先日自転車の後輪がパンクして、修理にものすごく手こずってイライラして頭がおかしくなりそうでした。
原因は私が自転車のチューブの英式と仏式の違いをしっかり把握してなかったから。
ひとえに自分の無知のせいなのですが、パンクなどなどの事態に実際に出くわしてからじゃないと、違いを具体的に理解する機会ってそうそう無いと思います。
特に英式から仏式に買い替えた人。私がそうでした。
私の自転車が先日パンクしたわけです。
私は子どもの頃からのママチャリを含めて、これまでず~っと英式バルブのチューブしか使ったことがありませんでした。
でも今の自転車で初めて仏式のバルブを使いました。
仏式チューブでの初めてのパンクです。
ご存じ無い人のために一応説明しますと、自転車のチューブのバルブには、英式、米式、仏式の3種類が存在します。
日本では全てのママチャリが英式です。安いクロスバイクも英式が多いかと。
そして本格的なロードバイクなどなどには米式や仏式が存在します。
それで、私が初歩的で愚かな勘違いをしていたのが、仏式のチューブがパンクしたら英式のチューブと交換できる、という点です。
できませんでした。
条件が合えばできなくもないですが、私の自転車では合いませんでした。
私はそれを知らずに、パンク修理の作業をしてる真っ最中の時点で初めて知って、二度手間と足止めを食らいました。
ちなみに私は自転車のパンク修理自体は自力でできます。
今回も自宅でそうしてて、パンクした仏式チューブを調べてみたら、パンク穴の位置がバルブのすぐそば過ぎたのでパッチ修理を断念してチューブを交換しようと判断しました。
自宅にはこれまで長年慣れ親しんだ英式チューブの新品の予備がまだあったのでそれに交換することに決めました。
写真の左が仏式バルブで、右が英式バルブです。
右のほうが明らかに太くて、私の仏式のリム(車輪)の穴には入りません。
なのでやすりで穴を広げました。
猛暑日にやすりで必死に穴を広げる作業をしました。
これは、私がちゃんと仏式と英式の違いを知ってたらやる意味が無かった作業でした。
で、苦労して穴を広げて、仏式のリムに英式のチューブを使おうとしたら、バルブの長さが足りないことに、その時初めて気づきました。
写真では長さはさほど違わないように見えますが、構造上、英式バルブは長さの余裕がかなりないと機能しません。
やすり作業で疲れてた私にとって、この事実は、本当にもう、体力と精神力を完全に奪いました。あと暑さで。
力尽きて万策尽きて作業は中断。
結局仏式のチューブを新しく買うしかありません。
amazonで注文して到着するまで6日かかりました。
6日間私は不便しました。
予備のチューブを持ってたつもりでいて、それが使い物にならないことをずっと知らなかったせいです。
ところで私は自転車で自宅から10km以上離れるときには、フレームバッグを必ず装備して出発します。
黒くて細長い四角のバッグに、予備チューブと工具と空気入れと軍手を入れてあります。
「これさえあれば出先でパンクしても対応できる」とか思ってたのですが、実は使えない英式チューブを入れてたという。間抜け過ぎ。
ただ今回はパンクしたのが家から近い場所だったことは唯一の不幸中の幸いでした。
やっとチューブが到着して、あっさり交換作業は完了。
やすりで広げた穴はビニテでカバー。
チューブ2本買ったので、このフレームバッグに仏式の予備チューブ入れました。英式チューブはお蔵入り。
これで今度こそ、「出先でパンクしても大丈夫」な状態になったと思います。疲れました。
私はこれまでの自転車生活で、出先でパンクして10km近く自転車を押して歩いて帰った経験と、出先でパンクしたけど装備があったおかげでその場でチューブ交換して助かった経験がどっちもあります。
本当マジでパンク対策の装備は絶対必要です。
時々、私よりもずっと本格的なサイクリストが全くの素手&荷物無しでロードバイクで走ってるの見かけますが、あの人達ってもし遠くでパンクしたらどうするんでしょうね?