BEASTARSやっぱりすごいです。
今度は講談社漫画賞の少年部門で受賞しちゃいました。
週刊少年チャンピオンは弱虫ペダルが相変わらず好調ですがその1作品に頼りっきりという印象が強く、これからもう一つ看板作品ができそうなことは本当に喜ばしいニュースです。
でもチャンピオンは最近長寿作ドカベンが連載終了してしまうし、そして、先日突然訃報が飛び込んできてしまいました。
「鮫島、最後の十五日」を現在連載中の漫画家佐藤タカヒロが7月3日に死去しました。
いきなりすぎて本当に驚きました。
漫画家が連載中に亡くなって作品が未完になってしまうことについては、また改めてブログに書くかもしれません。
話を戻して、板垣巴留のBEASTARSです。
これで受賞するのいくつめなんでしたっけ。
ええと、「このマンガがすごい!」は2位、「マンガ大賞」は大賞、「文化庁メディア文化祭」は新人賞、「手塚治虫文化賞」は新生賞(という部門賞)を獲得してて、今回さらに講談社と。
すごすぎる。
ちなみに小学館漫画賞は今年1月に発表されましたが、「約束のネバーランド」が獲ってました。
約ネバは「このマンガがすごい!」「マンガ新聞大賞」でも1位を獲ってて、今、このビースターズと双璧をなす評価実績作品です。
どっちも面白いです。
さて講談社漫画賞の結果発表記事が講談社発の様々な漫画雑誌に載ってました。
少年部門のビースターズとともに、少女部門「透明なゆりかご」(沖田×華)、一般部門「傘寿まり子」(おざわゆき)、「フラジャイル」(草水敏&恵三郎)の受賞が発表されて各人の「受賞のことば」も掲載されてました。
そこの板垣の言葉を読んだら、なんか私ジーンときてしまいました。
怒涛の受賞ラッシュで本人も驚きや戸惑いやプレッシャーなどなど、感激だけどころじゃない大変な思いもしていることと思いますが、しっかり自分を保っていられてるようでなんか安心しました。
それに秋田書店の雑誌で連載してる自分が講談社の漫画賞を獲れたことにも言及しています。
講談社漫画賞は、基本的には講談社内の作品が多いですが、他社作品が受賞することもあります。
小学館のも集英社のも秋田書店のも白泉社のも。
(ただ週刊少年ジャンプの作品が選ばれたことはこれまでに一度もなく約ネバが来年以降に獲れる可能性は低いかと)
板垣が受賞ラッシュで混乱しつつも他社から受賞できたことに「漫画という業界は同志で作られていて、誰もひとりぼっちではないのだ」と語ってて、これがなんか胸を打ちました。
読者の私から見てて決して綺麗とは思えない漫画出版業界ですが、こうビースターズや約ネバみたいなすごい作品も確かに存在してて、その作者がなんかすごく優しくていいものに目を向けようとする前向きな姿勢が素晴らしいなあーと思いました。
ビースターズの主人公レゴシの人間性(動物性?)ともなんか繋がってる感じもしました。
これからも板垣巴留がんばっていって素晴らしい作品を読ませてくれるのを期待しています。