片思いの男と親友の女がくっついてしまい、いちゃつくのを間近で見続けるという拷問が精神の限界にきたとき、少女は生徒会室に救いを求めます。
それで果たして救われるのか。
週刊ヤングジャンプ 赤坂アカ かぐや様は告らせたい99話 「四条眞妃は頼りたい」
今週で99話かあー。
私がこの漫画特に好きになったのは伊井野に魅せられた57話からなのでファンとしてはまだまだ後発組です。
生徒会室で倒れて嗚咽してるマキ。
そしてそれを見て動揺する白銀、興味津々な石上。
マキは柏木の彼氏のことを、柏木と付き合い始める前から片思いしてて、その心情を白銀と石上には以前打ち明けたことがあるので、苦しみに耐えかねたとき話せる相手を求めてここへやってきました。
二人はちゃんと彼女の相談に乗れるのか?
聞いてみれば彼女は確かにかなり辛い状況にいて、同情の念を禁じえません。
この期に及んでもマキは柏木のことを親友と思っていて、それが友情と恋の板ばさみや嫉妬や疑心暗鬼を生んでて聞いてるこっちの胃が痛くなりそうです。
石上が素朴な疑問を口にします。
「あの人のどこがいいの?」
すると
「翼くんの悪口言わないで!」
とのこと。
あ、あの柏木の彼氏の名前が今判明しました。
翼くん。
まー名前を伏せ続けたところで物語上面白くなるわけでもなさそうですから、ここでサラッと明かすのも逆に引っ張った割りに肩透かしってネタになります。
しかし白銀と石上まで彼の名前は初耳なのかよ!
話は「神ってる」疑惑に。
(「神ってる」は2016年流行語大賞でした)
要するに柏木と翼はすでにセックスしてるに違いないという話で、マキは動揺します。
動揺の仕方が以前のかぐやと全く同じで、血筋を感じます。
私は勝手にマキに「ジェネリックかぐや」とあだ名をつけています。
マキの悩みは白銀と石上にとっても身につまされる問題で、他人事とは思えず二人も死にそうな顔になります。
自らの無残な想像に自ら苦しむ始末。
なのに後悔してるマキに対しては自分のことを棚に上げての上から目線。
恋愛童貞のエロ孔明?
プライドが高くて意気地がなくて虚勢を張っててお互いそして自分自身を傷つけているかのような情けない3人ですが、読んでてその気持ちは正直分かります。
よっぽどの恋愛上級市民でもない限り、誰だってこの3人と似たような経験はあるのでは。
さて、マキは愚痴を言えばスッキリできるタイプなようで、こんな情けない不毛な談義でもそれができたのなら有意義というものです。
かぐやが来てお開きになって、退室する際のマキの笑顔はとても素敵でした。
愚痴をこぼせる友を得た!
二人のことを下の名前で呼んじゃって、これはかぐやへの当て付けでもあるんですけども。
かぐやがなかなかできない白銀との接近を、恋愛感情がないがゆえにあっさりとできるマキ。
マキは柏木から受けているような仕打ちを、無意識のうちにかぐやにしてしまっているのがなんとも皮肉でした!
さて、今週で99話なので、ついに来週は100話です!
と思ったら来週は休載!
再来週は100回記念の表紙&巻頭カラー!
かぐや様は告らせたい 9 ~天才たちの恋愛頭脳戦~ (ヤングジャンプコミックス)
- 作者: 赤坂アカ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2018/04/19
- メディア: コミック
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