週刊少年ジャンプ大石浩二連載の「トマトイプーのリコピン」面白いです。
現代日本のごく普通の中学生の女の子甘戸めめちゃんが行き来できるようになったメルヘン調の異世界キュートピアですが、そこに住む妖精調の住人達は現代日本と同じくらい世知辛い世の中で生きていて、その描写が面白くて笑います。
しかし、そういう面白い回はたいてい主人公リコピンがいる必要がない回であるというジレンマが発生しつつある…気がします。
大丈夫かなあー。
そう、面白いのはリコピンではなくて、リコピンの彼女で何かと必死に生きてるエンジョイ勢カロちゃん、転売屋とかボッタクリ商売やってるタマゴリラ、その他いろんなキャラであって、リコピン本人は本当にそんなに面白くもないんです。
タマゴリラが出る回は、確かこれまで4回あったと思いますが、どれも面白かったです。
他にもカロちゃんとそのライバル少女リモネンの物販の徹夜バトルとかも笑いました。
ニワカと古参の争いが勃発したと思ったら転売屋との争いになって最後は全員徹夜組だったというコンボは本当にすばらしかったです。
現実社会のいろいろとアレな問題をキュートピア世界で再現されてるのはいつも見事です。
しかし、そういう面白いと思った回って、もうリコピンがその場にいる必要性がほとんどなくなっているように見えます。
たとえばカロちゃん、リモネン、タマゴリラとかが見苦しい論争してる様子を見せ付けられて誰かがツッコミとかリアクションを入れるべき場面でも、それを担当するのは常識人のめめちゃんで、リコピンはただそこにいるだけになってるのがちょっと増えてきたような気がします。
今週はビーンズとタマゴリラの会話がメインでしたが、ついにめめちゃんもリコピンもその場にいなくなってました。
(リコピンは動画で出てはいましたが)
それと、作者大石の前作「いぬまるだしっ」なのですが、私はちゃんと読んでなくてチラ読みした程度での認識なのですけどそれはそもそも主人公のちんちん丸出しの子がどうも好きになれなかったのが主な要因で、あのちんちんの子の不快感がリコピンにもちょっとだぶって見えるようになってきました。
あの子の不快さは主にちんちんでしたがそれ以外の要素でも結構ウザキャラだった印象です。
めめちゃんは好きだしキュートピアの住人達もいいキャラだと思ってるけどリコピンはマイナスかもしれない…。
今後はどうなっていくんでしょう。
現実社会の時事ネタをキュートピアで再現するネタは最高に面白いけどそれがメインになるとますますリコピンは不要になるし、リコピンを活躍させようとするとこの面白い路線からずれてしまうから冒険になってしまうでしょう。
リコピンを活かす方向に路線に変更するとして、それが今よりも面白くなればいいんですけど。