以前火事を見かけたことがあります。
住宅の火災だとさすがに撮影したりましてや公開したりするのはかなり抵抗感があって無理ですが、その時目撃したのは無人の野原の火事でした。
ある日、クロスバイクで走り回っててさあ帰ろうと思ったら、かなり派手に黒煙が上がっているのを発見しました。
後から計算すると火災現場より15km以上離れてる場所からでしたが、それでもかなりはっきりと黒煙が見えました。
(「狼煙」だと見える距離は10kmほどだそうです)
自転車で走ってきた後だったのですが、体力的にまだ余裕があったので現場まで見に行こうと思って向かったものの、予想よりずっと遠い場所でした。
走っても走っても近づいてる実感が得られなくて、どこが現場なのか本当になかなか分かりませんでした。
距離感が全然掴めなかったのはたぶん煙が大きかったからかと。
やっと炎が見える位置まで到着して、火事の現場を把握しました。
周囲に住宅はなくて、大きな池や田んぼがあって枯れた葦などが群生している感じの野原でした。
田舎です。
最初はもしかしたら野焼きや焼畑みたいに意図的に燃やしているのかなあー?と思ったのですが、野次馬していた他の人に尋ねたらこの時期に野焼きなどは普通しないとの話でした。
現場まで2,3kmの場所になったら、風に乗って灰というか1cmくらいの燃えた草の小さな破片があたりに飛び散っていてそのへんに落ちてたり自分の服にもついたりしました。
未舗装の農道があって、その隣の小さな川の向こう側が現場でした。
何人かの人たちや消防車とパトカーが1台ずつ到着していました。
無人の野原だし、すぐそばが川なこともあってか、現場には緊迫感は全くありませんでした。
消防隊の人が放水してたけど、火そのものにはあんまり届いてないように感じました。
でもプロがやっているのですからきっと無意味な放水ではなくて、燃え広がる前に草を濡らしておくような感じだったのかなあーと思います。
まさに文字通りの「対岸の火事」です。
でも炎はかなり大きかったです。
もし住宅地だったら一戸建てを2,3軒は楽に丸呑みするくらいなように感じました。
鎮火する場面まで長時間見続けるのは無理だったので早めに立ち去りました。
後日「市内で火災があった」というローカルニュースは確認できませんでした。
それと現場を改めて見に行ったら、特に異変は何にもなくて素人判断ですが被害はほぼないように感じました。
被害がなさそうだったのはよかったです。
でも火災の原因は謎です。
枯れ草だから燃えやすいとしても、落雷でもないし自然に発火することってそうそうあるものなんでしょうか?
やっぱり誰かが火をつけたのかなあー?
そこは結局謎のままでした。
わりと前の写真です。