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ゾンビランドサガ感想 ゆうぎり考 不遇と中和剤とビンタ

ゾンビランドサガの登場人物の感想書いてます!

 

今回で6人目!ゆうぎり

 

はっきり言って、出番が少なく扱いが悪く不遇なキャラだったと思います。

 

(このブログは全て私の勝手な想像で書いています)

 

 

 

ゾンビランドサガはいろんなところがよく出来てて素晴らしい作品でしたが、大きな不満点と言っていいのが、ゆうぎり回、ゆうぎり曲が無かったことです。

 

でもなあー、まーなあー、無いのも仕方なかったとも思えて複雑な気分です。

 

全12話で、ゾンビ!アイドル!佐賀!笑いと!涙!と可能な限り詰め込んでて、6,7話の愛&純子回、8話のリリィ回、9話のサキ回とまでやって、リアルタイムで視聴してた私は「次の10話はゆうぎり回?」と思いきや無くって「えー!ゆうぎり回無しかよ!」と肩透かしな気分になったものでした。

 

ただ10,11,12話は続けて怒涛の熱いクライマックスとなってて、これじゃあゆうぎり回を入れる余裕は無いってことはすごくよく理解できました。

 

 

 それでちょっと思ったことなんですが、嫌なことを言ってしまいますが、最初からゆうぎりってキャラ無しでフランシュシュ6人だったとしても、この全12話は普通に成立していたのでは?と。

 

(決して私は「ゆうぎりなんかいらない!」とは思っていません)

 

一人だけ当番回無し、さらに「存在が意味不明で謎」っていうのをネタにしてるキャラは既にたえがいるのでそっち方面でも若干かぶり気味ですし、キャラが活かされてないのでは?

 

って。

 

そんなことはこんな無知な一視聴者の私ごときが考えるまでもなく、製作者側が考えていないわけがありません。

 

最初にこのアニメを企画して、主人公のグループを何人組にするか綿密に検討して、放送枠が全12話と決まって構成して、プロ中のプロがじっくり考えた上でゆうぎりをゆうぎり回無しにしてでもフランシュシュの中に入れているわけです。

 

ゆうぎりはこの作品にいなくてはいけないキャラだってことが演繹的に想像できます。

 

実際に終盤でゆうぎりの存在意義が漠然と見えてくるようになっていました。

 

(もし全13話だったらゆうぎり回はあったのかなあー?)

 

 

 

ゆうぎりは一体どういう背景を持っている子なのかは視聴者にはずっと見えませんでした。

 

断片情報を集めようとしても難しい。

 

ただでさえ私日本史に弱いですし。

 

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そもそも花魁の具体的な定義すらあんまり分かってない始末です。

 

彼女を一晩買おうとするだけでもまず遊郭のVIP会員になって料金も今の何百万円とかかるみたいな?

 

とにかく超超超高級娼婦で、この作品の世界設定では何か日本の歴史に関わる重要な役割を果たした歴史上人物。という解釈でいいんでしょうか?

 

 

佐賀で死んだ人物かどうかも怪しいみたいですね。

 

幕末明治に佐賀に遊郭があったのかとか、そもそも「花魁」って用語が東京吉原遊郭のものらしいとか、現実の歴史に当てはめて考えにくいようで、この作品独自設定の架空の「花魁」なんだと思います。

 

いや本当マジで全然自信ないです。日本史弱いです。

 

彼女のゾンビデザインの首にある大きな傷跡は、「斬首された?」ってことを如実に想像させますが、どういう経緯で彼女が死んだのかもやっぱり謎。

 

 

 

11話でようやく、ゆうぎりとの関わりが垣間見える人物マスターが登場しました。

 

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バーの店名が「NewJofuku」。

 

徐福伝説とか、山本常朝とか、葉隠とか、「大慈悲を起こし人の為になるべき事」とか、意味深なキーワードが一気にたくさん出てきて驚きました。

 

そしてマスターと幸太郎の会話から、視聴者はやっと微かな情報を与えてもらえました。

 

幸太郎がゾンビランドサガプロジェクトの発起人で、マスターの力を借りて実現したこと。

 

そしてマスターは生前のゆうぎりに借りがあること。

 

この二つの情報だけあれば背景が漠然と見えるので、具体的な経緯の説明はひょっとしたら不要なのかもしれません。

 

アニメにしようとすると、かなり時間を割かれるわりにそうするだけの甲斐が特にないみたいな。

 

このへんは製作者側が「だいたい分かってれば十分なことです」と割り切ってるみたいな。

 

(ネットのどこかでスタッフの誰かがそういう趣旨のコメントした記事を読んだような記憶が朧げにあるけど特定できませんでした)

 

 

 

ともあれ確かにこれだけで大体の想像は自然と湧いてきます。

 

幸太郎はさくらのためにフランシュシュを組織したのは周知のことですが、そこにゆうぎりを加えたのはマスターの意向だったんじゃないかと。

 

ゆうぎりは一人だけ時代が違い過ぎてて、どうも幸太郎主導の人選ではなさそうな印象です。

 

二人の持つ能力で何らかの反魂の術を使うと、生き返らせられるのは7人が限界。(ロメロで実験した?) 

