長かったキン肉マンソルジャー&ブロッケンJr.(フルメタルジャケッツ) VS オメガマン・アリステラ&マリキータマン(オメガ・グロリアス)のタッグマッチ、ようやく決着がつきました。
半年くらい続いてましたっけ。
なかなか見どころの多い戦いでしたが、やっぱり私はアリステラに感情移入してしまいます。
私は超人血盟軍が好きで、今シリーズで活躍してくれるのを期待してたのですが、どうやら出動はソルジャーとブロッケンだけになったようでそこはがっかりしてます。
(今後血盟軍が集結する希望もまだ捨ててませんが)
しかしソルジャーが「ソルジャー節」をいかんなく発揮してくれたのは満足感あります。
でもそれでも今回はアリステラのほうに感情移入しました。
そんなお気に入りキャラのアリステラなのですが、まずは相棒のマリキータマン。
彼はカレクックとキン肉マンゼブラとなんと休まず3連戦をこなす超強キャラでした。
前シリーズでサイコマンがプラネットマンとブロッケンに圧勝したあとシルバーマンと戦った3連戦を思い出させます。
そのブロッケンはサイコマンにはやられたけど今回マリキータマンには勝てました。
まーそこはソルジャーの指揮のおかげも大きいのでしょう。
そんな強キャラマリキータにブロッケンは最初は振り回されがちでしたが、後半はベルリンの赤い雨で天道羽根抜刀を打ち破ったり、頑張りました。
あとかつてのトラウマ。宇宙超人タッグトーナメントでウルフマンと組んだモースト・デンジャラス・コンビが、ケンダマン&スクリュー・キッドの殺人遊戯コンビの地獄のネジ回しに惨敗したアレ。
あれもここで克服させるという盛り沢山っぷりでした。ついでにウルフマンも感動!
で、マリキータを倒し、ブロッケンも力尽き、あとはソルジャーとアリステラのシングルマッチ。
この二人も対照的な人生観を描写して退屈しないドラマだったと思います。
一族の当主としての使命を全うせんとするアリステラには、王家から出奔したアタルは無責任男にしか見えなくてその激情を露わにするところとか、よかったです。
しかし負け!
アリステラの「超人強度を上げる」という稀有な才能を持ってしても、結局火事場のクソ力を得ることはできませんでした。
このへんの設定は本当にうまくできてると思います。
「火事場のクソ力≦友情パワー≦慈悲の心」のやつ。
アリステラの「ザ・マンをぶっ殺す」という恨みでは慈悲の心の強さは得られず、そしてそれでは滅びつつあるというオメガの星は救えません、と。
その現実をなかなか認められないアリステラは、試合に負けてアタル版マッスルスパークで叩きのめされてようやく受け入れることができました。
いや~、本当ここまで長かった。
そしてかなりの犠牲も出てしまいました。
ティーパックマン筆頭に正義超人2軍の面々も死んじゃったし、5王子のうちキン肉マンフェニックスは生きてそうだけど、ゼブラは死んじゃったでしょうか。
そしてオメガ・ケンタウリの六鎗客もパイレートマンとアリステラ以外はみんな死亡。
マリキータも!
それが今週更新の話で、ついに黒幕っぽいサタンがまともに登場しました。
で、自分の野望を初めて明かしました。アリステラを乗っ取ると。
確か昔バッファローマンをそうしようとしてたんでしたっけ?
そしてあの時みたいに制裁!
それをかばったのがマリキータでした。
無念!しかしここは彼の最後にして最大の見せ場の晴れ舞台でもあります!
で、生き残ったのはアリステラとパイレートマンだけ。
この二人の図式は前シリーズのネメシスとピーク・ア・ブーとちょっと似すぎって印象もあります。
ところで関係ない話なのですが、彼の名前って「ネメシス」か「メネシス」かややこしくなること、ありません?
簡単な覚え方は、「肉」のNが頭文字になる「NEメシス」のほうが正解。です。
話を戻して、アリステラです。
最初は地球を襲いに来た悪者で、それを阻止しようとする名も無き雑魚正義超人を虐殺したりもしました。
でも最初から「何か重大な使命を持ってる感」があったし、キン肉マン達への会話の当たり方も何かウィットを感じさせたり、部下の六鎗客に対して冷徹なようで優しかったり、妙に人間味というか「ヒーロー性」がある感じでした。
そして物語が進んでオメガの目的などが少しずつ明かされて、彼らなりの理屈が理解できたわけですが、それでもアリステラのキャラ設定がぶれることなく物語が成立してるのが、私は見事だと思いました。
彼の目的や感情は真相が明かされてから振り返ってもおかしなとことは無いように感じます。
そこがまずいい。
あとは彼の生い立ちもなかなか面白い。
スグルと合わせ鏡のような関係性で、こういう敵キャラは漫画では定番パターンです。
幽助と仙水とか、剣心と志々雄とかみたいな。
でもキン肉マンにおいてはこういうの珍しいパターンで新鮮でした。
そして彼の涙には見てるこっちが胸が熱くなりました。
どれほど無念なことか。
このへんはブロッケンがラーメンマンとの複雑な関係も絡めて語られてて、説得力ありました。
今後の展開は全然予想できません!
サタンが登場したけど、彼はやっぱり自分の軍勢を持ってるでしょうか?
次はそいつらと戦う展開になるでしょうか?
まだまだ活躍させなきゃいけない超人はいろいろいますしね。
そういえばどこかで作者ゆでたまごが「ロビンマスク復活させなきゃ」みたいな発言してたと思います。復活するのか?
その場合超人墓場システムはどうなる?ザ・マンこと超人閻魔ことストロング・ザ・武道ことあやつはどうする?
ジャスティスマンやネプチューンマンも働くのか?
目が離せません。
こりゃもう女房を質に入れてでも見届けなくては。