週刊少年チャンピオン安部真弘「あつまれ!ふしぎ研究部」
もう連載65話で今週号は大人気御礼センターカラーと書かれてて、人気を維持しているようでなによりです。
作品の方向性も自ら「ドタバタほのぼのときどきエッチな“ふしぎ”コメディ!」と銘打っているだけあって大体その通りに定まってきました。
いつもながらシンプルな絵なのに女の子がとてもかわいいです。
主人公が男子高校生で周囲は女の子ばかりという分かりやすい設定ですが、恋愛要素や「エッチな」の要素は本当にかなり低めで「恋愛1:エッチな2:コメディ7」くらいの比率な感じです。
連載開始時には恋愛要素はゼロでしたが、3人のメインヒロインの中でどうも千晶だけは大祐に好意らしきものを持ってる気配を微かに感じるようになってきました。
少なくとも異性として意識してる感が3人で一番強くて、これは「一番ガサツなのが実は一番乙女」というやつでなかなかいいです。
麗子も多少大祐に惚れてるのかもしれないけど、これはただの性欲なのかもしれません。
そして「エッチな」の面ではことねが本当に頑張ってくれています。
たまにあるパンツが見えるシーンはほとんどがことねが担っています。
偉い!
だいたい普段から割と無防備な人です。
そして見えてしまったときには怒るでもなく平気でもなく少し恥ずかしがる仕草が素晴らしいです。
逆に鈴はやっぱりサービス要素が低いヒロインであるように徹底されてます。
いや、「部の女子みんなで露天風呂!」という超分かりやすいサービスシーンでは当然鈴もみんなと同じく裸だったりするのですが、裸の見せ方が意図的に他のヒロイン達より格段に低くされていてかなり顕著です。
わたし自身はこの漫画では鈴が一番のお気に入りキャラなので、彼女の露出が少ないことが悲しいような、逆に特別な扱いに感じて嬉しいようなふしぎな気持ちです。
まさにふしぎコメディ。
鈴の扱いには本当にかなりの意図を感じます。
作者安部はどういう狙いでこうしているのか…。
主人公大祐は、巨乳好きという趣味からかことねに対してかなり信奉心を持っていますが、それが恋愛感情かというと微妙で、むしろ基本的に誰に対しても淡白です。
この手の漫画主人公の定番の性格って感じで、正直私はこういう主人公にあまり好感を持たないのですが、かといってどういう主人公ならいいかというとピンとこないし、作品を長く続けるためにはこういう淡白か八方美人かどちらかにするしかないのかなあーって、このへんは諦念的です。
でもまーどのヒロインも本命彼女として正式に付き合うには難点があることは一応説明されているので納得いかないってことはないです。
ただもうちょっと男を見せてヒロイン達の喜びになるような行動をして欲しいと思います。
でもやっぱり基本的には動かない男です。
鈴が校内で孤立していることはだいぶん知ってきたので、今後は大祐が何かちょっとしたことでも頑張って鈴を笑顔にしてあげるようなエピソードがもっとあればいいんだけどなあー。
8ページの一話完結形式だからそういうのは期待しにくいのかもしれませんが、でもなんとかそういうのを是非。
鈴は「エッチな」の面でも鉄壁ですが、何か彼女が抱えてる寂しさのようなものの正体がなかなか見えなくて心の面でもまだまだ距離があると感じます。
しかしそれでも大祐は鈴の心にかなり近づいてきてはいます。
私は大祐と鈴にくっついて欲しいと思ってるのだろうか……よくまだ分からなくて微妙でふしぎな感覚です。
まさにふしぎコメディ。
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