ついに卒業式当日となり、石上にとっての運命の日の運命のイベント。
……の、前に、卒業式の光景を一通り描いとこうって話でした。今週は。本番は次回。
週刊ヤングジャンプ44号 赤坂アカ かぐや様は告らせたい192話 「秀知院は見送りたい」
まずは、かぐや様の大型イベント開催告知のニュースがありました。
アニメの声優と歌手がマジで全員出演するかなりの規模なようで。
日本はこういうイベントを中止せず実行できるようになっていってるんですねえー。無事に開催されますように。
で、本編の感想書きます。
冒頭は伊井野!
彼女にとっても今日は「子安先輩は石上にどんな結論を出すんだろう」って気になる日である筈ですが、そのことはおくびにも出さず、風紀委員の職務に没頭。
でも彼女も大仏もそれとは別に、卒業していく先輩との別れに思うものはあり、大仏の卒業式観は一理あってなるほどと感心しました。
そしてそこから、この漫画にちょくちょく登場した3年生キャラ達の卒業式の光景が描かれます。
1人目はTG部のメガ子。
ここは石上を介して描かれて、メガ子の知られざる生態が、彼の無言胸中ツッコミを畳みかける形式で明かされてて面白かったです。
槇原と藤原から「卒業でお別れするの嫌だ~」と泣かれる微笑ましいシーンなのかと思いきや、1回留年してて進路はプロゲーマーで校長の孫娘で名前は寺島だとマジで畳みかけてきます。
TG部3人がみんな仲良く同時に卒業するためには、メガ子はさらに2回、藤原も1回留年しなくちゃいけないぞ?
女のプロゲーマーって、チーム内の泥沼人間関係ですぐに脱退しそうなイメージです(偏見)。
そして寺島だからテラ子。元テラ子で降格してギガ子。今はメガ子。キロ子になる前に卒業することができました。
2人目はマスメディア部の朝日。
彼女自身は印象はほぼ無いキャラですが、強烈なキャラ(特に語りたいのほうで)マスメディア部2人の先輩って位置づけです。
彼女の報道と情報についての持論は、今の時代では私は賛同はしないなぁー。
報道はまだ強力な武器ではあるけど威力は落ちる一方だし、今は流す側がそれで自滅するリスクも非常に高い時代です。って私の持論はどうでもいいですね。
新聞局長の娘という彼女の名前が「朝日」ってのは何かの皮肉だったりして。
かれんが次期部長?
3人目は、名前不明の先々代生徒会長の学帽男。
あ、今年3年生だったんだ。てっきり白銀の2年上で去年もう卒業してるんだと私は完全に勘違いしてました。
彼はこれまで回想回でしか登場せず、リアルタイムで登場するのは今回が初めて。会長の任期終えてからどんな生活してたんでしょうね?
彼の卒業を祝うために生徒会室に集まった白銀と龍珠。そして2年か3年か不明の新登場(たぶん)の男子と女子。
この5人が、えーと第66期生徒会メンバーだと。この5人のときだけは、この学校の生徒会長はこの彼だと。白銀にとってはそういう気持ちだそうで。
この学帽男も自らを嫌われ者と嘯いたり何やらいろいろと秘めたドラマがありそうですが、ただ一つ言えることは、この彼、わざわざ生徒会室に残ってたのは、実は白銀たちに祝ってほしかったんでしょ!
4人目は、体育祭応援団長だった風野。
彼と石上とのやりとりは読んでて私もちょっと胸が熱くなりました。
陽気に豪気に振舞う風野ですが、この日だけは、石上について内心で思っていたことをありのままの本心を漏らします。卒業式マジックがなせる本心の吐露ですね。
それは謝罪でした。
……あー。なるほど。それだけで彼のスタンスや後悔などなどが具体的に想像できます。
たぶん風野も「石上が校内の嫌われ者になってるのは濡れ衣である」って体育祭前から知っていたんだと思います。
だから石上が応援団に入ったときに歓迎して彼を活躍させようと配慮したんですね。陽キャ流にですが。
しかしそれは石上のほうから入団してきたから、偶然できた受動的な配慮です。
それまで彼は、不当に傷つけられてる石上に対して、自分が完全な傍観者だったことを、今は後悔しているのでしょう。
最近子安が大きく動いたのを見たらなおさら。
風野はきっと本来ならいじめを見たら「やめろ!」って言えるタイプなのでしょう。でもそれを石上にはしてあげられなかったと。
(ただ、石上は事実上かぐやと白銀が生徒会に入れて守ってあげてたので、風野が自分の出る幕は無いと思ってもおかしくも悪くもありません)
しかし、そんな風野の心に刺さったトゲを、石上自身が抜いてあげます。
石上のほうは、風野には感謝の気持ちしかないと、ゼアイズサンクスオンリーだと、涙ながらに訴えます。
卒業式マジックが見せる感動の光景です。
でも風野のほうは泣きません。
すぐにいつもの豪気な笑顔に戻り、その笑顔のまま秀知院を去りました。
その彼を無言で見る大仏。彼女がさっき述べた卒業式観は「卒業式の「また会えるかも」はあてにならない」的なものでしたが、風野は石上に「また遊ぼうな」とはっきり宣言してて、この対比の図式はなかなか印象深いです。
で、涙を振り切った石上が最後に向かうのは、当然子安のところです。
伝説の樹の下で石上を待つ彼女の姿が今週のラストシーン。
すいません嘘です別に伝説の樹ではないです。
このシーンはなんか私には、ボスキャラとのバトルに挑むシーンのように見えました。
そう思うと、今週の様々な卒業式シーンは決戦前のイベントムービーシーンに見えて、今週号がここで終わったことも、なんか、ここでいったんセーブしてるかのように感じてしまいました。
しかしボスキャラとのバトルってのはあながち間違ってない気がします。
一大決戦です。状況はちょっとややこしいです。
文化祭では石上は「捧心祭でハートを贈る」のが愛の告白の意味だと知らないまま無意識にやって、子安は「今からその返事をする」という気持ちでいるのですが、石上のほうは、「今から初めて正式に告白をする」決心でいるっぽい。
この認識のずれって何か意味があるんでしょうか?
そしてそこに大友の事件と子安の作戦が絡みます。
あと伊井野がここに参戦して絡む可能性は、低いとは思いますが、全くゼロでもないようにも思います。
次回以降ではこれらのことについに決着がつくんですよね?
戦々恐々です。その前にいったん心をセーブして落ち着かせましょう。