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HUNTER×HUNTER412話感想 アドリブなのか伏線なのか

今週のハンターは前々から張られてた伏線が二つ炸裂する回でした。驚きました。

 

一つは伏線であることが明確だったもので、もう一つは伏線だったことすら全く気づかなかったもの。すごいな。

 

週刊少年ジャンプ 冨樫義博 ハンターハンター No.412 「質問」

 

その伏線とはバビマイナシマヌ(シマノ)。

 

まずバビマイナについて。第1王子ベンジャミンの私設兵たる彼の元々の目的は1014号室で隙あらば第14王子ワブルや敵勢力を殺すことです。なのに前々から第8王妃オイトに妙に配慮したり意味ありげな表情を何度かしたり「何かあるよ」と明示してあるキャラでした。

 

(35巻)(もう10年前の伏線です)

 

単に「バビマイナは非常に慎重な性格だ」って描写以上の何かが。

 

(39巻)

 

その理由が今週判明……実はクラピカからワブルの真相を聞かされてたから……ん?あれ?いやそれも違うな?

 

 

今週の話は戒厳令48時間前つまり出航10日目で、ここでバビマイナがワブルの真相を知ったことになるけど、伏線的意味深描写はそれより前からありました。

 

うーむ。彼は自分の円か念能力かでオイトやワブルについて既に何かを察してたのでしょうかね。伏線はまだ回収されたとは言えない段階かな。彼の真意はまだまだ謎でした。

 

 

ところでちょっと話がずれますが今のハンターって、ぶっちゃけて言うと顔がブサイクなキャラだらけです。それはキャラの数が非常に多いので区別しやすくするための誇張でもあるのですが、その中では美男美女だとそれだけで意味深に感じるって状態にもなってます。バビマイナは初登場時はちょいブサだったけどすぐ結構イケメンになりました。

 

(美女はとことん美女)

 

 

 

そして一方の、言っちゃ悪いけど、ブサイクに描写されてるキャラのほうであるシマヌ。

 

そういや彼女だけでなく今やかけがえのない仲間となってるビルもブサイクです。しかし彼らはそれぞれ有能で心ある人物であり、この漫画は「美男美女は当然重要っぽいけど、かと言ってブサイクがどうでもいい使い捨てキャラだとは限らない」というのも大きな特色の一つになってます。

 

他の漫画では何かのエピソードでどっかの村長とか兵士とかが出てきたら、顔の造形だけで「後から醜悪な言動をとってあっさり殺される役なんだな」とか展開が読めてしまうことも少なくないのですが、ハンターではその手のパターンは少ないんですよね。

 

 

 

話を戻してシマヌの伏線。これまでに作中で彼女の名前はシマノとかシマヌとか呼ばれてました。そこは私も気付いてました。

 

でも単なる表記揺れ的な誤字かなと思ってスルーしてました。しかしそれが伏線だったとは。驚き。

 

確かにクラピカだけがこれまでシマノと呼んでたし、たまーに偶然正しくシマヌと発音できてたときもありました。

 

そういやハンターって作画ミスや写植忘れはたまにあるけど、誤字はほとんどなかったような気がします。私が勝手に誤字だと思い込んでました。

 

で、これはカキン語の発音の微妙な違いによるもので、登場人物はみんな公用語(便宜上ハンター語とかハンター文字とか呼ばれる言語)を話してるのですが、人名に関してはさすがに各国の言語や発音に基づいてるから起こる行き違いですね。

 

そのこと自体は些細なことです。クラピカがシマヌの名を上手に発音できないことは、事情がちゃんと共有できれば失礼には当たらないものです。

 

 

シマヌはあくまでヒントであり、ビルがそこからオイトが我が子の名を呼ぶときの発音のわずかな違いに気づくというトリックでした。

 

なるほどなあああ!

 

もちろん漫画は視覚芸術なので彼女がこれまで使い分けてた二つのワブルの発音の違いは我々読者には区別がつきません。

 

しかし別の分かりやすい例があればこのトリックにも説得力がつきます。その伏線が前々から張られてたという。そのことに非常に感嘆した回でした。今週は。

 

 

なんつうかハンターの展開って、元から構想されてたものなのか、作者冨樫が急に路線変更を思いついたものなのか、分かりにくいときがあります。

 

例えばカチョウフウゲツなんて初登場時はただの何にも考えてなさそうな御令嬢って感じのキャラデザだったのに、出番が回ってくるたびに美少女へと進化していきました。これは初登場時点では冨樫はまだ彼女らの役どころを固めてなかったからなのかなとも思ってます。

 

今週の二つの伏線は前々から綿密に構想してあったものなのだろうと思います。いやもしシマヌのトリックが伏線じゃなくて実は冨樫のうっかりミスだったけど今回急遽アドリブでトリックのネタに使ったのだったとしても、それはそれで物凄いことですけどね!

 

 

 

で。クラピカは二人のワブルを守るためにはビヨンド攻略が不可欠だと再認識し、そのビヨンドに場面が切り替わりました。

 

カキン国の最高裁判官クレアパトロ(女だったのね)と面会し、なんかどうでもよさそうな裁判の記録について軽口を叩き合います。

 

ビヨンドとクレアパトロは旧知の仲だそうで。ふーん……。

 

で、このビヨンド。彼は「実は邪悪だった」ということが前シーズンで判明したキャラなのですが、それ以前の、パリストンとかといたときの彼はむしろ「オレは謀略とか興味ない!冒険がしたいだけだ!」みたいな感じの純粋な冒険家なイメージでした。

 

(33巻)

 

これは、彼のキャラ設定を急遽路線変更したのか、それとも彼は当初からビル含む協専ハンター達をも欺く演技をしてた狡猾な詐欺師で予定通りのことだったのか、判断がつきかねてたりしてます。

 

でもまー別にどっちでもあっても面白ければいいとも思うんですけどね。

 

ただこの船旅は本当に物語的にも作劇的にも誰を信用できるキャラだと思っていいのか疑心暗鬼だらけの地獄旅だなあ~とつくづく思います。

 

 

 

 

 

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