「マルチメディア扱い」の恐怖!
近所の本屋にはいわゆる特価本とかバーゲンブックという新品だけど安い本が売ってるコーナーがあって、そこに「おそ松さん」の本が100円で売ってました。
「小説 おそ松さん 前松 限定版」で、元の価格は1800円のが。
94%OFFという…。
7冊くらい残ってる感じでした。
もちろんブックオフとかの古本屋ではなく新本を売ってる本屋です。
2016年7月発売だそうで、えーと、アニメのおそ松さんの1期が2016年3月まで放送してて、大人気になって、その直後に発売されたものだから需要高そうなイメージですが、なのにずっと売れなかったのでしょうか。
それでついには100円にまでなってしまったと。
おそ松さんの1期は本当に人気になってたのに、マジでなぜなんでしょう。
最近まで放送されてた2期はかなり人気が落ちてしまったという噂は聞いたことがあります。
その要因は1期から2期までの間でメイン層ファンが「疲れてしまった」とかイベントやグッズの粗製乱造で評判が下がったとか、真偽は不明ですが、そんな噂を。
もしかしたらこの小説限定版も、アマゾンレビューの酷評を見る限り、粗製乱造の類だったのかもしれません。
(あ、ただ、人気が落ちたといっても、1期がすごすぎて落差が顕著ではあるけど、落ちてもそのへんのアニメよりはずっと高いようです)
それにしても1800円のが100円ってのは衝撃です。
マルチメディア扱いゆえの特価です。
コーナーには他に「干物妹!うまるちゃん」とか「アルスラーン戦記」とかいろんな限定版(の売れ残り)も安売りされてました。
本屋が扱う本って、「雑誌扱い」「書籍扱い」「マルチメディア(MM)扱い」と、販売・流通・返品の形式もルールもそれぞれ違う種類のものがあって、こういう何かの本の限定版はMM扱いに分類されることが多いです。
このMM扱い商品は、(限定版だけあって)再販とか重版されることもなく、そして本屋による買い切り商品で出版社へ返品できないものです。
だから売れ残ったら、ずーっと売れ残ったまま。
仕方なく安売りして在庫を処分するしかないと。
なので、今回見かけたこれは、1800円の商品をきっとたくさん買い切りで入荷して7冊売れ残ってしまったということになります。
ひえーおそろしい…。
本屋にとって、こういうのを避ける方法は、一番てっとりばやく確実なのは「事前予約」です。
早めに大きく告知宣伝して、お客から予約があった分だけ入荷するのが安全です。
しかし、今回はあの大人気だった「おそ松さん」です。
これまでのさまざまな作品ごとに即完売したり売れ残ったり、本屋側もこれまでの実績とか傾向とかデータを把握してるわけですから、予約なしでもおそ松さんなら多少多めに入荷してもいけるんじゃないかと予測しても決しておかしくないです。
バカだなあーと笑ったりなんてできません。
ちなみに、この本は前松(前編)で、後松(後編)限定版もいっしょに安売りされてました。
そっちは2160円のが400円でした。
これを買ってヤフオクかメルカリで転売して儲ける!っていうのはできなさそうです。
小説おそ松さん 後松 ストラップ付き限定版 (JUMP j BOOKS)
- 作者: 赤塚不二夫,石原宙,浅野直之
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2016/11/29
- メディア: 新書
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小説おそ松さん 前松 缶バッジ付き限定版 (JUMP j BOOKS)
- 作者: 赤塚不二夫,三津留ゆう,石原宙,浅野直之
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2016/07/29
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