週刊少年ジャンプ Dr.STONE Z=84 「人=力(ヒトはちから)」
ドクターストーンの毎話感想を遅れて書いています。
84話はゲンがさりげなく活躍する回でした。
ゲンが仕事する回はいつも良回な気がします。
司問題がようやく解決して、ここからまたどんどん面白くなっていきます。
千空の次の目標は「全人類石化現象を解明する」というこの漫画最大の謎に迫るものでした。
一気に進めるなあー。
千空の義父百夜が石化現象は地球の裏側の南米で起きたと突き止めていたので、そこに直接向かうと。
その情報は石神村の百物語として百夜の子孫が連綿と口伝で受け継いだものでしたっけ。
一組だけで何千年もやった伝言ゲームが一字一句狂わずに伝わったのは、まー奇跡ってことで。
あと百夜と千空が義理の親子だというのも何か意味があるのか気になるところです。
石神村の主力と元司帝国の国民は合計で300人くらいでしょうか?
でも両者のバカ代表のマグマと陽がいがみ合ってて、ぎくしゃくしてる様子。
南米へ向かうには船がいるわけで、そこでゲンが「 船の設計図コンペ」を開催。
(船長帽子を作った杠の表情がかわいいです)
アイデアを出すのは千空とマグマと陽なので結果は始まる前から分かってます。
マグマはボスの座を狙いつつも、千空を認めているようです。
まーあんまり興味や関心が湧かないキャラなのでどうでもいいや~。
コンペではまずマグマが中型のカヌーのような船を提案。
かなりしっかりした設計図です。
Boichiも作画を手伝ってるとか。
実際に紀元前とかに原始人がこういう船で外洋を渡ってたというから、アリかナシかならアリ。
陽は本当にただのバカの役なので語るべき点は特にありません。
いつか活躍する回とかでイメージアップできればいいけど、あんまり期待はできなさそう。
そして満を持して出てきた千空案。
ガチの大型帆船で普通に満場一致でこれに決まりました。
マグマも敗北を認めざるを得ません。
そして始まった造船。
なんかグングン進んでますけど、労働者の人員確保はどんな感じなんでしょうね。
現代の最先端に工業化された農業とは全然違う、この世界は狩猟採集生活をしています。
造船労働してる人員の食い扶持を他の人間が支えなくてはいけないわけで、かなり大変そうに思えるんですけど大丈夫なのかな???
約300人の全国民を労働者と生産者を半々にするなら、生産者は一人で二人分の食料を毎日調達しなくちゃいけないわけです。
さらに言うと、狩猟採集生活って普通は定住しません。
食べ物があるところを求めて常に移動して生きていくものですが、この漫画では拠点を構えているのでその周囲が一気に食料が取り尽くされるんじゃないかと心配です。
まーこのへんは考慮に入れず漫画を進めるのかもしれませんね。
あるいは今後農業も始まるかも。
それはおいといて、コハクと羽京がゲンに「なぜコンペを開催したか」尋ねます。
ゲンが言うには、みんなを団結させるために必要なプロセスだったと。
なるほどねえー。
羽京が敬服してます。
有能な仲間同士がお互いを認め合う姿は読んでて気持ちがいいです。
この漫画、司が酷いけど、いいところは本当にいいです。
ゲンお手製のトランプのジョーカーには「uncertainty principle」とあります。訳すと不確定性原理。
量子力学だ!
二つの頭を持つ道化。観察者と結果がどうのこうの。私は全然分かりません。
ゲンは分かるのかなあー?
ゲンって千空が説明する簡単な化学もあんまり知らなさそうなリアクションをよくするんですが、ゲンのキャラとしては知ってないのは変で、ひょっとしたらあのリアクションは演技なのかもしれません。
なんのための演技かというと、千空を気持ちよく乗せて頑張ってもらうため。
この回のサブタイ、「人は力」はこういうところも当てはまるのかもしれませんね。
次回へ続く!