第200話!
その記念すべき回で扱われたのは、なんと藤原のラーメン四天王回。
マジかよ。
週刊ヤングジャンプ52号 赤坂アカ かぐや様は告らせたい200話 「藤原千花は超超超食べたい」
私はこの緩急の差にちょっとついていけない感があります。
前回の、「白銀とかぐやのアメリカ留学の行く末はどうなるの?」とか「四宮家の闇」とかが気になって心にしこりが残って、続きを早く知りたいのに、そういう暗く重いシリアスを途中にされたまま、唐突にギャグ回が挟まれる落差に。
このラーメン回は今の白かぐの話にひと段落つけてから読みたかったです。
意図的にじらす構成なのかな。200回に合わせて調整した?
あるいは私が気負い過ぎてただけか?
ま。なんにせよ気持ちを切り替えて。せっかくのラーメン回を楽しめればとも思います。
ラーメン回自体は好きです。
さて、舞台は神保町。
集英社って神保町にあるんだ?
そしてかぐや様の世界でも鬼滅の刃はブームになってるようです。
ちなみにこの漫画は「今が西暦何年か」の概念が存在しないタイプの世界観です。
そういう世界観にするメリットの一つが、時事ネタを気軽に出せることです。
デメリットは風化が早いこと。
例えば子安達が使ってた若者言葉とかね。
あと余談ですが、かぐや様を含め今の世の中の現代劇漫画の99.9%は「コロナが発生してないIF世界」という世界観になってしまいましたよね。必然的に。
この先どうなることやら。
ところでコロナが発生した世界観で描かれてる漫画は、私が知ってるのは「K2」だけです。スーパードクターKの続編の医者漫画のやつのK2です。
(「木曜日のフルット」は一瞬そうなったけど結局ならなかったっぽい)
他にあったらぜひ教えてください。
話を戻して神保町。
神保町には集英社以外にも、あいつがいます。
さて、藤原が何の脈絡も無く立ち寄ったラーメン屋。
店名がふざけてます。ラーメン五郎。
何がふざけてるって、劇中に「J系」というラーメン用語が登場するのですが、お前そのJは「ラーメン二郎」のJやんけ!
この店主は自分の店の名前が「二郎の便乗」だと開き直ってます。
なんだかすぐ潰れそうな店です。
そして実際歴史も浅い店のようで、この日、神保町の有名人が初めてこの店を訪れました。
マシマシママついに登場。
これでラーメン四天王が全員登場しました。200回を飾るにふさわしい慶事ですね。
ノリで大盛りを注文してJ系インスパの量に困惑する藤原を見て、問答無用でそれを出した店主を諫めます。
正論です。
しかし店主は、凄まじい形相で狂気のラーメン観を語ります。
それを打ち砕くためにママは「マシマシチョモランマ」を注文し、対決がスタート。
なぜフードファイト完食できるかできないかがラーメン観の肯定否定になるのかはさっぱり分かりませんけど!
その間にも両者の訳の分からんバックグラウンドが明かされ、読者の混乱をさらに煽ります。
ママは昔渋谷のサンちゃんとは恋仲でした。
でもラーメン観の違いで別れることとなり、愛する男と別れてでも貫いた自分のラーメン観は決して譲れないから、こうやって戦うのだと。
私はこのへん読んでて、頭の片隅に前回の話を引きずってたので、白銀とかぐやもこうやって別れちゃうのかな、とか一瞬思っちゃったんですけど。
そして店主の側も、「大盛りで女をデブらせる」信念に至った出来事を語ります。
かつて妹のミチコが無茶なダイエットをして死んでしまい、そんな犠牲者をもう出さないためだけにラーメン作ってるそうです。
店主の「無茶なダイエットは良くない」という信念だけは正しいですがそこ以外は全部狂ってます。
ってかミチコは死んだの?
で、ママが時間内にどうにか完食して勝利。
両者に残るのは苦い後味のみ。
と思いきや、藤原もいつの間にか完食してて、その笑顔に二人の中の何かが癒されたようです。それが何なのかはこれまたさっぱり分かりませんが。
そして記念写真と日本ラーメン史に残される藤原。ラーメン五郎も潰れずに繁盛するようで。
藤原はサンちゃんにも巣鴨の仙人にも顔を覚えられ、今またママと一緒に記録に残され、今後のラーメン界に何かを起こすのかもしれません。
J鈴木ともいつかまた出会うのでしょう。
楽しみです。
今回のラーメン回も面白かったですが、ただ最後、藤原がその後吐いたというのは、ちょっと気に入りませんでした。
彼女には食べたぶんをちゃんと全て消化してほしかったです。
そのカロリーを全て体に吸収してほしかったです。
で、白かぐの話の続きはどうなるんでしょうね???