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「煽らせ屋」って概念を世の中に浸透させるのは無理があると思う

アサ芸BIZってサイトで違和感のある記事読みました。

 

この記事はちょっと無理があるかな。

 

まず前提として、世の中「煽り運転」の悪質さとそれを許せない感情、その対策の必要性に異を唱える人ってのはほぼいないかと思います。

 

でもそれは「ほぼ」であって、異を唱えたい人が極少数いて、でもその人達は言っても通るわけがないことは理解しているので、せめてものカウンター運動として「煽らせ屋」って言葉を作ってDD論に持ち込みたいのかなって思いました。

 

(DD論=どっちもどっち論)

 

 

「煽らせ屋」で検索したら、週プレNEWSでも記事がありました。

 


論じてるのは「アサヒ芸能」と「プレイボーイ」と、いかにもな週刊誌です。

 

で、この2誌が論じる「煽らせ屋」ってのは、つまり「追い越し車線とかをわざとノロノロ運転して、後続車をイライラさせて、煽り運転をさせてそれをドラレコで録画しようとする始末の悪いドライバー」と言ったところです。

 

アサヒ芸能のほうは匿名の「交通ジャーナリスト」なる者が語ってます。

 

プレイボーイでは自動車評論家の国沢光宏、日本自動車研究所・主任研究員の北島創と堂々と名乗って語ってて、その点は立派です。

 

 

でもまず無理があるのが「わざと」の定義。

 

ただ低速運転なだけかもしれないものを、ちょっと運転見ただけでわざとかどうかを判断する術は無いです。想像オンリー。

 

追い越し車線はいただけないけど、そもそも追い越し車線を走り続けること自体が違反で、速度は関係無いです。

 

しかも法定速度って(いうある意味やっかいな)ものが存在するわけですから、それを守ってのノロノロ運転だったら、正当性は完全にそっち。

 

なので2記事では「煽らせ屋」を正当性で以って非難することができなくて、感情的な嫌味を言うことしかできてません。

 

感情で言うのなら逆に、ノロノロ運転を見ただけですぐカッカする奴のほうがものすごく印象が悪いです。

 

「煽らせ屋」って言葉を作ってそれを叩きたい人のほうに煽り運転しがちな奴の精神的傾向が透けて見えると言うか。

 

 

 

とは言え。

 

ノロノロ運転が迷惑というのは大いに理解できることではあります。

 

法定速度を守ってる車があったとしても、そのせいで交通の流れが阻害されてたら迷惑だってのは一理あります。

 

そのノロノロ者がわざと愉快犯的にやってるってのも、実際ありえないことでもありません。

 

でもそんなの、もし出くわしても、対策は簡単じゃないですか。

 

そいつを逆にドラレコとかで撮影すればいいだけです。

 

その動画を第三者の視点に委ねれば、なんらかの違反や、違反じゃなくても迷惑や不審な挙動であるって一発で証明できます。

 

そしたら「煽らせ屋」の存在を世の中に詳らかにできますよ。

 

なのに2記事ではそんな簡単な対策を仮にも車の専門家が指摘できてません。

 

それはつまり「動画の証拠があると困るのは自分のほうだから?」とか想像するわけです。私は。

 

 

実際にyoutubeで煽らせ屋を検索してみたのですが、「追い越し車線をノロノロ走り続けてる車」の動画はありましたし、迷惑だと思うのもあるのですが、それがわざとの煽らせ屋なのかという基準はやっぱりあまりにも不明瞭。

 

結局曖昧な感情で「煽らせ屋っているよねーやな感じだよねー」「俺が煽らせ屋だと思えば煽らせ屋なんだ」って言ってるだけのレベルで終わっていて、同感を誘う根拠があまりにも希薄で、煽り運転の問題の深刻さに比べたら煽らせ屋の問題はそのカウンター存在として浸透されうるレベルには到底達してない、と、思いました。

 

 

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