の人皮の実物を見せつけられて。
まずこれだけで、もうどれほどのショックだったか想像もつきません。本当にこのシーンは恐ろし過ぎました。でもそんな鶴見が私は大好きなのですが。
そして続けざまに有古と(有古は死んでないですが)、そして房太郎の死体と対面。
金塊を見つけて第七師団とのラストバトルが始まってからは、仲間達が次々と死んでいきます。
まず都丹。
ソフィア。
助けにきてくれた谷垣。
彼は死んでないとは思いますが。
そしてついに牛山が、自分をかばって死んでしまいました。
彼女が見てないところでは、頭巾ちゃんことヴァシリが尾形に倒されました。
私はヴァシリはここで致命傷を受けたと思います。はずれててほしいです。
そして土方も鯉登に。
まともじゃないです。こんなん。
いや、戦争なんだからこれが当然と言えばそうなのですが。
土方は頭に致命傷を負い、かつて人斬り用一郎が最期にそうなったように、今ここが若き日の京都だと認知し相手が分からないまま暴れます。ヒグマにも。
それをアシリパが見てます。
そして次は土方の死を目の前で見ることになるのか?
あ、その前にヒグマ。
この漫画では誰かと誰かが戦って緊迫した場面にヒグマなどなどの動物が乱入することがよくありましたが、まさかこの「地獄行き暴走列車」にも乗り込んでくるとは。
しかし正直に言って、登場人物が次々と死んでいくこの場面ではヒグマのインパクトなんて全然感じません。
でもちょっとだけ、カムイの比喩というか化身というかそういうのがここに出てきたことに深い意味があるようにも感じなくも無いです。
まーそこはいいや。話をアシリパに戻します。
アシリパの精神がもつとは到底思えません。
いくら彼女の心が強くて戦う覚悟を決めていたとしても。
年いくつでしたっけ?
あまりにも過酷です。
もう読んでてそこが本当に辛いです。
登場人物が次々死ぬことだけでも読んでてズシンとくるのに。その上に彼女の心痛がこれでもかと描かれてて。
そういや第七師団側も、鯉登の父も、二階堂も死にました。みんな死にます。
私は菊田が死んだとき結構ショックでした。私は彼のこと好きだったんだなあー。
菊田は心の底には、この漫画では珍しく常識性や人間性や健全な良心のようなものを持っている人物だったと思います。彼の次に持ってそうなのは白石。
死んでから好きだったと気づいたキャラでした。
ってまた話がずれたのでまたアシリパに話を戻します!
彼女はこうやって仲間達の死を次々と見せつけられて苦悩の極みに達するのですが、それでも泣かないんですね。
そこに少し、なんていうかまさにウイルクの娘といった人間性を感じます。
彼女も彼女で心のどこかが少し狂ってるのでしょうか。
泣けないことがかえって痛ましいです。
漫画のセオリーとして、彼女はこの戦いで死ぬことは決してなく結末の場所に必ず居合わせるに決まってるわけですが、そこは、やっぱり杉元と鶴見以外は全員死んだ場所なんでしょうかね?
白石や月島だって生き残れる保証なんてどこにも無いです。
なんかもう金塊とかアイヌ達の民族危機とかもどうでもよくなってきて、彼女が救われることだけを願っているような感もあります。
彼女を救えるのはやっぱり杉元です。
その場合、杉元は絶対に死んだら駄目です。
アリシパを守るために死ぬってのはもう駄目です。
生き残ってくれ杉元。
頼むぞ杉元。
今日のブログはこれが一番言いたかったのでした。
アシリパの完璧はいつになる?
あと余談。
鶴見はやっぱり最高です。
アシリパが心配なのとは別に、彼の狂気は見ていて本当にゾクゾクして「もっと見たい」とか思ってしまいます。
そういや彼はたまに顔を真っ黒にする特技がありますが、あれずるいですよね。今どんな顔してるの?って気になったときによくなるので。
余談その2。
アシリパは作中で裸になったことが無いですよね。確か。
もしかしてウイルクになんらかの刺青を入れられてたりするでしょうか?