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進撃の巨人132話感想 ハンジは行けてフロックは行けない場所

今月の進撃の巨人、私はラストシーンを最初に読んだときはジーンときたのですが、時間が経ったら「ん?」と心に引っかかるようになりました。

 

調査兵団とは一体何のための組織なのか。

 

 

まずは別冊少年マガジン今月号の進撃の読者投稿ページでちょっと面白いところがありました。

 

読者からのサウナの質問に答える作者諌山創

 

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「サウナは我慢比べではない」という名言。さすがはサウナに一家言あります。

 

サウナを愛してやまない漫画家。次回作はサウナ漫画か!?

 

 

 

では本編の感想を順を追って書きます。今月は特にラストシーンについて語りたいです。

 

飛行艇を飛ばすための施設オディハの街になんとか到着した反地鳴らしオールスターズ

 

少ないメンバーで大急ぎで離陸準備を始めますが、脱落者も出てきました。

 

ガビファルコはもう飛行艇には乗せないと決めて、アニは自分の意志で乗らないと。

 

 

でも彼女はミカサと話す機会を得て少しだけお互いの心のほつれをほどくことができたでしょうか。

 

そしてミカサはアニとアルミンの間の微妙な空気に気づきます!

 

あれ?

 

前回のラストから二人の間の空気がさらに濃厚になってない?

 

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もしかしてひょっとして、二人っきりの甲板で、オディハに着くまでの間に何かあったの?何かしたの?

 

何かを一回くらいする時間は二人にはあったわけですから。

 

しかし、何かの既成事実はあったにしろ無かったにしろ、アニは最期までアルミンと一緒にいようという気持ちにならなかったのは確かです。

 

戦う意志は挫けたとしても、一緒にはいたいと思うのなら飛空艇に乗りたがるでしょうから。

 

アニは本当の本当に心が折れてしまったのかなあーって感じました。

 

あとミカサは「エレンを殺さない」と心に決めたようで。マフラーにもまだ何らかの思いがあるようで。

 

 

 

場面は変わってリヴァイは参戦の意志を示します。

 

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彼はジークの自爆で右目と右手指を失う大怪我してまだ3,4日しか経ってないのですから、強化人間アッカーマンであることを差し引いても確かにちょっと無茶です。しかしここで無茶しないでいつするんだって状況ですしね。

 

彼は今「ジークを殺す」という一念で動いていますが、地鳴らしについてどう思ってるのかはまだ一度も自分の考えを言ってないのがちょっと気になります。

 

今の状況ではもうジークの処遇なんて大きな問題ではなさそうだけど、ジークは「地鳴らしに不可欠な部品」っぽくはあり、それを消したい彼は結果的には地鳴らしを止めたい側ではありますが。

 

でも今月号を見る限りハンジ達と同じ気持ちっぽいですね。「調査兵団魂」みたいなものが彼を動かしているのかも。

 

 

リヴァイ達はそのままイェレナを尋問し、彼女は素直にエレンの行先の心当たりを白状します。スラトア要塞って場所。

 

イェレナは素直に白状したかわりに、義勇軍の「エルディア安楽死計画」のほうが正しかったと認めろ……と要求。

 

その場にいるみんなが何も言い返せないことが答えですね。

 

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ハンジは「私の無力さを」つまり敗北は認めますが、安楽死が正解だったとは答えないのが精一杯の負け惜しみです。

 

でもイェレナ達だって大敗北したわけですしね。敗因はエレンという人間を理解できなかったこと。両者とも。

 

 

 

そして夜明け。出発間際。

 

リヴァイはやっぱりしんどそう。ピークも参戦。アニはライナーと少しだけ和解できました。

 

今のアニなら昔のライナーの弱さや卑怯さを理解してあげられるのでしょう。

 

そしてアルミンはアニとこれでお別れみたいな空気を出します。これが今生の別れとなるのか!?

 

 

 

 

そしてなんとか無事に離陸できる算段がついたその瞬間!

 

その瞬間をずっと待っていたのでしょう。潜伏してたフロックが出てきて、飛行艇に銃撃して燃料タンクを破損させることに成功します。

 

自分の命とひきかえに

 

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死の間際、ハンジ達に「島のみんなのために行かないでくれ」と懇願して息絶えます。

 

彼の死について思ったことは後述します。

 

 

 

燃料タンクは修理できそうだけど、もう地鳴らし大行進が迫ってきてて時間が足りない。

 

誰かが捨て身で時間稼ぎするしかないようで、アルミンとライナーが志願しますが、ハンジが却下。

 

そして彼女は(便宜上彼女と呼びますが性別不明なのは承知しています)自分が行くと言い、アルミンを次の調査兵団団長に任命します。

 

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彼女もマガトキースと同じように、皆を行かすためにここで死ぬと。

