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「暗殺国家ロシア」感想 絵に描いたような「おそロシア」

学研新書 寺谷ひろみ 「暗殺国家ロシア リトヴィネンコ毒殺とプーチンの野望」って本読みました。

 

おっそろしい本でした。

 

 

 

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まーなんつうかあまりにストレートなタイトル。

 

見つけた瞬間読んでみずにはいられませんでした。

 

 

 

ここが日本でよかったです。

 

私がもしロシア在住のロシア人だったらこんな本手に取っただけでどこかの誰かからなんかされそうで怖いです。

 

作者もある日突然消えたりしないか不安になります。

 

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さてこの本は、2006年にリトヴィネンコという男が暗殺された顛末が語られています。

 

ロシアの元KGBスパイで、国内の大富豪の暗殺を命じられたことを暴露してそしてロシア警察に権限踰越などなどの罪で何度も逮捕されるのですが、一大決心してイギリスに亡命しました。

 

しかしその亡命先イギリスで何者かに毒殺されてしまいました。

 

使われた猛毒はなんとボロニウム210という放射性物質。ウランやプルトニウムみたいなもんかと思います。

 

なんかもう普通の毒殺とはレベルが桁違いで尋常ではない物質が凶器に使われてるのが恐ろしい。「普通の毒殺」ってのもおかしな言葉ですが。

 

放射性物質に汚染され急激に体が崩壊していく彼の遺言とかは読んでてちょっと胸が痛くなります。

 

 

 

 

犯人は、この本の結論でも、イギリス警察の捜査でも、元KGBのルガヴォイという男と結論づけているのですが、ロシアはこの男の引き渡しを拒否。

 

「リトヴィネンコが殺されたことにロシア政府は何にも関係ない」とイギリスと揉めた状態のまま、現在も進展はないようです。

 

結局「暗殺国家ロシア」というイメージが深まっただけ、という事件です。

 

まさにおそロシア。

 

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ロシア…つうかプーチンに強く不利益をもたらす人間がこう実際に殺されてて、しかも殺され方が物凄くて、何をどう調査してもロシアは国家ぐるみで大反発。

 

まさにおそロシア。

 

 

黒幕はプーチンなのか?

 

真相は限りないグレーの藪の中。

 

この本は2007年に書かれたのですが、プーチンは大統領任期満了で一度メドベージェフに大統領職を譲り、彼から首相に任命され、そして2012年にまた大統領選で大勝、今度は憲法改正とかいろいろして次の任期満了は2024年だとか。

 

強いなあー。プーチン。

 

 

プーチンが実際にリトヴィネンコ暗殺させたのかは確定したわけではありません。

 

しかし反プーチンの人々が何人か実際に死んで、プーチンには敵無しなんでしょうかね。

 

まさにおそロシア。

 

 

 

ちなみにプーチン自身も暗殺されかかったことが何度もあるそうです。

 

でも生き抜いて大統領に長年君臨してるんだからやっぱり彼がロシア最強の男?

 

 

さてこの本は「おそロシア」っぷりはよく伝わってくるのですが、読みやすい本とはとても言えません

 

出来事をだらだら書き連ねてるって印象が強く、結局流し読みで済ませました。

 

ロシア人の名前が何人も出てくる話は登場人物の関係図がめっちゃ把握しにくいってことを実感しました。

 

 

暗殺国家ロシア―リトヴィネンコ毒殺とプーチンの野望 (学研新書)

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毒殺―暗殺国家ロシアの真実

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暗殺国家ロシア: 消されたジャーナリストを追う (新潮文庫)

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ワニ ぬいぐるみ 特大 (230cm, 緑)

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