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キン肉マン感想 どっちが勝つか分からない勝負は面白い

漫画でバトル展開になるとどっちが勝つか最初から分かるパターンがほとんどです。

 

特に少年漫画では主人公チームの一員がその場その場の敵刺客チームの一員とタイマンバトルになったらまず主人公側が勝ちます。

 

極端なものになると、主人公側キャラが胴体を貫かれる攻撃を受けて大量出血する絵で「次回へ続く」になっても、その次回ではその傷が全然たいしたことないことになってたり。

 

「主人公側はどうせ何やっても死なないんでしょ漫画」ってやつです。

 

 

ただそういう漫画がつまらないとは決して言いません。

 

勝つのは分かってるから「いかに勝つか」「いかに逆転するか」のほうが重要になってそこが見事に描かれるとじゅうぶんに面白い漫画となります。

 

 

 

でもたまにどっちが勝つのか本当に予想できない漫画があって、そういう勝負はやっぱりハラハラして素直に面白いと感じるものです。

 

それがここ数年のキン肉マン

 

(他には喧嘩稼業とか)

 

さすがに主人公キン肉マン本人の試合なら主人公が勝つことは予想がつきますがそれ以外はなかなか予想がつかないことのほうが多いです。

 

今リアルタイム連載中のティーパックマン VS ヘイルマンがまさに全く予想できません。

 

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普通に実力で考えたらティーパックマンのほうが弱いことは歴然としていますし、元々一軍超人の不在時に急襲してきた未知の敵になんとか立ち向かっている二軍という扱いですから敗色のほうが圧倒的に濃厚なのです。

 

しかしひょっとしたら勝てるかもしれない、という演出をしてくるんです!作者ゆでたまごは!

 

前シリーズでブラックホールザ・ニンジャ勝利したという実績も、読者に「大番狂わせがあるかも?」という期待を抱かせる材料になってます。

 

 

しかも戦ってるのはあのティーパックマンです。

 

こんなマイナーキャラに注目してた人なんてまずいないと思います。

 

でも必死に頑張ってるんです、ティーパックマンが。

 

なんかわかんないけど応援したくなってしまいます。

 

冷めた気持ちで「勝てるわけないじゃん」と思いたくなくなるんです。

 

ゆでたまごは計算して読者に「ティーパックマンがんばれ!」と思わせるように仕掛けているのでしょうか。

 

そこがまたお見事。

 

 

 

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表情豊かになってたり、ウォーズマンに負けたときのことを回想したり、必殺技を披露したり、(試合としても漫画としても)めっちゃ善戦してます。

 

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それにベンキマンカレクックたち5人が5人とも全敗するっていうのもあまりに無残だから、少なくとも誰か一人くらいは勝ってくれるんじゃないか、とも思ったりします。

 

だから勝てる可能性もあるんじゃないかとつい思ってしまうのです。

 

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この頭の自慢の紅茶は気に入らないやつにはただおいしく飲ませはせんーっ!

 

オレが貴様に飲ませてやるのは この煮え湯のみだーっ!

 

名セリフも飛び出します。

 

(「スペイン茶会事件!!」というサブタイトルも面白い)

 

 

 

とは言いつつもやっぱり所詮はティーパックマンだからあっさり負けてしまうことも普通にありそう。

 

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その加減というかバランス感覚がとても読み応えを感じさせます。

 

 

 

キン肉マンの新章、漫画を面白くするという意味で二軍超人がマジで健闘してます!

 

 

 

キン肉マン 60 (ジャンプコミックス)

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