週刊少年チャンピオン 板垣巴留 「BEASTARS」がいろんな賞を受賞してます。
このマンガがすごい!2018オトコ編では2位。
1位は週刊少年ジャンプの「約束のネバーランド」でした。
このマンガがすごい!は結構名誉なもののようで、5位くらいまでに入ったらその単行本の帯に「何位受賞!」って宣伝がついて大抵の本屋で豪勢に展示されます。
ちなみに、BEASTARSは2位受賞したことを単行本の帯どころかチャンピオンの誌面でもかなり大々的に扱っていて、1位の約ネバより派手だったのでちょっと笑いました。
……が!
今度はBEASTARSついに1位です!
「マンガ大賞」のほうでは1位を獲りました!
すごい!
こっちでは約ネバは11位で、かなり低いなあー。
どうやら、マンガ大賞は、歴代受賞作やプレスやコメントを見る限りでは、あまりにメジャーで有名で他で1位獲ったような作品だと「もううちでプッシュする意味ない」ってする傾向があるような印象がしました。
うーん、まーそんなもんかあー。
だからBEASTARSが1位獲得した理由にも「これが今旬だから!」「これから流行る!」っていう空気だからって面もあると思います。
まさにその通りで、「第21回文化庁メディア文化祭マンガ部門新人賞」も受賞しました。
チャンピオンの今週号はそれを大々的に告知してBEASTARが表紙&巻頭カラーになってましたし。
来週号もマンガ大賞で派手に祝うのでしょう。
(文化庁マンガ部門の大賞は池辺葵の「ねえ、ママ」という作品だそうです)
BEASTARS確かに面白い作品です。
毎週楽しみに読んでます。
板垣巴留はバキシリーズの板垣恵介の実娘なのではないかという未確認情報を聞くのですが、真偽は気になるような、どうでもいいような。
擬人化された肉食動物と草食動物が弱肉強食の概念をかかえたままで人間的社会を生きている世界という、思いつくだけなら誰でもできるけどその世界観をがっしり作り上げてるのがすごいです。
ジョジョの奇妙な冒険シリーズの作者荒木飛呂彦は自身の漫画論で、漫画には四大基本構造が重要だと説いていて、それは「キャラクター」「ストーリー」「世界観」「テーマ」で、BEASTARSで言えば、ストーリー以外の3つの完成度がめっちゃ高いんだと思います。
ハイイロオオカミの主人公レゴシ、擬人化動物の人間社会、肉食と草食の壁、どれも完成度高い!
ヒロインのハルも、さすがに私自身「魅力的なヒロイン!」とは思わないけど、奥が深くてすごいキャラです。
演劇部で起きた食殺事件を追うストーリーは、もちろん「つまんない」なんてことはないんだけど、他の3つがすごいせいで霞んで見えるというある意味贅沢な状態です。
去年流行った「けものフレンズ」、雷句誠の「どうぶつの国」、私は鑑賞してないけど「ズートピア」「あらしのよるに」などなどのエッセンスもありそうです。
これ、アニメ化されますね。
弱虫ペダルという1枚看板に頼りきりだったチャンピオンの待望の2枚目の看板になる予感。
そしてレゴシ、ルイ、ピナあたりにそっち系の人気がつきます。
ミュージカルにもなるかも。
あとマンガ大賞、4位の「ダンジョン飯」、5位の「不滅のあなたへ」、6位の「ランウェイで笑って」もとても面白い作品で、私はこれらが1位でもおかしくはなかったと思います。
2位の「我らコンタクティ」、3位の「凪のお暇」とかは読んだことないんだけど、私がいいと思う作品が上位だったんだから、これらも読んでみる価値あるってことなのかもしれないなあー。
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