週刊少年ジャンプ Dr.STONE Z=90 「NEW WORLD MAP」
ドクターストーンの毎話感想を遅れて書いてます。
90話は石神村の歴史が少し語られましたが、これ前々から思ってたけどやっぱり細かいところがいろいろ気になります。
気球で無事に石神村まで来れた千空、クロム、龍水の3人。
村は司帝国との戦争のために働き手世代が総出で出撃してから数か月間ずっと老人と子どもだけで過ごしてたそうです。
うーん、これだと老人をほったらかしにしてた印象強すぎ。終戦した時点で何人か帰しておいたほうがよかったと思います。
村では魚が主食というか食べるものが魚しかないです。
冬が来る前に果物とか根菜とか備蓄してなかったっけ?もうなくなった?
これもやっぱり若者が村の老人の食事をおざなりにしてるのではないかって印象がします。
気球で石油以外にも食料の調達を目指して探索を開始します。
ここ、コハクが気球の底に腕力だけでぶらさがってるシーンがかなり不安で嫌です。
つい先日積乱雲で空の旅の危険を身を以って感じたはずなのに、千空はコハクのために命綱すらも用意してあげないの?
探索中にヤギの群れを発見して、羽京が「偽善と言われようと」と謝りながら射るのはちょっと深いものがあります。
この漫画では今回初めて動物を殺すシーンが登場したわけじゃなく、イノシシや鹿や時にライオンすらも殺して食べてます。
羽京も散々そうして生きてきた筈なのに、今回妙にかしこまって謝ってます。
それとも動物を殺すときに毎回謝ってるんでしょうか。
殺生に罪悪感が湧くのはまー理解できますが、毎日やってる筈のことに「いただきます」の感謝はともかく、なぜいちいち謝るんでしょうね?
私には、なんか、彼は「謝る」ことこそが「偽善」だと自覚してるように見えました。
そして久しぶりの肉に感極まる村の老人。
飢饉を経験してるみたいです。
石神村が3800年の間人口が全然増えなかったのは食糧問題だと。
うーん。
やっぱり石神村の設定にはいろいろとすごい無理を感じます。
今更ながらのおさらいですが、石神村は千空の義父の百夜とその宇宙飛行士の仲間たちが開祖です。
彼らは宇宙から地球の日本のたぶん伊豆諸島あたりのどこかの島に帰還し、なぜか島内で一生を終えてしまったのがいまだに不可解です。
本当に、なぜ本州に移動しようとしなかったのか。
(したら第1話と矛盾するからなのですが)
移動したのは彼らの子や孫のようで、まーそこから村の発展が始まるとして、彼らは文明人とは言い切れませんが百夜から教育を受けてるので識字や学問の能力はあり、まだそのころには地球には建物、医薬品、図書館、物資などなどが無数にありました。
だったら人口を増やすことは原始人よりはずっと簡単な筈で、生物の最小存続可能個体数の問題はあるかもしれないけど、3800年あれば100万人くらいになってても不思議に感じません。
でもそうならずに、せいぜい数十人の人口しかないってことは、3800年の間に何度も飢饉、寒冷化、疫病、戦争とかが起きてその都度人口が激減したってことなんだと思います。
そして文明も科学知識も文字すらも失っていったと。
だとしたら、「百物語」や開祖の墓標だけが都合よく残ってるのが、ものすごく不自然に見えてしまいます。
「こんなの絶対あるわけないだろ!」とまでは言えないけど「変、不自然、都合よすぎ」ってのを、石神村の存在にかなり感じてしまいます。
うーん。
それはそうと千空と龍水の農耕の話は私も「サピエンス全史」で読んで知りました。
人間が小麦を支配しているのではなく、小麦が人間を支配しているのだって話です。
人間は一度小麦で人口をちょっとでも増やしてしまったら、それからは永遠に必死に小麦をつきっきりで栽培し続けなくてはならなくなるという。
人間は今は鶏、豚、牛もエグい牧畜で食べ続けなくてはいけませんし。
それは人類のあるべき姿なんでしょうかねって話。
まーともあれ野生の小麦を発見!
農業が始まります。
次回へ続く!