私がずっと保管してる北斗の拳の本を紹介します。
なんと1986年、32年前の本です。
「北斗の拳SPECIAL」というムック本。
原作:武論尊、作画:原哲夫による北斗の拳は83年から88年の5年間連載されてました。
一気に人気に火がついてそんな中に発行されたのがこのムックと。
しかし、実際に連載してたの5年間だけって意外に短く感じます。
最終回も昭和のうちに迎えてたんですね。
本体めっちゃでかいです。
縦36cmで横26cmのB4判。全128ページ。
ジャンプとかがB5判なので、その倍。かなりでかい!
定価が390円でした。
異常に安く感じますが、中にあるジャンプ本誌の広告にジャンプが170円とあります。
ってことは、今のジャンプが260円だから、対比するとこのムックは今だと600円くらいの感覚?
そう考えてもやっぱり安いです。こういうの今1000円くらいしても普通ですし。
当時の連載陣で、キャプ翼、キン肉マン、星矢、男塾、流れ星銀、これらは今でもなんだかんだと漫画展開されてるのでその息の長さがすごいです。
ドラゴンボールは鳥山明本人はもう漫画描いてませんけど。
その他の広告が、高橋名人(ファミコンのスターソルジャー)、セガマーク3、長州力のブルワーカーなどなど本当に当時の時代そのものを反映してます。
広告の隣に載ってるのは連載前のパイロット版の北斗の拳の読み切り。
この作品は原の連載デビュー作「鉄のドンキホーテ」の2巻にも収録されていて、今でも購読可能らしいです。
舞台が昭和の日本で、「蒼天の拳」の世界観に通じてる印象です。
カラーグラビアや折り込みポスターもかなり多く収録されています。
白黒ページではいろんな企画が。
「悪党の悲鳴など聞こえない!!狂獣死すべし!!」という北斗独特の煽り文句が素晴らしいです。
武論尊は当時39歳。
原は25歳!
22歳で超大ヒット漫画家になったわけで、すごい人生の人です。
経歴もちょっと載ってて高校時代から絵がめっちゃ上手なのが素人でも分かります。
あとキャラクター名鑑。
シンの項目に「南斗孤鷲拳」とあります。
この本で初めてシンの南斗聖拳にその名がつけられました。
南斗聖拳は最初はケンシロウの北斗神拳の対になる存在としてシンしかいませんでしたが、のちに南斗六聖拳と後付け設定が登場し、さらに南斗一〇八派にまで増えました!
1986年の時点でシンの南斗六聖拳の名前は設定が存在してたのにそれを知ってる人はほとんどいませんでした。今も少ないかも。
そういえば北斗神拳のほうも北斗琉拳とか分家が後から登場して、蒼天の拳でいろいろ細かく解説されてかなりややこしくて把握しきれません。
あと元斗皇拳はファルコが登場したときは「北斗も南斗も元斗が元祖!」みたいに言ってたような気がしますがどうでしたっけ?
こういう後付け設定は北斗の拳の醍醐味です。
なかなかのお宝で、私は気に入っててずっととってあるのですが、もし売るとしたらどれくらいの値段がつくのか?
ヤフオクやメルカリで見てみると意外と出品例が多くて、なんか1000円から2000円くらいで取引されてるようです。
ひょっとしたら1万円くらいで売れるのではとか思ってましたのでちょっとがっくり。
まーこんなもんか!