週刊少年ジャンプ Dr.STONE Z=45 「Epilogue of chapter 1 第二章 STONE WARS」
私はこのドクターストーンはいつも感嘆しててもちろん大好きな作品なのですが、何もかも全てを絶賛してるわけではなくて気に入らない点も少しはあるわけで、今週の話も私にとっては不満な回でした。
期待してたものが全く見れなかった回でした。
私はこの百夜視点の回想編で人類がいなくなった世界で宇宙飛行士6人がどう生きてきたのかをめっちゃ見たかったんです。
以前千空が司に頚椎を砕かれたときに、千空視点で彼が人類石化3700年後の世界で目覚めてからの回想編がありましたが、あれよりも長くじっくりやってほしかったくらいです。
10週以上やってくれてもよかった!
千空が目覚めたときは「人類みんな石像になって建物も設備も資源も記録も全てが大自然に埋もれて消滅した世界」なのですが、百夜が宇宙から帰還した地球は「人類みんな石像になってるけど、建物も設備も資源も記録もある世界」で、これって本当にワクワクもんの舞台設定です。
たとえば、ゾンビ映画で、街中みんなゾンビになって地域社会が崩壊して、残った人々がショッピングモールに立てこもって、そこにあるもの使い放題で自分たちが生きるためやゾンビと戦うために活かすような舞台設定がワクワクするようなものです。
でも百夜達6人は日本近海のどこかの離島で一生を過ごしてしまい、そこで子どもを生み、あっさり病死してしまいます。
なんで?
彼らがISS国際宇宙ステーションから宇宙船ソユーズで帰還する際に、ひとまずの拠点がその離島になった経緯は前回までの話で理解できました。
でも、6人はそこからは、まずなんとしても何年かけてでも離島から日本の本州に移住することに全力を向けるべきでした。
マジでなんでそうしなかったのか…。
人類が消えてもインターネットやGPSは2,3日は機能します。
なので百夜達6人は前回「日本近海に無事に着水するぞ!」と決断してからは、その日のうちに大急ぎで測量とかイカダ作りとか今後必要になりそうな資料のキャッシュをかたっぱしから保存してから地球に帰還し、それを活かしてまず横浜だか横須賀だか都市の廃墟に辿り付くことを第二目標にすべきでした。
そこには機械や発電機やガソリンや医薬品や図書館がまだあるんですから、それらを活用して自分たちが一生を無事に過ごせる生活基盤確保という第三目標を満たしてから「生めよ増やせよ」を始めるべきでした…というかそうしてほしかった、そういう話を読みたかったです。
本当に、そういう話を長々やってくれるのを期待してました。
水車の発電機作るとか、農場に繋がれたままで餓死寸前の牛馬を救うとか、6人なりに人類の石化解除に挑んで失敗するとか、文明を残そうと努力するけど何千年もの間で村から百物語以外の文明が次々失われていくとかそういう話。
離島なんかでただ生き続けてそこで肺炎になって死ぬって、そりゃそうなるでしょって思いました。
(6人のうちの2人は発症者が出てから慌てて手漕ぎボートなんかで本州を目指したけど、死んだんでしょうかね)
百夜は離島から本州への移住を百物語に織り込んで子孫に託したそうですが、なぜ移住を自分でやらなかったのか…私は全く納得がいってません。
これ、来週以降に合点がいくような描写があるかなあー???
私は今週号を早売りで読んでもこのへんばかりが頭にひっかかってしまったので、センターカラーも千空が男泣きするせっかくのシーンも素直に感動できずじまいになってしまいました。
まーそれはおいといて、今週はあとは…コハクは千空と血が繋がってるのかと思ってうろたえてました。
これは結局彼女は千空に惚れてるってことなのかも。
それとマグマとマントルは大人しくなってましたね。
千空達に負けたことを恨んで司側につくとかいうこともなさそうです。
そしてゲンが村に戻ってきた理由は、その司がこの石神村を制圧しにくることを伝えにくることでした。
司は千空は死んだものとゲンに騙されてるのか、あるいは騙されたふりをしてるのか。
大樹と杠はどうしてるのか。
私は司ってキャラにはウンザリしてるんですけど、面白くなりそうな感じはします。
今週の話は非常に不満でしたが、それをいつまでもぐちぐち言いたくもないですし切り替えて次に期待。
ルリを無事救って村の謎が一気に判明して、第二章開幕の次回へ続く!