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進撃の巨人135話感想 冒頭の1ページが超印象的で超不可解

駆り立てるのは野心と欲望!横たわるのは犬と豚!

 

今回は全45ページのうち44ページでは一つの場面に使われていて、一連の数分間の短い時間が一気に濃密に描かれてるのですが、唯一最初の1ページ目だけに謎のシーンが挿入されているのが、めっちゃ印象的でした。

 

始祖ユミルちゃんのおそらく回想。

 

彼女が巨人の素である何かと融合する前の時代、古代エルディア人の奴隷にされてた頃のある夜、家畜の世話を命じられてるところでしょうか。

 

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横たわる3頭の豚。死んでるわけではなさそうですが、起きてるのか眠ってるのかグデーっとしてるところを、ユミルちゃんがすごい微妙な表情で見つめています。

 

どういう感情なのかさっぱり分かりません。

 

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呑気に寝てられる豚を、自分の過酷な生活と比べて羨ましかったり腹立たしいと思ってるようでもなく。

 

かといって近いうちに殺されると決まってる豚を、憐れんでるようでもなく。

 

ユミルちゃんは豚を思って何を思う?これは何かの比喩?

 

この漫画を深く読み込んでる人とか、博識で勘のいい人とかなら、このシーンがどういう意味なのか分かったりするやつ?

 

私は全然ピンときません。

 

でもなんか妙に忘れられない絵だなあーって、思いました。

 

 

あと、ちょっと、今更思ったことなのですが、このユミルちゃんの姿って、過酷な奴隷の割には見た目がちょっと小綺麗ですよね。

 

服だけはボロだけど、体や髪は特に汚れてもいないし、そうやせ細ってもないし、手足とか傷だらけにもなってないし。

 

これって、本当にズタボロな姿だとあまりにも惨いから、デザインがマイルドになったんでしょうかね。

 

 

この頃は10代前半くらいで、この直後あたりに廃棄処分にされ巨人と融合し、その後の13年間は、なぜかフリッツ王にいいように利用され孕まされ子を産まされ、王をかばって死んで、死体は我が娘3人に食わされるという、単純な奴隷労働とは別方向であまりに過酷な一生を終えました。彼女は。

 

終えた後も2000年間、謎砂漠空間「道」「座標」で巨人を作る作業を延々とやってました。

 

そして今はエレンと接触して、2000年の間溜まりに溜まった何かのタガが外れて、こうして、姿を見せて世界を眺めてます。

 

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彼女はこれまでまだ一言も喋ったことがありません。はたして何を思ってるんでしょうか。

 

 

 

さて。前回のラストで飛行艇から降下した7人は、ジーク獣の巨人を一瞬で仕留めますが、その中にジーク本人はいませんでした。

 

7人は「ジークを殺せば地鳴らしが止まる筈だ」と思ってるんですよね確か。でも当てが外れたと。

 

残された手はピークの持つ爆薬と、そしてアルミン超大型巨人の爆発。

 

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アルミンはその決行を宣言しますが、「エレンを殺す」ことには未だ迷いがある様子。

 

そして恒例の「何かを捨てる」の自己問答。

 

彼は今までそうやっていろんなものを捨ててきたわけですね。

 

アニを罠にはめたりベルトルトにゲスミンしたり、自分の命を一度は投げうったり、レオリオ区戦では民間人大虐殺したり、尊厳とか良心とか命とかをこれまで散々捨ててきたのに。まだ捨て足りないと。彼もつらいです。

 

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最後にはエレンをも。

 

なんつうか、彼にとっては「未知の世界を知りたい」が根源的な生きる原動力で、そのときには傍らにエレンとミカサがいなきゃいけないのですが、もうそれも望んでられない世界になっちゃって、それすらも捨てろと。みたいな話ですよねつまり。

 

 

しかし。今回はそんな感傷に浸る一瞬の隙をつかれて、ニュッと出てきた謎のモブ巨人に捕まってしまいました。ヌルマゴというふざけた擬音を出しながら。(そういやヌルマゴメドフ引退しちゃいましたね)

 

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捕まる一瞬アルミンはユミルちゃんの姿を目視します。ふむ。

 

で、ニュッと出てきた巨人はさらに増えます。

 

 

 

あとオニャンコポンはなんとか生きて不時着できて、アニの義父に介抱されました。

 

彼が死なずに済んで心から良かったって思います。私はオニャンコポン大好きです。

 

ライナーの母カリナは息子の無事を必死に祈ります。

 

なんかどの場面も重要で1コマの細かい絵すらも見過ごせない気がします。

 

 

 

で、戦闘開始。

 

ニュッな巨人軍団は、過去の九つの巨人だとピークが看破します。なるほど。

 

見てるとどれが鎧、女型、顎、車力、獣、戦鎚なのかなんとなく分かりますね。

 

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で、超大型がいないのはスペースの都合だとして、そして歴代の進撃もこの中にはいなさそうな感じもしますよね。始祖もいないかな?

 

こいつらはユミルちゃんが出してるわけだけど、彼女は歴代の進撃だけは制御できないという。

 

それがエレンとユミルちゃんの意志の違いを感じさせます。

 

でも「自分は自分のやりたいようにやる」というのを尊重し合ってはいそう。

 

ユミルちゃんの意志は、地鳴らしの続行。そのためにミカサ達を殺すのもいとわない。

 

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エレンはミカサ達とユミルちゃんの「どちらの邪魔もしない」ってスタンスなのでしょうね。

 

 

 

そのへんはさておき、ピークは独断でエレンを殺そうと、シン・進撃の巨人の首に爆薬を巻き付けますが、起爆する寸前でニュッと出てきた戦鎚に阻まれてしまいました。

 

あーこいつ、ウィリー・タイバーの妹のあいつですね。

 

アニメで名前がラーラ・タイバーだと判明しました。声優は能登麻美子でした。

 

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でもせっかくの能登麻美子でも、まともな出番は変わらず1話のみ。かしこま。

 

 

そのあとは、「多勢に無勢」の一言。

 

アルミンは窒息し意識が朦朧とする中、ユミルちゃんの意志を思い、涙するベルトルトを見て、その直後にベルトルトの超大型(の上半身)もニュッと出てきてしまいました。

 

もう絶体絶命。

 

しかしその中で、ジャンとライナーの会話がなかなか印象深かったです。

 

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「俺たちは往生際の悪い調査兵団だからな」と。

 

あージャン、ライナーのことを兵士だと認めてあげるのか。熱いじゃねーか。

 

127話では鬼ギレして顔面潰れるまで殴り倒したけど、むしろそういう経緯があったからこそ今こうやって言えるんだと思います。

 

 

で、万策尽きて、それでもミカサが精一杯吠えます。

 

しかし、久しぶりの「私は強い!ので!」の、せっかくの決め台詞を途中で邪魔されてしまいました。

 

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アニに!

 

のでキャンセル。のできゃん。

 

 

 

 

アニとファルコ、ついでにガビが間一髪間に合いました。

 

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一度は心折れて、アルミンとなにやら濃密な時間を過ごして、戦意喪失してしまっていたアニが戦線復帰です。

 

しかもそのアルミンが囚われているというまさにドンピシャなタイミングで。

 

読んでてたまりませんね。アニの王子様感とアルミンの姫感が。

 

 

そしてこれで当代の九つの巨人が全員ここに集結したことになります。

 

それに何か意味はあるでしょうか。

 

と、ここで135話は終わり。最終回は138話?

 

早くリアルタイムに追いつかねば!

 

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