ジョジョの奇妙な冒険の荒木飛呂彦の原画展、「JOJO 冒険の波紋」の図録「ジョジョニクル」が一般販売されました。
買ってみました読んでみました。
ジョジョが好きな人でいくつかの条件に合う人はこの本は買う価値あると思います。
逆に「この本買っても満足できなさそうな人」のほうを挙げると。
- ジョジョや荒木飛呂彦の別にファンでもない人
- 過去の荒木の画集を買ったことがあって、似たようなのは必要ないって人
- 東京と大阪の「冒険の波紋」に行ってそこで図録を買った人
って感じかなあ。
「★図録パートに収録されるイラストは東京会場図録、大阪会場図録と重複するものが含まれています。」ですってさ。
つまりこれはほぼ図録です。
私は大阪のに行きました。
記念にポストカードとかは買ったんですけど、図録は買いませんでした。
ショップで現物のパラ読みはしたんですけど。
買わなかった理由は、なんとなくめなんですが、過去の画集を買ってたからってのもあります。
内容の8割くらいは過去の画集や単行本に載ってるものって印象だったので。
で、今回このジョジョニクルを買った理由は、今回こんな形で東京大阪だけでなくこれから開催される長崎と金沢の内容も網羅した図録が出るっていうのなら、なんか気が変わったというか気が向いたというかまー買ってみようって気になったからでした。結局なんとなく。
買って読んでみたら「画集に載ってない2割」のほうが意外と見応えありました。
小さく印刷された絵でも結構見応えが。
さらに新作もあるので、満足度高かったです。
ただこれから長崎か金沢のに行く予定の人は、これを買う必要はないかもしれません。
現地で図録を買ったほうがいいのかもしれません。
このジョジョニクルと現地の図録がどれほど違うのかは知らないのですが。
ともあれ、私はこの本に肯定的な印象となったので、内容もかなり楽しめました。
荒木や椛島良介とかのインタビューも「なるほどねー」と感心して読めました。
椛島の祖父が椛島勝一で「正チャンの冒険」の作者だってことには驚きました。
ジョジョのタイトルの「冒険」って部分には椛島勝一の遺伝子もあるのか！？
その縁で長崎で原画展が開催されることになったのだとか。へえー。
金沢のほうは、会場の建物が荒木が気に入ったからだそうで。あー荒木ってそういうのありそうだもんなあー、ってなんか納得してしまいます。
本編の図録のほうは、私が約一年前に足を運んで見に行った記憶が蘇ったりして、なんかいい感じ。
過去の画集に載ってない新作の部分も、この本だけでもちゃんとした画集を見てる気分になれたし、2400円だし、ミニ画集としてコスパいいんじゃないかと思います。
過去の高価な画集を持ってない人ならなおさらです。十分代用に耐える出来かと。
図録以外のページも結構読み甲斐ありますし。
全く「これはいらん」と思ったのは、長崎と金沢の観光案内のページ。
関係なさすぎ。
これは、両展覧会の宣伝の意図で、観光意欲を誘ってるのかもしれませんが。
私は金沢は行こうと思えば行けるけど、たぶん行かないです。
東京も大阪も行ってない人で、今回の長崎か金沢の近隣県内の人なら、行くのお薦めします。
特大の12枚の絵画「裏切り者は常にいる」は会場で生で見る価値ありです。
そして、そういうの全然行かないって人は、このジョジョニクルだけ見て気分だけ味わうってのもまーまーできるのかと思います。
私は大阪のに行って良かった～。
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