週刊少年ジャンプ Dr.STONE Z=57 「HEAT HEART」
今週は千空とクロムが…というよりタングステンとこの漫画の作画担当Boichiが大活躍した週でした。
まずはドクストはまたもやセンターカラー!
コハクとルリの水着姿が素敵です、けど…「夏だ!水着だ!!実験だ!!」って煽り文があるけど、作中は1月でリアルタイムは5月で全然夏じゃないんだけど、なんで今回の扉絵は夏の海なのか全くの謎ですけど、まーいっか。
で、Boichiです。
今週は週刊ヤングマガジンでBoichiが単独で連載している作品「ORIGIN」が巻頭カラーでもありました。
こっちの扉絵は単行本用のイラストを流用しているもので描き下ろしではないものの、ジャンプとヤンマガで同時にBoichiのカラー扉絵というすごい週です。
ORIGINのほうはよく休載しているとはいえ、Boichiの仕事量にはいつも圧巻です。
そういえば両誌の巻末コメントでどっちにも「餃子大好き!」って語ってるのに笑いました。
おいしいものをほどほどに食べてバランスよく栄養をとって健康を崩さないようにこれからも頑張ってください!
本当に、週刊連載2つ同時連載するって、私の理解を超越しています。
しかし絵を並べて改めて見るとやっぱり画風かなり変えて描かれてるなあーって実感します。
ORIGINのほうでもタングステンが登場してました。
こっちは近未来ロボットSFで、炭化タングステン超硬合金でできた重さ20kgの日本刀を振り回す主人公ロボット。
ドクストでは科学描写は徹底的に噛み砕いて簡略化されていますが、ORIGINは無骨に淡々と科学考証が語られてて、私は後者のほうが好みですが、ドクストは少年漫画ゆえに簡略化しなきゃいけないんでしょうね。
仕方ない。
さてドクストのほうもタングステンです。
原石からフィラメントを精製する工程が描かれました。
ここでも千空は、「ペースト状」のことを「歯磨き粉みたく」、「酸化物の還元」を「サビ取り」と、かなーり幼稚な表現に置き換えて解説してます。
あとは金属をキャラクター化してイメージ図を重視してる感じだったり。
小学生の読者にもわかるようにって想定してるんでしょうかね。
それにまー、村人も科学知識が全くない人間ですから、こういう表現が不自然ってことはないです。
あ、でも村人は歯磨き粉もわかんないんじゃないでしょうか?
途中でカセキ老人が男泣きしちゃうシーンとかも挟んでありました。
心に密かに孤独を抱えてた老人が真の理解者を得た!って感じですが、でも、クロムは別に千空が来る前から同じ村人だったわけですし、二人は同じ村にずっと暮らしてて意気投合することってなかったんでしょうか…と、ちょっと細かいことを思ったりもしました。
千空はゲンとタングステンの歯磨き粉作り、クロムたちは加熱装置の製作を頑張ります。
ゲンの科学知識は現代人の平均レベルで、千空の語る化学式もわからないし、「何をすべきか」を自分で考えることもできませんが、千空の指示通りに動く助手くらいにはなれましょう。
クロムたちのほうは、試行錯誤しながら、これまでに学んだ科学知識を総動員して加熱装置を創造していきます。
ゲンが助手なら、クロムは知恵があって千空から知識をどんどん身につけていく弟子って感じです。
かくして、テングステンの精製は大成功。
物作りの話はシンプル単純明快だし、完成すると読み応えもあるし、見てて楽しいです。
「ケータイ」の最重要部品はこれにて完成ですが、基盤とか組み立てとか、テストとか、まだまだやるべきことは多いからもうちょっとは物作りパートがありそうです。
次回へ続く!