この漫画本当にまともなやつ全然いませんね。
私はこの柏木には恐怖のモラハラ女という印象があります。
週刊ヤングジャンプ 赤坂アカ かぐや様は告らせたい86話 「柏木渚は誅したい」
彼氏(相変わらず氏名不明)が浮気したと訴える柏木。
かぐやと柏木はなんかがあったらすぐお互いに相談し合う間柄です。
しかしかぐやは柏木のことを「面倒くさい子」と評しているようです。
「思考回路が理解できない」とまで。
しかし柏木のほうもかぐやのことを常々そう思っています。
まさに「人は鏡」というやつです。
つまりかぐやと柏木は価値観が同じ人間だからこそ相談し合い、そしてお互いに「この人重い」「この人なんなの?」と思っている。
……というギャグなのですが、いや、面白いのですが、頭のどこかで、こんな子たちがもし身近にいたらたまったもんじゃないと一抹の恐怖も感じなくもないです。
特にかぐやの自覚症状の無さはすさまじいです。
そういえば柏木と伊井野が同席してかなりつっこんだ恋愛相談になってるのは新鮮です。
確か伊井野にとっては柏木は校内でふしだらな行為をしてる疑惑のある要注意生徒でしたっけ。
(でもしっぽを掴めずにいて全然取り締まれない)
柏木の側からしたら「彼の浮気が許せん!」の悩みは伊井野みたいな子に相談したほうがより苛烈にジャッジしてくれそうだからという計算で彼女を相談相手に選んだのかもしれません。
伊井野はいいように利用されてます。
3人はどこからが浮気なのか「浮気のボーダーライン」の自らの見解を述べていきますが、かぐやと柏木の価値観はほぼぴったり同じ。やはり人は鏡です。
伊井野のほうが二人についていけないという、堅物キャラの筈の伊井野が寛容に見える逆転現象。
ひたすら困惑に尽きる伊井野が面白くてかわいいです。
「他の女と仲良く話したらもう浮気」「探偵を雇うのは当然」などなどの価値観がことごとく伊井野を戦慄させます。
探偵雇うのって10万は平気でかかりますよ。
惜しみなく出せるんだ…。
その調査報告によると、彼氏はマキと二人で買い物、カラオケ、ファミレスに行ってました。
ここは私も「ん?」とひっかかりました。
伊井野に同意します。
結論から言うと彼氏は柏木へのプレゼントのために買い物につきあってもらっただけってオチだったのですが、でもそこでカラオケとファミレスって、私自身の浮気ボーダー価値観からするとちょっと変です。
完全アウトとは断言できないけど、本命正式彼女がいる男が他の女と二人で会う用事のときに行く場所じゃないです、カラオケって。
本当に彼氏はシロなのかちょっと怪しいです。
かぐやにとっては「彼氏が他の女に勉強を教わる」は超アウトだそうです。大罪。
かぐやがそう持論を展開してる時に校庭で白銀が藤原からラップの特訓を受けているのが笑えます。
この漫画、言葉の説明無しで絵だけでさりげなくネタを出すのいつも上手です。
そして伊井野は恐怖のあまりにスマホの声優音声にすがります。
というか以前スマホで大恥かいたのにまたかぐやの目前でスマホ聴ける伊井野の神経もすごい。
結局3人の浮気ボーダーの価値観が通じ合うことはなく、柏木は彼氏に直接問いただすこととなりました。
そこで彼氏が柏木にプレゼントしたのはハートのネックレスなのですが「ださい」と大不評。
しかしここは、別にハートのネックレスそのものがださいアイテムなわけではないと擁護したいです。
このネックレスがださいだけです。
しかし柏木はそのださいネックレスでも(マキの策略もむなしく)喜んで、彼氏と仲直りのベロチュー。
このオチは、今週のサブタイ「柏木渚は誅したい」と「チューしたい」がかかっています。
こういうひねりがあるの珍しいです。
それにしても伊井野、「校内でしたらダメなキス」があるなら逆にしていいキスとかもあんの?
かぐや様は告らせたい?天才たちの恋愛頭脳戦? 6 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
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