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かぐや様は告らせたい162話感想 お前は何も間違ってないぞ!

今週は小野寺麗が輝いてる話でしたが、私は読んでてかぐやに感情移入というか肩入れしたい気持ちになりました。

 

かぐやよお前は何も引け目に感じることなんかないんだぞ!と!

 

週刊ヤングジャンプ 赤坂アカ かぐや様は告らせたい162話 「かぐや様は信じたい」

 

 

 

 

ヤングジャンプでは毎回かぐや様の冒頭ページに「累計何00万部突破!」って煽り文が入るのですが、今は900万で、来月の新刊で1000万の大台に届きそうですね。

 

これってすごい数字なんですが、最近は「鬼滅の刃」のフィーバーが超超超すごすぎて感覚がマヒして、なんか一瞬かすんで見えてしまいました。

 

(鬼滅は今2500万部突破してて、半年間くらいで1500万部くらい売れてます)

 

って、やっぱ売り上げとか部数とか気にしてもしょうもないですね。無意識にしてしまいがちですけども。

 

まー無意識にするくらいならいいけど、優劣比較とかマウント合戦とかしだすとあまりにも虚しいです。

 

 

 

さて。今週はかなり不自然なシーンから始まりました。

 

小野寺が「かぐやが白銀の彼女」だという情報をどこかから聞きつけ、それを直接本人にいきなり確認しに来ます。

 

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情報が漏れたことはかぐやにとっては青天の霹靂ですし、顔見知りでもないのに本人にわざわざ直接聞きに来る小野寺も変です。

 

 

かぐやは情報が漏れたと知って、自分たちの交際を知ってる誰かがリークした可能性を真っ先に疑います。

 

これ実はかなりの早計です。

 

もともと会長と副会長は校内の注目の的で「絵になる二人だわ~」とかキャーキャー騒がれる存在なので、こんな噂が流れることはむしろ日常事です。誰かのリークに関係なく自然発生しやすい話題。

 

かぐや自身がそういう冷静な分析ができなくなっていることが、奇しくも「私たちのことは秘密にしなければ」とかなり過敏になっている証明のようにも見えますね。

 

 

 

 

そもそもかぐやは「根も葉もない噂」そのものが根っから大嫌いなようです。

 

あ、これって、かぐやが中学時代の石上をわざわざ救済しようとしたのも、彼女のこの気性が働いたからなのかも、ってふと思いました。

 

今週の話と関係ないことが急に腑に落ちた私。

 

 

 

かぐやは周囲の他人を「根も葉もない噂」を流すタイプなのか試して見極めて、不合格だったら人間関係をカットアウトするのだそうで。

 

で、彼女自身は、そういう人を試す行為をすることと、不合格だった人を友達とみなせなくなることを、「悪癖」と、人として良くない傾向であるかのように思ってるみたいですが、私はそれには真っ向から反対したいところです。

 

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人を試すって、なーんにも悪くないですて!むしろ人を信じるために必要なプロセスですて!

 

世の中には「愛を試すなんてよくない」「人を疑うなんてよくない」なんて言う人がいますが、そういう人は試されたり疑われると都合が悪いから言ってるんです。

 

ただ一方で試し方に問題がある人も世の中にいます。

 

恋人の愛を確かめるためとかいってわざと浮気するとか試す方法が支離滅裂だったり、試すとか疑うとか以前に最初からクロだと決めつけたり。

 

でもそれは試し方がおかしい人がいるからって、試すこと自体がいけないってことにはなりませんて。

 

……あれ?私なんか今必死になりすぎでしょうか?

 

 

まー、ね、まー、ともあれ、ね、ややこしく考えなくても、これは「口の軽い人は信用できないし、口の堅い人は信用できる」という、本当にごく単純な真理に過ぎないことです。

 

 

 

で、えーと、話を感想に戻して、かぐやは小野寺にその話を誰から聞いたのか問いただします。内心では口外した者をCOする悲壮な覚悟を抱きつつ。

 

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返ってきた答えは、「自分で寝言で言ってた」。

 

 

こないだの白銀との夜通しの電話がたたってかぐやは昼休みに居眠りして、寝言で思考をお漏らししてただけでした。

 

かぐや、157話で誰かに話したいって言ってたけどそこまでとは。

 

秘密を知る者たちに裏切り者が誰もいなかったことが分かって安堵の涙をこぼすかぐや。

 

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その涙を見た小野寺の胸中を想像すると熱いものがありますね。

 

「誰から聞いた?」なんて質問するってことは噂話に過敏だと言ってるも同然で、根も葉もない噂話がどれだけ他人を傷つけるかを小野寺はここでまた痛感すると。

 

 

 

なんであれ「秘密が漏れた」ということに変わりはなく、かぐやはなんとか小野寺を買収するか記憶を消すかしなくてはいけません。

 

小野寺に根も葉もない噂を流されたら困るから。

 

そしてスタンガン食らわせようとしたときに(恐ろしいな)、伊井野が入室。

 

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伊井野は二人が何を話してたのか食いついて、小野寺はそこで頼まれたわけでもないのに機転を利かせて真実を伏せて、うまい話をでっちあげてくれました。

 

そしてクールに去る小野寺。

 

去り際に心中を明かしてくれました。

 

なぜわざわざ聞きに来たのか、なぜ今秘密を守ってくれたのかの謎が解けます。

 

 

彼女は彼女なりに、ずっと苦しんでいたようです。

 

校内の嫌われ者コンビ伊井野と石上の「根も葉もない噂」を鵜呑みにし自分でも吹聴してたことを。

 

「二人をいじめていた」と言ってもいいかも。

 

しかし彼女は体育祭と文化祭で二人と直接向き合う機会を得て、自分の過去の行為がいかに醜悪だったかを思い知ったのでしょう。

 

石上も伊井野も今彼女を何も恨まず屈託なく接してきてるからなおさら良心が痛むのだと思います。

 

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小野寺は「噂話を真に受けて痛い目見てる」と言いますが、これは結構虫のいい言い草で、自分の「良心が痛む」程度の痛みなんて自分達が二人をいじめて負わせた痛みに比べたら屁のようなものです。

 

そんな虫のいい懺悔気分の自覚が、さらにまた自分の良心を痛めているのかな、なんて読んでて思いました。

 

 

さらに言えば小野寺は今回かぐやの寝言を聞いたからって、別に本人に確認する必要なんて特になかった筈です。好奇心だけで気安くない人に直凸しませんて。

 

これはもしかしたら自分の心の内を誰かに聞いてほしかったからなのかもしれません。秘密を守り合える誰かに。

 

今週の話はかぐやと小野寺のお互いの心の内の「秘密にしたい」「けど誰かに聞いてほしい」「聞かせた人には秘密を守ってほしい」という複雑な気持ちが、めっちゃうまく噛み合ってて非常に感嘆しました。

 

 

私は先週の話はいまいちとか言ってたくせに今週は完全脱帽したりして、手の平クルックルですかね。

 

来週は休載~。

 

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