伊井野の石上を嫌う気持ちはかなり歪んでいますねえー。
前々からそう思わせてたけど今週はそれをじっくり再確認する回でした。
週刊ヤングジャンプ 赤坂アカ かぐや様は告らせたい93話 「白銀御行は取り持ちたい」
石上と伊井野はなんだかんだ言っても裏主人公と裏ヒロインであり、ぶっちゃけてしまうと嫌い合っていることがフラグのような、「最初はお互いの印象最悪から始まるカップル」みたいなものです(ですよね?)。
実際、嫌い合いつつもお互いに認め合ってる面はありますが、それでもそれでなにか好転するような気配はびっくりするほどありません、この漫画。
今週はついにそこに切り込みます!
かぐやの出番は1コマもなし!
嫌い合ってると言っても、伊井野のほうがかなり石上を嫌っていて、石上は「嫌われてるから嫌い」と反発している感じです。
ただ、ちょっと気になっているのは、89話の10円玉ゲームで「今恋をしている」の質問に生徒会メンバー5人中3人がYESと回答して、白銀とかぐやの他に一人、自分の恋心を自覚してる者がいるわけです。
それが石上だった場合は、石上は伊井野に嫌われてて諦めつつも少しでも彼女のためにと陰日向に助けているのだとしたら、こんな悲しい恋ってないです。
(いや、石上は伊井野でもなんでもなく読者がまだ全く知らない人物に恋している可能性もありますが)
伊井野だった場合は、もちろんそれが石上なわけはなく、匿名の押し花の人なわけで、もしあれが石上だったら、真相を知ったら伊井野の精神はどうなるか心配ですし、また逆に石上は伊井野に惚れてるわけでもないってことになり、混乱の極みです。
藤原だった場合は、もう考察とかの次元の外で、石上と伊井野は普通にガチで嫌い合ってるだけとなりどうしようもないです。
でもさすがにそれはないでしょう。
二人は嫌い合ってる場面も多いけど、助け合ってる場面もこれまでいくつかあって、あれに意味がないわけはない!筈です!
目を合わせればギスギスする二人を見かねた白銀と大仏(おさらぎ)は、二人の関係を少しでも改善させようと協力して「なかよし大作戦」を企画。
そういえば、伊井野の幼馴染のメガネ少女、大仏こばちは久しぶりに出てきてもやっぱりメガネの奥の素顔を見せてくれません。
ミッションは「お互いの長所を挙げる」「耳かき」「あ~ん」「お姫様だっこ」「ポッキーゲーム」…順番に仲良くなっていってる前提で組まれてる指令なので、二人にとっては地獄以外の何物でもありません。
見てるこっちは笑えましたが。
耳かきのポーズとか、伊井野がケーキをしっかり完食してるっぽいとことか、あと二人の表情がどんどん死んでいくのも。
しかし、伊井野の石上の拒絶の仕方は尋常ではないです。
嫌い方が誠実を重んじる伊井野らしくないです。
それに「石上はいいところが何一つない」なんて言うとか人格や存在をこうも否定するのは、白銀達の顔に泥を塗る行為であることに気付いてないのも駄目です。
白銀達は石上を認めているから生徒会の仲間にしているんであって、石上の人格を否定することは彼らの判断をも否定する行為だと伊井野は全く気付いていない様子。
白銀は傷ついてうなだれちゃってますよ。
伊井野自身の人格があまりに未熟だという描写なのかな。
さらにおかしいのはそんな拒絶しまくってる石上を、普段からせっせと助けてあげてることです。
風紀日誌には石上の素行の悪さを遠慮なく書けばいいんです。
伊井野が持つ、人を嫌う感情、そして庇う感情は本当に未熟というか幼稚というかかなりブレてます。
そこになにかがあるような気がしなくもないです。
そして私自身は伊井野がお気に入りキャラなもんだからそういうところを「かわいい」「将来性」とか思っちゃうわけです。
伊井野が石上とくっつこうがくっつくまいがどっちでもいいんです。
彼女がよい方向に成長してくれれば。
私この漫画は伊井野が目当てで読んでいるといっても過言ではなく、今週はその意味でもとても楽しめた回でした。
かぐや様は告らせたい?天才たちの恋愛頭脳戦? 7 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
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