アニメ「プリパラ」と続編「アイドルタイムプリパラ」は滅茶苦茶さが売りの一つです。
滅茶苦茶にも良い滅茶苦茶と悪い滅茶苦茶があって、プリパラはほとんどが良い滅茶苦茶で、それが魅力でもあります。
が、最近悪い滅茶苦茶としか感じられないのが一点あってそこがどうも気になります。
例えば、大爆発事故があってテーマパークがガチで壊滅状態になったりとか、日本からアメリカとかフランスとかまでが飛行機やヘリでなんか5、6分くらいで行き来できるような設定は全然OKな良い滅茶苦茶です。
常識性や整合性なんかぶっ飛ばしている世界は見てて面白くて楽しいです。
でも最近ちょっと受け入れにくい点がよく出てくるようになりました。
それは中学生が何ヶ月も好き勝手に旅に出てしまうところです。
シオンは武者修行の旅に出て、それにドロシーとレオナがそれを追って屋台引いて路銀を稼ぎつつ全国を移動していたようです。
あとは地獄ミミ子委員長もいきなり自分探しの旅に出たりしてました。
説教臭いこと言いますが、これはよくない。
学校をほったらかしにしているようにしか見えません。
プリパラは荒唐無稽なようでいて、社会的コンセンサスに関わるような部分は意外と丁寧に扱われていて感心することも多いです。
校長先生が生徒から宅配ピザの差し入れされてもちゃんと断ったり、路上ゲリラライブをするときに警察から道路使用許可を取ったり、小学生だけで赤ちゃんの育児する現実的限界を教えたり本当にしっかりしてる部分はしっかりしてます。
小学生のらぁらとゆいが夏休みに新幹線とかで全国営業するときには校長先生がちゃんと引率してくれてる描写がありました。
なので普段がしっかりしてる分なおさら中学生が勝手に放浪してしまっていることが「よくないでしょ感」が浮き彫りになってしまっている印象を受けます。
他の作品ではポケモンやハンター×ハンターなどでは子どもが冒険の旅に出てしまっても、その世界では通信教育などで修業できる社会システムになっていて子どもが旅しても社会的に問題がない世界観になっています。
なのでプリパラでも今からでもいいから、旅をしていた中学生達は正規に休学してて通信教育とか補習スクーリングとかをちゃんとしていたことにして、学業を修めることは決して怠っていなかったのだという描写を是非にでも加えてほしいところです。
プリパラの世界の中学校では休学したければ割と簡単に手続きできて、普段の出席以外の手段でも修業が一応可能という設定になっているのなら彼女たちの放浪の「よくないでしょ感」は払拭できるかと思います。
プリパラは本当に常識破りなところが魅力です。
人生で初めてライブすると決めた子がいきなりその場で歌もダンスもできてしまってもいいし、ハシビロコウが何の説明も無くレギュラーになっててもいいしむしろそういうところが面白いです。
プリズムストーンショップが具体的にどうやって運営されてるのかも謎なままで一向に構わないです。
でも子供が関わる社会的なところだけはちゃんとしてほしいし、十分にできることだと思います。
でも、まー、良い滅茶苦茶と悪い滅茶苦茶の境界線は人それぞれで、私がこだわってるのも結局は私個人の価値観に過ぎないのかもしれません。
気にしないほうがいいのかもしれません。