週刊少年ジャンプ Dr.STONE Z=24 「電光石火!!!」
先週から登場した新キャラあさぎりゲン。
彼についてあれこれ考える暇もなく、そしてたった今鉄を作ったばかりなのにすぐに次の物作りへと取り掛かります!
相変わらずの超スピードサクサク展開漫画、それがドクターストーン!
ゲンは千空と司のどちらについたほうが得か、わざわざ千空本人に向けて問います。
しかし天秤にかけている物が若干おかしいです。
司についた場合の、幹部にでも昇進して美少女に囲まれて楽に暮らせるというイメージがどう考えても「そんな生活できるわけないじゃん」という絵空事です。
ゲンはメンタリズムとやらで女性を口説いてモテる技術はあるとしても、司がそういう快楽的な権力掌握を許すとは到底思えないです。
また千空についた場合の恩恵も、ラーメンなんかなわけはないです。
原始世界で生きることはとても過酷なんですから、食生活も医療も少しでも技術を進歩させることが不可欠なのに。
特に「おいしい思いをして生きたい」と公言するゲンにとってこんなことが分からない筈はないので、これは意図的に外したことを言ってるとしか思えません。
というかゲンに限らず、普通の現代人なら千空と司どっちの国がいいかって問われて司がいいと思う人は1%もいないんじゃないでしょうか?
司は復活薬を掌握して今も人を増やしているようですが、その人たちが司の下につく理由は選択肢がないことと司の暴力に逆らえないからでしかないのでは。
あるいはまさか作者、原作担当稲垣理一郎が本気で千空と司をどちらにも魅力があると描写しようとして失敗しているとか…?
(私個人が司の理想世界は何の魅力のかけらも無いと極端に思っているだけなのでしょうか?)
どうも読みきれなくて私は作者にもゲンにも惑わされてます。
コハクはそんなゲンはさっさと殺しちゃったほうがいいと言います(なんか嬉しそう?)。
しかし千空はそんなことしたら困ることになるし、そもそもそうする必要はないといいます。
これから発電所を作るから!
本来の目的、ルリの病を治療するための万能薬サルファ剤のための第2歩目です、
いろんな物質を化学変化させるためには電気が必要で、電気を作るには磁石が必要で、磁石を作るには鉄が必要と。
そして鉄の棒を磁化させるには、一瞬でいいから超強い磁場を印加することが必要らしいです。
つまり鉄の棒に雷を落としちゃおうということで。
千空がそう言った瞬間に、お天気が崩れて雷鳴が鳴り響きました。
そして大急ぎで雷を受けるための準備をします。
千空はその作業を「電光石火」と表現し、また今週のサブタイもそれなのですが、ぶっちゃけ何よりも電光石火なのはこの漫画そのものです。
こんな超スピード展開の漫画そうそうないです。
原作者稲垣も以前こんなツイートしてましたし。
担当に今日「事前に聞いていたここまでの展開、コミックス7冊くらいだと思ってました」と言われました。アクセル踏みっぱなジャンプの世界、久々の感覚で楽しいです。中年にはしんどいけど。たった今41歳になりました。
— 稲垣理一郎(リーチロー) (@reach_ina) 2017年6月19日
じっくりゆっくり描写するなんてことをせずに話がどんどん目まぐるしく展開していきます。
スポーツ漫画で多いのですが、主人公がなんか部活スポーツ活動始めて、レギュラー争いとか最初の練習試合とか序盤の序盤とも言えるような場面をやたらゆっくり(悪く言えばチンタラ)描いて、結局打ち切り連載終了になった作品をいくつ見てきたことか。
この電光石火性こそドクストの最大の魅力なのかもしれません。
チンタラしてる漫画よりは100億倍面白いです。
話を戻して、落雷実験の準備をしてる最中に村人マグマとカーボとマントルが妨害にきます。
ここで彼らにいいようにやられるわけには当然いきませんけど、かといって受けて立って村と敵対関係になってしまうのも絶対に避けないといけません。
そんな困った状況を救ったのがゲンでした。
口車と簡単な手品で彼らを翻弄して、穏便に退けることに成功したようです。
千空がシャボン玉で金狼と銀狼を驚かせたときと似てます。
本当にこの村は文明レベルが低いことがわかります。
それでいて言葉使いだけが達者で現代的ことが不自然であることも。
この漫画はサクサク進行だとは言いましたが、この謎が判明するのはまだまだ先かもしれません。
そして一行は落雷スポットはげ山に到着し、コハクの活躍と監視にきた金狼の金の槍のおかげで、見事鉄の棒に雷を落とすことに成功しました。
コハクがかわいいです。
そういえば連載が始まったときはBoichiの意外な画風に驚きましたが最近はもう少年誌的な(ジャンプ的な?)軽いタッチの女の子の絵がすっかり板についてきた感じです。
来週は2巻発売!さらになんとジャンプ表紙と巻頭カラー! 次回へ続く!