 

まずはさくら、そしてゆうぎりを思っているマスターがそこに彼女を指名して、佐賀で死んだ現代芸能に長ける3人を選び抜き、さらに謎の人選暴走族の不良少女、最後に(最初に?)伝説の山田たえ。

 

こうしてフランシュシュは7人に決まったのでしょう。

 

マスターは昔無残に死んだゆうぎりに、少しでも現世の喜びとか楽しみとか、青春とか友情とか、幸せを感じてほしいと思ってそうしたのではないかと思います。

 

恋慕の感情ではなさそうだけど、特別な思いやりのような気持ちで。

 

本人の意志を無視してゾンビにすることが幸せなのか、恩返しになるのかは分かりません。

 

それはさくらを生き返らせた幸太郎にも同じことが言えます。

 

二人の男が完全なエゴでそれぞれ思う少女を生き返らせました。

 

それがさくらとゆうぎり。

 

幸太郎がさくらを思う気持ちと似たようなものを元々マスターもゆうぎりに抱いてたからこそ、彼は「頭腐ってやがると思った」幸太郎の計画に手を貸した。

 

なんて想像したりします私は。

 

ゆうぎりは一人だけ当番回もメイン曲もなくて影が薄いけど、どこかの誰かにとっては彼女はさくらなんです。たぶん。

 

 

佐賀の徐福伝説、マスターの正体は徐福本人なのかは分かりませんが、このゾンビランドサガって作品は、マスターとゆうぎりのキャラ設定が「佐賀+ゾンビ+アイドル」の3つを無理矢理結びつけて成立させてる接着剤や中和剤のような役割を果たしてる、ような、気がします。

 

 

 

ゆうぎりの持ちネタは、ビンタ

 

3話で初めて炸裂したとき、私は面白いとか思う以前にただただ唖然としました。ポカーンと。

 

マジでなんの脈絡もないし、さくらにとってはひたすら理不尽だし。

 

「あれは一体なんだったんだろう」と咀嚼できないまま、ストーリーはどんどん進んでいきいろいろ引き込まれてビンタを忘れたころの10話で再び登場。

 

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そのときになってやっと私は「ゆうぎりはこういう人なのね」と飲み込めて、笑えました。

 

 10話はさくらが舞い上がって孤立してきて不穏な回でしたが、一服の清涼剤になりました。

 

ひとの話を聞いてるのか聞いてないのか唐突に問答無用のビンタして、そいつが言ってたことを改めて言うというあまりにも不条理な劇薬

 

ビンタできる相手は限られそうです。

 

 

で、その不条理ギャグの筈のビンタが12話ではちゃんと状況や会話が噛み合った状態で会心の一撃

 

闇化したさくらを張って叱咤激励しました。

 

それをきっかけにアルピノライブを7人で臨めたのだから、功績は大きいのかも。

 

「不条理ギャグ→天丼→マジ」という、過去二度のギャグビンタを前振りにしての三度目のビンタは熱くて構成が凝ってると思いました。

 

 

 

ゆうぎりはリリィとゾンビに目覚めた最初のころから仲良しです。

 

当初は(たえは別として)最年長と最年少の凸凹コンビって感じでしたが、まさお発覚してからは「おねショタ」って要素も加わったでしょうか。

 

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4話で手を繋いでる微笑ましいシーンが、改めて見直すと妙に男と女って感じに見えてしまうのは、私の視線が不純で無粋なだけですね。

 

ただ、両者は時代も年齢も生い立ちも性別も何もかも違うけど、性格というか価値観はなんか通じ合ってそうな印象があります。

 

 

 

一度だけ花魁の衣装フル装備の絵が見られたのはすごくよかったです。

 

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(屋敷に装備があったのがすごい)

 

渾身作画って感じですごく綺麗で、純子なんかそれ見てて感動してましたし。

 

その姿をさくらに見せて具体的にどうするつもりだったのかは、さくらが留守で空振りとなってもう謎ですが。

 

 

 

謎だらけのゆうぎり。

 

たえのような振り切れたイレギュラー感がないぶん殊更に不遇に感じたキャラでした。

 

謎は謎のままでもいいのかもしれません。でもいつか彼女が脚光を浴びる物語が絶対に見たいものです。

 

 

 

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