毎回楽しみに読んでるマイホームヒーロー。
前回感想ブログ書いたのが結構前になっちゃってその間にも物語はどんどん進んで、それ以降の感想をまた書いておきたくなりました。
週刊ヤングマガジン 原作:山川直輝 漫画:朝基まさし 「マイホームヒーロー」
なんと言っても刑事の安元です。
殺されちゃった!
私はナイスキャラだと思ってたのに、退場しちゃったのは残念です。
もうちょっと頑張ってもらって、窪率いるヤクザ半グレ組織と戦うところも見たかった気もしますが、それだと安元がヒーローになってしまうのでこの漫画的にはNGになるのかもしれません。
ヒーローは我らが主人公の鳥栖哲雄だけでいい!のかも?
さて、安元はものすごい違法捜査で哲雄が延人も義辰も二人とも殺したってことを突き止めてしまいます。
しかし捜査は違法だし証拠はなにもない。
そこで安元がとった行動は哲雄にハッタリをかまして自白させること。
この作戦があっさり成功してしまって、私はそれ読んだときは脱力してしまいました。
えーそんなすぐ自白しちゃうの?と。
ただ、このときの哲雄の心境、恐怖とか動揺とかどれほどのものか計り知れませんね。背中が汗びっしょりで。
で、哲雄は安元の了解を得て自白の前に身辺整理する時間をもらって、私はてっきり、その時間の間にラストシーンの哲雄と窪の一騎打ちまでいくのかなと思いましたが、これも全然予想外れでした。
まさか殺されちゃうとは。安元。
安元は違法捜査もお手の物な横暴刑事ではありましたが、正義の人ではありました。
彼は「犯罪者はみんなクズ」と思ってて、その理屈でいえば哲雄もクズなのでそういう扱いするのかなと思いきや、そうでもなく哲雄の境遇や心痛を察するくらいの人情はあったし、「お前のためにも窪の組織は俺が潰してやる」と思うほどの人でした。
安元は「敵の敵」キャラであって、彼の勝利は哲雄の逮捕なので決して味方ではないけど、現実的人情的には味方と言ってもいいような感じというか。
しかし、哲雄から自白の約束を取り付けたその日に、事件は起こってしまいました。
結論から先に言うと彼の相棒の刑事薬師寺がヤクザの内通者で、半グレの一人と共謀して、なんと署内の取調室で彼をカッターナイフで切り殺すという超展開。
おいおいおいマジか。
こんなこと起きたら全国規模もんの重大ニュースやで。
犯人の半グレは罪を軽く見積もっても30年は刑務所から出てこれないですって。
なのに実行するかー、名も無き半グレよ。
こいつはこいつなりに自分の今後の人生のほぼ全てを捨ててでも、窪の指令に従うだけの何かを背負ってるんでしょうかね?
そして内通者の薬師寺だって、これから徹底的な調査がされて窪との繋がりとかも暴かれそうな気がするんですけど、そのへん大丈夫なの?
査問委員会とか監察官とかなんとかそういうので。
モブ半グレは安元を2回切りつけたわけで、そのときの両者の位置や体勢まで事細かく取り調べされるんだから、不自然な所作はすぐにばれそうですけど。
他にもカッターをどうやって手に入れたのかとか、クリップの針金ひとつで本当に手錠を外せるのかとか。
薬師寺があのあとどうなったかも描いてほしいところです。
そして哲雄。
これで彼を追おうという警察はいなくなったわけですから、彼が今自分で思ってるような「これでもう妻や娘ともお別れ」という状態からは結果的に脱却できたことになります。
しかしだからってラッキーだとは到底言えません。
安元が死んだことをこれからニュースとかで知ることになるのでしょうが、ショックを受けるでしょうね。
そして「安元さんは消されたんだ」と理解して、消したのが窪たちだってことも容易に察せます。
窪本人も真取親子を殺したのが哲雄だと知ってしまって、哲雄を殺すことが正式に決定してしまいました。
なるほど、次に哲雄と窪が会うときはもう生きるか死ぬかしかない状況になったわけですね。
あ、いや、そこで仮に哲雄が窪を殺しても、窪のさらに上の立場のガチヤクザ真野会の志野も「犯人は哲雄」だと知ってしまっているので、哲雄に安らぎの日なんてもう永遠に来なさそうだけど、大丈夫なんでしょうか???
哲雄の人生は、ほんまにもう乱高下のジェットコースターですわ。
そしてこの一連の哲雄VS警察VSヤクザの話とは別に、妻歌仙の実家の鳥栖家もとんでもなく異常なことが判明してこれまた唖然としたのですが、こっちはまた別に感想ブログ書こうと思います。
情報量多いです!マイホームヒーロー。
頑張れマイホームヒーロー。