マイホームヒーロー、連載100回を超えて、物語的にはもう終盤に入った感じでしょうか?
終盤の「例の日」は8月17日前後らしく、作中の今は、えーと何月何日でしたっけ?
週刊ヤングマガジン 原作:山川直輝 漫画:朝基まさし 「マイホームヒーロー」
たぶん8月2日前後です。
前に日付が出たことがあって、そこから計算したらそれくらいだと思います。
「例の日」8月17日ごろに、妻歌仙の実家がある群馬の山奥の「村」で何かが起こり、鳥栖実家の村人と窪が率いるヤクザ半グレの構成員が戦ったのか死屍累々になり、哲雄と窪が直接対峙します。
それまであと半月くらいかあー。
まだ全然終盤じゃないですね。
最後の戦いの日まではまだまだ物語がありそうです。
(ここが最後の戦いかどうかは不明ですが)
さてこの作品、登場人物がどんどん減っていってます。
組織の麻取親子の死から始まり、信、竹田たちも死に、罪無き一般人金井や刑事の安元も死にました。
また、恭一は自首、安元を殺した警察内の内通者薬師寺も捕まり、いろんな奴らが死んだり捕まったりしてます。
しかし哲雄はいつも首の皮一枚で生き残ります。
現時点で生き残ってる登場人物はというと……。
哲雄の味方は、妻歌仙、娘零花だけ。半グレを殺したい高校生の小沢は味方とは言いにくそう。
組織のほうは窪以外は雑魚構成員しかいなさそうだけど、雑魚の数はそれなりにいる様子。バックにはガチヤクザの間野会。
警察は戦線離脱。
そして鳥栖実家の村のカルト宗教集団!
この村が一番強くて厄介な存在です。
教祖の鳥栖郷一郎。村人を束ねてる洋二(別のヤクザ)と胡蝶、そして占い師の志楽久も村の一員でした。あとたまに出てた覗く目の奴らも村の一員でした。
このカルト宗教の村はなんかもう警察もマスコミもお構いなしに好き勝手できるくらいの力がありました。
郷一郎は作中ナンバーワンの邪悪なモンスターっぽくも見えます。
哲雄はヤクザとカルト宗教の両方から自分と家族を守らなくてはなりません。
地獄です!
でもそこは我らがマイホームヒーロー哲雄ですから、両者をぶつけて共倒れさせる奇策を思いつき、そして実行してくれることは疑いないです。
その点でだけは安心して読めるというか。
しかしそれにしても哲雄はただ者ではありません。歌仙も。
人を殺したりヤクザと駆け引きしたり(いつもギリギリで余裕ゼロですが)と渡り合ってきた強者です。
でもそれも、若い頃にカルト宗教と関わって修羅場を経験して鍛えられてたからなんですね。
元から危ない世界と関わる心備えがあったような人でした。
ここは「なーんだ」と落胆もしたのですが、哲雄が強すぎることへの納得にもなりました。
そして妻歌仙。
最初は平凡な主婦かと思ったけど、実家の「和服の鳥栖」が想像を遥かに超えるカルト宗教でした。
かなり非合法な組織で。
郷一郎、洋二、胡蝶は、かなり嫌な奴らで哲雄の家族を追い詰めて牛耳ろうとしていきます。
読んでる側としたら、哲雄に「こいつらをやっつけてほしい」とついつい思ってしまいます。
小沢みたいに「殺しちゃおうよ」とまでは思いませんが。
いや、ちょっとは思ってるかも。
どうせ非合法なド田舎の山村なので、村人を殺しても警察の目が届いたりしなさそうです。
あ、でも「戦う」「殺す」となると、教祖も信者も全員を殺さないと怨恨の根を残してしまうから、やっぱり簡単ではないか~。
それに窪率いる組織もどうにかしないと安息の日が訪れることはなさそうですし。
もう和解とか大金を渡して縁を切るとかができる余地は無いみたいです。
やっぱり両方を共倒れにさせるしかないですね!
今の哲雄は「殺人は駄目だ」と思ってますが、今後、自分の意志で考えを変えるか、小沢に引っ掻き回されて否応なくそうするかで。
その場面が見れることをやっぱり私は期待しています。
無事に完結まで連載が保たれますように!
頑張れマイホームヒーロー。