私はカイロを3種類持ってます。
酸化反応式のつまり普通の使い捨てカイロと、液体燃料式のハクキンカイロと、そして酢酸ナトリウム水溶液式のエコカイロ。
カイロと言えば普通は99.9%使い捨てカイロを指しますが、世の中には使い捨てないカイロも当然存在するわけで、その一つが今日ブログで書きたいエコカイロ。
はっきり言いますがこれは本当に実用性の低いおもちゃです。
写真、左から、お馴染みの使い捨てカイロ、ハクキンカイロ(私のはZIPPOウォーマー)、そしてエコカイロです。
私が現在持ってない他の使い捨てないカイロには、充電式カイロがあります。
それぞれには明確な長所と短所があります。
しかしエコカイロには長所と言えるだけの長所はやっぱり無いです。
それぞれの長所短所をざっと書いていくと。
使い捨てカイロ。
長所:使用と管理と保存が全部めっちゃ楽。値段安い。安全性も高い。
短所:ゴミを出す。
ハクキンカイロ。
長所:最強に超あったかい。ゴミを出さない(化石燃料は消費する)。総合的コスパはいい。
短所:火気の管理がしっかりできない人には危険。再利用はちょっと面倒。値段高い。
充電式カイロ。
長所:一番ゴミを出さない。管理が楽。
短所:あんまりあったかくない(今は違うかもしれません)。怪しいメーカーだと安全性は低い。値段高い。
エコカイロ。
長所:ゴミを出さない。値段安い。
短所:あんまりあったかくない。とくに持続力は全然無い。再利用が非常に面倒だし結局光熱費がかかる。
やっぱり一番メリットが多いのは使い捨てで、便利さ、値段、安全性がどれも優れてて、短所なんてほぼ無いに等しいです。
使えば使うほど物理的なゴミを出すことくらいです。
「酸化鉄を可燃ゴミに出しちゃって本当にいいのかな?」ってのがちょっと心にひっかかるくらい。
充電式とハクキンはその点をクリアしてるし、初期費用はともかく総合的コスパならそう劣らないし、特にハクキンは格段にあったかくて最強で、私も愛用してます。
(充電式カイロは私は最新のは知らないで過去の印象で書いてます)
でもやっぱりどっちも手軽さでは使い捨てに遠く及びませんけどね。「うっかりなくしたら終わり」ってのも人によっては重要問題ですし。
しかしエコカイロは、本当に実用性に乏しく、たぶん世の中に「私はエコカイロ派だ!」って人はいないでしょう。いやいるのかも。いやいないだろ。いたらすいません。
今回、ずっと前に試しに買ったきりしまってたのを見つけたので、ちょっとまた使ってみました。
透明なポリ容器に白い粉と小さな金属の円盤が密封されているエコカイロ。
昔100円ショップで買いました。今でも売ってるんでしょうか?
この粉が酢酸ナトリウムの結晶。
これを何度でも再利用して発熱させることができるからエコなカイロと。
再利用する方法は、茹でること。
それがかなり面倒で、「結局それなりの光熱費がかかるじゃん」感も凄まじいです。
念入りに茹でて結晶が完全に溶けて液体になったら準備完了。
この液体は過冷却って状態になってて、金属の円盤を指で「パチン!」ってして(言葉で説明むずかしい)刺激を与えたら凍り始めて、凝固熱を発生してまた白い粉末に戻るって寸法です。
その持続力は、1時間くらい?
話にならないレベルです。
手間もコスパも持続力も最悪です。おもちゃと言うのは決して誇張では無いです。
どうしても実用するのなら、最初に数十個買って、茹でる作業を大量に一括でやれば、コスパは改善するでしょうかねえ???
カイロの歴史って、最初は木炭とか石炭なんでしたっけ。懐炉だけに。
そこからハクキンカイロの時代になり、昭和に使い捨てが誕生し主流になりました。
最も現代的なのは充電式で、性能と安全性が向上すればいつかは使い捨てを超えるでしょうか?
しかしエコカイロの時代は来なかったしこれからも来ないでしょう。