講談社、集英社、小学館、KADOKAWAの4社が、国外の漫画海賊版違法サイトに関わってるIT企業を提訴したってニュースが先日ありました。
いいぞいいぞ海賊版を撲滅しろ！
……っていう気持ちもあるのですが、私としては、もし漫画の海賊版撲滅が本当にできたらどうなるんだろうっていう興味もあります。
世の中には「海賊版がなくなったら正規版の売り上げも落ちるぞ」って理屈があるのご存じでしょうか？
私はその理屈に興味があるんです。
「今海賊版を違法ダウンロードしてる連中は、もしそれが無くなっても心を入れ替えて正規版に正しく金を払うようなことは絶対しない」とか、「海賊版をまず見て、気に入った作品を見つけた者はそれの正規版を買うようになることもあるので売り上げ貢献になってる」とか、そういう理屈。
そういう理屈を、誰が言ってるとかは明確ではないのですが、言う人は世の中にちょくちょくいるようで散見します。
まーね、こんな屁理屈、海賊版の被害者にとっては腹立たしいだけだと思います。
あるいは、仮に正しいとしても、自分の売り上げが減ってでも海賊版野郎が私服を肥やすのをやめさせたいって気持ちになるのかもしれません。
かく言う私も実はこのブログが盗作被害に遭った経験があります。
私の文章をまるまる転載して自分のサイトを作ってる野郎がいて、そのサイトには楽天とかの広告がついてて、そいつがそれで稼いでる事実や、楽天に通報しても広告消してくれないことにムカムカしたこととかありました。
（ちなみにこの件は被害の軽減はできましたが、そいつは今も撲滅できてません）
私のこんな些細な被害でもムカムカするんだから、大手出版社の被害規模と怒りは想像もできません。
しかし、それでも、「海賊版がこの世から消えても正規版の売り上げは回復しない」ってのに関してだけは「その通りなのではないか？」って疑問が、どうしても頭の中にあるんです、私。
もちろん決して海賊版を肯定する意志はありません。
しかし、漫画ってのは生活必需品ではないので「無料で読めないんだったらいらん」って言う奴多いのではないか、って私はどうしてもなんとなくそう思ってます。
だってそうですよね。
「違法で読むの悪いなあ」とか「このまま違法ダウンロード続けたら長期的に見たら自分にとって損だなあ」とか、考えるような人間だったら最初から違法ダウンロードなんてしないでしょ～。
まー本当に、こんなのは特に根拠も無く漠然と想像してるだけです。
なので、私としては、この想像が本当なのかそれとも見当違いなのかを知りたくて、もし海賊版撲滅が本当にできたらその結果が判明するので、そういう意味でも、海賊版は撲滅してほしいって気持ちがあります。
いつか海賊版が一掃できたときに（一掃するのは現実的にはとてつもなく困難ですが）、漫画はその売り上げが回復するのか、逆に激減するのか、そういうのに興味があります。
あとそれはそれとしてやっぱり海賊版野郎は死ね。
