週刊少年ジャンプ Dr.STONE Z=41 「DOCTOR STONE」
なんと今週は漫画のタイトルがサブタイトルになってます。
こういうの最終回間際でよくあるんですけど!
でもまーもうすぐ終わるとは思いませんけど!
千空は物凄い記憶力と知的好奇心を持ってて何でも知ってる天才少年ですが、彼は科学者を自称することを好み、医者というわけではありません。
なのにこの漫画は「サイエンティストストーン」ではなく「ドクターストーン」です。
まーサイエンティストストーンは語呂があまりにも悪いからタイトルにはなりえませんけど、でもドクターなのはなんらかの意味があるわけで、今週はその一端をちょっと垣間見た気がします。
今週はまさに医者でした。
ただ連載当初の第4話で石けんを自作したときに千空は「ドクターストーン」と軽ーく言っちゃったこともあったりして、あのときは私は「え?何か深い意味が込められてそうなタイトルをこんなところで軽く言っちゃうもんなの?」と思ったりもしました。
なんてこともあったので今週サブタイトルと本編を読んだときは「おー!」と感嘆しました。
あ、でもドクタースランプも別に則巻千兵衛は医者でもなかったなあー。
ドクタースランプとドクターストーンは最初の5文字までは同じ名前。
さて本編では、苦労して作った万能薬サルファ剤をようやく正々堂々とルリに飲ませることができ、そして千空は彼女を診察し、さらには近くで発見したネズミの死骸を検死します。
ルリの病はそこらのネズミにも感染している…というかネズミが普通にいるというのがそもそも環境悪いです。
この村ではルリにとどまらず体力が低くて運が悪い村人たちがネズミが媒介する病気でこれまで何人も死んでいったに違いないです。
喋り言葉だけは達者だけど文字も科学知識もなくやっぱり文明レベルの低い村です。
この謎の村は何千年も続いてたにしては人口が少なすぎます。
そして薬を飲んだルリはほどなくして発作を起こします。
村人達とくにルリの父コクヨウは狼狽の限りを見せますが、千空だけは何かを噛み締めて震えています。
何かっていうと、勝利を。
ルリの症状を診て千空は病原菌・肺炎レンサ球菌起炎による肺炎だと病名を特定しました。
サルファ剤で治る病気だと知ってるから「勝つ」というより「勝った」なのでしょうね。
コクヨウは何が何だか分からずに発作が千空の妖術の薬のせいだとしか思えず、投薬を中止させようとしますが、コハクを始め科学王国の仲間が「千空を信じる」と力強く支持する場面が素晴らしかったです。
仲間唯一の大人というか老人カセキも支持してくれたので説得力もあったでしょう。
コクヨウはそれに押されてルリの治療を千空に任せ、その結果…。
そこには元気に走り回るルリの姿が!
喜びにむせび泣くコクヨウや涙を浮かべるコハクたちが描かれたページは、初めて読んだときは私も目がうるっときました。
漫画のセオリーでルリが助かることは確定してるとか私は知った顔で言ってたわけですが、こういうシーンを実際に見ると熱くなったりして我ながら単純なものです。
ドクターストーン読んでて初めて泣いたシーンです。
先の御前試合の優勝者は千空でその時点で既に名目上は村長となった千空でしたが、そもそもあんな試合なんかで長を決めるしきたりに村人達ですらそんなに納得してない感じでした。
でもこうして村の血統の拠り所である巫女の命を救ったことで、千空が長となることにほぼ全員が心から納得したことでしょう。
マグマとマントルや、村人リストにいた謎の男はどうかはまだ不明ですが。
さて、ルリは治って千空が村長となって、そのためのこれまでの苦労がようやく報われて、コハクやクロムはどれほど喜んでるか、ワンピースとか他の漫画だったら「宴」とかで登場人物が喜び合う話で1話くらいは使うものですが(次回そういう話なのかもしれませんが)このドクストでは間髪入れずに次の展開に進みます。
(でもなんかみんなで喜びを分かち合ってる時にマグマがルリをさらっていくとかいう展開だったりしたら嫌だなあー)
この村の名前は石神村でした。
(千空半年いて誰からも聞かなかったの?)
その千空のフルネームも石神千空。
なぜこの石神村の巫女がそれを知っているのか?
って千空は東京に住んでたけど、この石神村がある現在地って神奈川の箱根ですよ?
一体何がどうなっているのか?
千空がまだ大樹たちと行動してたころからの謎に次回以降やっと踏み込んでいくみたいで楽しみです。
ひいては世界人類全体が石化した謎にも繋がっていくでしょうか!? 次回へ続く!