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「岸辺露伴は戯れない」感想 食傷ぎりぎり一歩手前で面白かった

JUMP J BOOK 短編小説集「岸辺露伴は戯れない」買いました。

 

岸辺露伴の小説が、「岸辺露伴は叫ばない」に続いて2ヶ月連続で発行されて、前巻買っちゃったし結構面白かったので後巻「戯れない」も買おう、と。

 

短編集なので一遍ごとにさらっと一気に読めて面白かったです。

 

今日のブログは「戯れない」というより今回の2冊の短編集全体の感想って感じです。

 

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2冊で9編の物語が収録されていました。

 

4人の作家が「僕の考えた岸辺露伴は動かない」を見事に作り上げています。

 

「くしゃがら」 北國ばらっど

「blackstar.」 吉上亮

「血栞塗(ちしおりみどろ)」 宮本深礼

「検閲方程式」 維羽祐介

「オカミサマ」 北國ばらっど

 

「幸福の箱」 北國ばらっど

「夕柳台」 宮本深礼

「シンメトリー・ルーム」 北國ばらっど

「楽園の落穂」 吉上亮

 

9編中4編が北國ばらっどの著作で、北國大活躍の本でした。

 

4人の作家は特に誰が上手い、誰が下手ということもありませんでしたが、個人的好みを強いて言うなら「オカミサマ」が一番面白かったです。

 

どうせなら1冊は全部北國のにして、アンソロジーっぽくしないで、「北國ばらっど著」と個人著作にしてもよかったかもしれません。

 

北國の敢闘賞です。

 

 

4人の作家ごとに、若干、露伴のキャラにブレがあるようにも感じましたが、それは全く問題なしです。

 

そもそも本家の荒木飛呂彦の「動かない」「グッチ」「ルーヴル」ですら、露伴のキャラブレどころか世界観自体がほとんど別世界だったりしますから。

 

本家の露伴はジョジョの奇妙な冒険4部のキャラですが、「動かない」は世界観が4部とは完全別のパラレルワールドっぽいですし、1編ごとに全く別のパラレルワールドのような印象もあります。

 

まーそういう世界設定なんでもありな自由さが「動かない」の良さでもあると思いますが。

 

 

4人の作家は「動かない」シリーズを熟読していて、本編内にはシリーズに出たちょっとした要素がさりげなく踏襲されているシーンもあって、そういうのを見つけると読んでて嬉しかったです。

 

自然への敬意とか、セーラームーンのフィギュアとか。

 

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1ヶ月で9編の「岸辺露伴は動かない」を読んだのでおなかいっぱいです。

 

もし3冊目があったらちょっともうウンザリと思ってたかもしれません。

 

2冊が食傷を感じることがなく楽しめるぎりぎりの範囲だったと思います。

 

 

「動かない」の世界では不思議で厄介な怪異モンスターがわりとよくいて、露伴は毎回そういうのに遭遇して大ピンチになってしまうわけで、あんまり続けて読むと「遭遇しすぎだろ!」って思ってしまうのはしょうがないと思います。

 

 

本家の読み切りにも言えることですが、「動かない」はたまに読むのがベストなのかもしれません。

 

 

 

不満点は、前回のブログにも書いたことですが、荒木飛呂彦の挿絵がまったくないのは、やっぱり、1,2枚くらい描いてくれてもいいのにって思いました。

 

ただ、表紙絵のカードがおまけに挟んであって、それはかなり気に入ってしまいました。

 

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かっこいい。

 

 

まー、今回の「岸辺露伴は動かない」スピンオフ短編小説集は概ねよかったです。

 

これからも出してほしいとは思いませんが。

 

何年も後に忘れたころに出るなら楽しめるかも。

 

岸辺露伴は動かない コミック 1-2巻セット

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岸辺露伴は戯れない 短編小説集 (JUMP j BOOKS)

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岸辺露伴は叫ばない 短編小説集 (JUMP j BOOKS)

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