 

「かっこいい死に方」を選べるだけ彼女はこの漫画ではまだ幸運なのかもしれません。

 

 

「心臓を捧げよ」「君が言ってんの初めて聞いたよ」とリヴァイと短い別れを済ませ、たった一人で超大型巨人の大群に特攻します。

 

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人間一人で地鳴らしに何ができるのかとも思いましたが、2,3体倒すこと、それで僅かな時間を稼ぐことはできるようです。

 

自分の命とひきかえに

 

 

 

その間に飛行艇は離陸成功。アニ達の船も出航。ハンジは文字通り燃え尽きて墜落して後続の巨人に踏みつぶされて死にました。

 

そしてここからが私がひっかかった今月のラストシーンです。

 

 

 次にハンジが目を覚ますと焼けて潰れた筈の体は無傷な姿に戻ってて、飛行艇の行方を気にしたら、エルヴィンがこの場にいて、飛び立ったと教えてくれました。

 

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ミケモブリッド、キースやサシャ、たくさんいます。

 

これまでに死んでいった調査兵団の英霊と、ハンジは死後に再会できたというシーンでした。

 

このシーンはハンジの妄想なのか、それとも本当にこの場に英霊達が存在しているのかは明確ではありませんが、後者っぽい印象です。

 

彼らはユミルの民であり死後も座標とかとかいうもので繋がっているので、その中でもさらに調査兵団魂を持った者だけが存在できる場所があるような気がします。

 

(これはなんか靖国神社を連想しましたが、そこは今回スルーで!)

 

ハンジは先に死んでいった彼らに恥じない誇れる働きをし、死後無事に彼らの一員として迎え入れられたという意味のシーンのようです。

 

初めて読んだときは私はジーンときたのですが、後からちょっと考えてみたら、ついさっき死んだフロックがここにいないことに気づいて、じゃあフロックは調査兵団の英霊達には認められなかったのかな、と思いました。

 

この場所に、ハンジは辿り着けたけど、フロックは辿り着けなかった、と。

 

その差ってなんでしょうね?

 

 

私はフロック達イェーガー派は言ってることに一理あるとは思いますし、彼だって島内人類の命や安全を守るためっていう信念に心臓を捧げて死にました。

 

(イェーガー派に人として醜い一面はありましたが、それはハンジも新聞を言論統制したり同じです)

 

作者諌山だって「この問題は誰が正しいとかではない」というスタンスでこの物語を描いてきたと思うのですが、今回のこれは調査兵団の死んだ英霊達が「地鳴らしを止める派こそが真の兵団だ(正解だ)」と旗幟を鮮明にしてしまった感があります。

 

 

うーむ。エルヴィンに質問したい気分です。あんたは地鳴らしを止めることが正解だと思ってるの?って。

 

他にどんな方法があったの?って。

 

私はどれが正解か全く分からないです。

 

 

実際ハンジは正解を見つけられなくてイェレナに反論できなかったし、仮に地鳴らしを止めることに成功したとしてもその後にエルディア人に未来があるようには見えません。

 

調査兵団の資質は「理解を諦めないことだ」とハンジは言いましたが、それでもし島に不幸をもたらしたら本末転倒です。

 

この問題は全人類の1%を殺すか99%を殺すかって選択でもあるので、犠牲者の数が少ないほうが正解だって理屈なら理解できます。

 

でもそうだとしたら、真の正解は安楽死派ってことになります。

 

あと128話でコニーに射殺されたダズサムエルだって島内人類のために心臓を捧げました。

 

つまり、なんか、エルヴィン達は、私には、この問題の難しい面を無視して独断で正解を決めて、自分達がいる英霊の場所にフロック達をハブンチョしてしまったようにも見えてしまいました。

 

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あの場所には、フロック達がいたっていいような気がしたんだけどなあー。

 

いいじゃないですかー。意見が違っても調査兵団として心臓を捧げた者ならみんなあそこに行けたってー。死んだらノーサイドですってー。

 

 

あと。それとは別に、このシーンがあったことで私がすごく良かったと思うこと。エルヴィンはあのシガンシナ区戦グリシャの手記を読めないまま死んだんだけど、死後に手記以降の世界を見ることができてたんだと判明したのは、彼の魂が救われた気がしました。

 

 

 

ま。ともあれ。これで飛空艇に乗り込めたメンバーは、ミカサ、アルミン、リヴァイ、ジャン、コニー、オニャンコポン、ライナー、ピークの8人かな。ずいぶん減りました。そしてもう少し減りそうな予感。

 

彼らは何をするのか?何ができるのか?

 

私は九つの巨人全員が一堂に会すことで何かが起こるのかなって漠然と予想していたのですが、女型の巨人と顎の巨人はリタイアしてしまったので、この予想ははずれっぽい!

 

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