ニンテンドースイッチライトの有料オンラインサービス、スイッチオンラインで遊べる「スーパーファミコン」の超魔界村を遊んでみました。
このサービスではズルが許されています。いや許されているならズルとは言わないのかもしれませんが。
そのズル機能を駆使してクリアしました。
楽しかったのですが、それは「ズルをすることが楽しい」という意味合いが強く、もしズル無しで正攻法で超魔界村をやるとするとクリアがあまりにも困難で全く楽しくないだろうなってことを、ひたすら思いました。
「スーパーファミコンNintendo Switch Online」でできるズルというのは、ステートセーブと巻き戻し機能。
ステートセーブってのはゲーム中どの瞬間であろうとセーブできる機能です。
これだけでもかなり強力なのに、さらに巻き戻し機能があって、もうズルし放題。
ちょっとミスしたら、ボタン押せばプレイ画面を数秒前に巻き戻すことができて、そこから改めてやり直すことができます。
これならどんな激ムズゲームでもクリアできますね。
これはつまり、レトロゲーを「気分で楽しむ」ための措置だと思います。
レトロゲーにそもそも当時と同じ条件で本格的に遊ばなくてはいけないなんてルールは無いです。
「ゲームは苦労してクリアするから意義があるのであって、ズルして勝って嬉しいか?」という命題もそこに常につきまとうわけですが。
別にいいんじゃないですかね!
だってこのゲーム本当に難しいですもん。
自分一人が楽しむためだったら、他人や公的記録や金銭が絡まないただの遊びだったら、いくらでも不正行為したらいいんです。
全7ステージ。
2回ミスしたらアウト。制限時間過ぎてもアウト。
アウトになったらステージの最初からやり直し。
コンティニュー回数にも制限があって、それが尽きたらゲームオーバー。
セーブもできない。
こんなゲーム1991年じゃないと成立しません。
今の時代にこの条件で遊ぶのは、それこそ「昔のゲームを当時の条件で遊ぶという趣旨」の場合以外にありません。
有野課長とか実況系とかね。
超魔界村は「魔界村シリーズ」ではまだ簡単なほうだとか。恐ろしいなあー。
スイッチオンラインにはファミコンの魔界村もあるのですが、こっちはちょっとやったら難しいとか以前にどうしたらいいか分からないのでやめました。
(敵が左右から同時に来て、倒すことも逃げることもできない場面がありました)
さて。このサービスには「取扱説明書が全く無い」というかなりひどい欠点があります。
なのでネットで誰かが公開しているものを頼るしかありません。
そういうところにはついでに攻略情報も載ってるので、そこもちょっと閲覧。
そしたら、このゲームはなんとエンディングに到達するには2周しないけないとありました。
しかも最終面までに決まったアイテムをゲットしてなきゃいけないという。
1周目のラストで囚われの姫の幻影が出てきて「もう一度魔界に戻り腕輪を探してこい」と言われました。
そういう仕様なんだそうで。厳しいです。
(この道のりをもう1周)
で、また何度も死にまくってセーブしまくって巻き戻ししまくって、腕輪を拾って、またボスと対戦。
このゲームを1991年のキッズ(私も含むのですが)はどんな気持ちで遊んでたんでしょう。
スーパーファミコンやゲームボーイがまさに最先端だった時代で、ひたすら家庭で保護者に怒られながらこれを繰り返し繰り返し遊んで、本や雑誌の攻略情報を頼って、何ヶ月もこれにかかりっきりで遊んだわけです。
今の時代でおっさんがそれはとてもできません。
ズルができないのなら手を出すことすらしないでしょう。
無事に2周目で腕輪を手にし、真のラスボスと対戦できました。
魔王サマエル。
こいつも何度もトライして倒せました。
で、姫は無事解放されて、エンディング&スタッフロール。
プリンセスの名前は「プリンプリン」で、なぜかスリーサイズが意味も無く公表されるあたりに90年代のセンスとノリを感じます。
めでたしめでたし。
いざエンディングを見たら、ズルしたくせに、謎の達成感があったりしました。
このゲームはもし正攻法でやると思うと、気が遠くなります。
挑戦してる間給料が出るならできなくもないですが。
かかった時間は3時間くらい。
軽いお遊びでやるには最適な加減だと思います。
スイッチオンラインでこんな風に遊べるレトロゲーはまだまだあるので楽しめそうです。
先日新しく「真・女神転生1」とかも遊べるようになりましたし。
もっともっと種類増やしてほしいです。