週刊少年ジャンプ Dr.STONE Z=47 「SCIENCE VS POWER」
千空の科学王国は「銃がすでに完成している」とハッタリをかますことに見事成功して氷月率いる司帝国を一時退却させることはできたけど、全然安心はできません。
なんとかしなきゃ。でもどうやって?
まずは、金狼は無事でした。
先週はどてっぱらに槍の穂先が思いっきり刺さったようにしか見えませんでしたが、きっと内臓とか神経とかは奇跡的にも損傷せずに済んだのでしょう。奇跡的にも!
しかしまー、無事で済ませられたのは千空の医薬品があるからこそです。
なければ破傷風かなんかで即アウトで死!
しかし、19世紀くらいまではそれが普通でした。
そして司は19世紀以前の中世レベルどころか一切の文明と科学を否定する原始世界生活を提唱しているので、そんな世界に生きたがる人間の気持ちが私にはやっぱり全く理解できません。
で、その理解できない人たちは退却して荒れてます。
つうか本当に脳筋の言動なんですけど。
やっぱり破壊と暴力が大好きで科学というか法や秩序を拒否して欲望のままに生きたいタイプなようです。
司に従うのはこんなのだけです。
そして司のほうもおかしい。
4話で「純粋な若者だけを復活させて」とか言ってるんですが、こいつらがそうだと思うなら司はアホだし、こいつらのことを復活させてみたらクズで国民失格だったから(氷月も思ってるように)捨て駒にしてるだけなら司のほうもよっぽどのクズです。
氷月の武器、管槍がちょっと紹介されました。
ピストンみたいな原理で突いて、普通の槍よりずっと加速とか回転とかがすごい武器なようで。
江戸時代に流行した武器らしいけど、ってことは実戦の合戦で使われたことはない武器なんでしょうかね???
氷月はそういうマニアックな古武術の心得がある人なようです。
「戦国時代に生まれたかった」系の人なのかもしれません。
平成の時代の道場では物足りなくて、自分の武力を実戦で発揮したい願望がある系の人。
この管槍こそが、江戸時代の人が「もし戦国時代でこんな武器ふりまわせたらなあ~」って実戦願望を空想して作った武器ってイメージです。
しかし、仮に氷月がそんなタイプだとしても、今ここまでして石神村を襲いたがってる理由にはなりません。
そんなに殺し合いを楽しみたいならまず司と殺し合えばいいんです。
さらに千空側につけばサルファ剤やアセトアリニドなんて医薬品を得るんだから、ちょっと怪我しても死なずに済んで思う存分暴れられますよ。
やっぱりこの人はまず、「なんでわざわざ司に従うのか」「なんで超有能な人材である千空を殺したいのか」(「あるいはそう欺いているのか」)が早くちゃんとわかんない限り意味不明な人にしか映らない…。
ちゃんとしましょう。
一度勝負して完敗して、司に心酔でもしてんでしょうかね?
そして科学王国のほうでは大急ぎで襲撃に備えます。
金狼はかなり回復した様子で、さらにメガネ男子へとクラスアップ。かっこいい?
視力補正を受けた彼はどれくらい強くなるのか?
コハクを越えるか?
武器は本当に銃を作れればいいんですけど、というか銃そのものは今でも作ろうと思えば作れるんでしょうけど、火薬がないから無理。
ここ(箱根)で火薬作れないんでしょうかね。
ドリフターズでは火薬の材料の一つ、硝石(硝酸カリ)を便所の土から採取してました。
それと人の死体を埋めておいて時間が経てばできるようなことも。
この石神村でも似たような感じで今の時点で硝酸を生産途中だったりしてるでしょうか?
しかしまー、どちらにしろ銃は今作っても使えないので、かわりに作ったのは、日本刀。
司軍は銃を警戒して嵐の日にまた襲撃しますが、村人は刀を手に、かなり颯爽!ってイメージで迎え撃つところで今週は終わりました。
さて刀です。
ジャンプおなじみ。
このドクターストーンではどう扱うんでしょう。
さすがに衝撃波かなんかが飛ぶようなトンデモ武器にはならないとは思いますが。
(今週ブラッククローバーでちょうど“次元斬り”なんてのが出てましたが…)
なんか、決して人が死なない都合のいいノンリーサルウェポン(非致死性兵器)として扱われそうな感じは、します。
刀剣ってのはかっちょいいファッション武器なんかじゃなくて、斬ったら基本死ぬ立派な殺傷兵器です。
しかし金狼たちは今週は雑魚マッチョが持つ石器のみを破壊してて、敵を斬りつけてはいません。
ジャンプを筆頭に少年漫画では刀バトルって、刀の概念を越えた超絶武器扱いになったり、斬りつけられてもなんか「HPが減る」程度のダメージ表現だったりして単なるチャンバラゴッコアイテムとして描かれることが多いです。
ドクストは緻密で現実的な描写と非現実的なマンガ的誇張が入り混じっている漫画です。
日本刀(鉄)を作る過程は緻密で現実的でしたが、できた日本刀はいかにも少年漫画的なファッションアイテムになってもおかしくないです。
ただ、今回は、日本刀を隠し持って奇襲の第一撃で敵雑魚を斬り殺そうと思えばできたのにそうしなかったのは、千空は殺すよりも武器の優位性を示して氷月たちと交渉に持ち込みたい思惑があるからかもしれません。
来週のセンターカラーでは、千空は、そして氷月がどう出るのかが見ものです。
しかしセンターカラー本当に多いです!すごい。
次回へ続く!