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進撃の巨人122話感想 「奴隷のやめ方」がずっと分からなかった女

今月の進撃の巨人は衝撃の事実といった新情報はあんまりありませんでしたが、非常~~に重苦しく胸の痛い話でずっしりきました。

 

始祖ユミル・フリッツの人生が描かれてて、それがまた、つらい話で。

 

 

 

 

まずは別マガ今月号の巻頭特集ページでまた「最終回」って文字が何気に出てて終わりが近いことを嫌でも意識させてくれます。

 

 

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しかし相変わらず「最終回まであと何話」っていう肝心の情報は教えてくれないのでじれったいこと極まりないです。焦らすねえ~。

 

完結までに解決しなきゃいけない問題や謎は一体いくつあるんでしょうか。私は完全にわかんなくなってます。

 

 

 

さて本編の感想。

 

サブタイは「二千年前の君から」!

 

かの第一話の「二千年後の君へ」と呼応してます。

 

これで「君」が誰のことだったか判明したわけでしょうか。

 

二千年前の君はユミルちゃん、二千年後の君はエレン

 

呼応しあっていたのはエレンとユミルちゃん。

 

 

その始祖ユミルちゃん。かつて幼きヒストリアが謎のお姉さん…正体は王家の末裔で始祖の巨人の継承者フリーダから絵本の中の彼女を「いつも他人を思いやってる優しい子」と(いう決めつけを)教わってましたが、実際の彼女はどうだったのでしょう。

 

「実は奴隷であった」というのは読者は以前から知っていたので驚きはしませんが、今月はその様子をじっくり描いているので、本当に重苦しいです。

 

 

 

古代エルディア人は屈強な体格で野蛮で、周辺部族を侵略しまくりだったようです。

 

ユミルちゃんはそうやって奴隷にされた弱小部族の少女でした。

 

その境遇は地獄の一言。

 

本来奴隷ってのは奴隷主の貴重な労働力であり財産であるわけだから、奴隷の心身に無意味な損傷を与えず健康に保ったほうが合理的な筈です。

 

(大事に扱ったところで使うのは結局は苦役とセックスなんですけども)

 

でも古代エルディアの奴隷主は、まず奴隷の舌を切り落とすわ、全員の片目を繰りぬくとか言い出すわ、歴史上の様々な奴隷の中でもかなり劣悪なレベルです。

 

それはつまりたぶんいくらでも奴隷の替えが効くからで、ユミルちゃん達は「貴重ですらない労働力」でしかないって意味です。

 

 

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ところでここの絵でちょっと目に止まったのは、ユミルちゃん本人が直接舌を切り取られるシーンは省略されているところです。

 

代わりに知らないモブおっさんが舌を切り取られて、ユミルちゃんは順番待ちしてるだけなのですが、これって、「舌を切り取るという超残酷シーンの絵は、やられるのが少女だとNGでおっさんならOK」っていう表現配慮なんでしょうかね???

 

あ、書いてて気づいたけどそれとも違うのかな。この舌は、モブおっさんはなんか失敗しての見せしめ処罰行為で、全員の奴隷に施すわけではないのかな。そうであって欲しいですが。

 

 

 

ユミルちゃんは奴隷仲間でも「こいつは別にいらない」「なんかあったときはこいつに濡れ衣着せればいい」という最底辺ポジションでした。

 

もし彼女が賢いとか美しいとかコネがあるとか、何か少しでも持ってればもうちょっとましな生活だったのでしょうが、本当に何一つ恵まれていない無力で不幸な少女であることが、物凄く伝わってきます。つらい!

 

 

で、主からも仲間からも見捨てられ廃棄処分にされ、ボロボロで森の中をさまよい、謎の大木に辿り着きました。

 

 その洞には深い穴があり彼女はそこに落ち、そこで出会ったのが……何……何だこれ???

 

 

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原始生物のような地球外生物のような異世界生物のような、どっちが頭かも分からない、人間の脊髄だけの姿のような生き物、いや生き物かどうかすら分かりません。

 

何なのかはさっぱり分かりませんが、巨人の素であることだけは分かります。

 

それがユミルちゃんと融合し、彼女は人類初の巨人となりました。

 

このシーンまだ全然不可解なので今は頭に入れておくのみ。

 

 

 

巨人となった彼女がどうしたかというと、次のページにはいきなり初代フリッツ王にひれ伏してて、王の奴隷として働いてる様子が描かれます。

 

なんでや!

 

巨人になって超強大な力を得て(使いこなせるようにもなって)やることがなんで誰かの奴隷を続けることなんや。

 

奴隷どころか王になれるのに。

 

……ユミルちゃんにはそれができないようです。奴隷が心底身についてるから。

 

 

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あとここの絵はユミルちゃんの服の脇が開き過ぎなところが気になります。

 

 

 

そして、奴隷と言いつつ彼女の立場は「王妃」になりました。

 

「良い奴隷っぷり」のご褒美は王の子種

 

 

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ユミルちゃんはフリッツ王の姓を得て「ユミル・フリッツ」となり、ヒストリアの絵本にある彼女はこの頃のものでしょうかね。

 

 

 

 

ちょっと話がずれるんですが、巨人の労働力がもしあれば、どれくらいの恩恵を得られるかもう想像もつきませんね。

 

エジプトのピラミッドや万里の長城みたいな、古代人が何万人そして何百年かけて建造するようなものを一人で一ヶ月くらいで作れそうです。

 

いや古代建造物のみならず現代社会の建築でも、もし九つの巨人のどれか一人いるだけで、もう高価な巨大重機すら必要なく、しかもエネルギーは使い放題(少し休めば体力ゲージすぐ回復)で、地球上の全都市がニューヨークくらいになれるんじゃないですかね。技術的に。

 

マジで歴史が変わりますよね。

 

でもこの作品内では歴史はあんまり変わってなくて、むしろ巨人を持ってたマーレは他国の科学技術に取り残されてる始末。

 

発展しなかったのは支配者があぐらかいてたからか、あるいはアホだったから?

 

 

 

 

話を戻して、ユミルちゃんはそれから13年間、王の都合のいいだけの存在として生きていきます。

 

王の娘を三人産んで、敵国との戦争に大活躍で、綺麗な服着て王の玉座の隣で国民を見下ろす生活に。

 

で、最期。王を殺そうとする謀反の槍の盾になって死亡。

 

 

ユミルちゃんは死に……死んでどうなったかというと、例の謎砂漠空間「座標」に少女の姿に戻って立ち尽くしてるだけ。

 

「道」で自分の死後が見えているのか、王が我が娘たちに自分の死体を喰わせながら「ユミルの民を増やせ」「巨人の力を永遠にエルディアに君臨させろ」って命令を、座標の砂漠でずっと続けていたようです。

 

ず~~~っと奴隷。死んでも。死んだ後も。

 

 

 

しかし、ここでまたあまりにもエグイ絵が出てきたなあー。

 

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三人の娘マリアローゼシーナが自分の母を死体を喰うシーン。

 

残酷描写(ゴア表現)の規制とか配慮とかの基準が謎ですわ。

 

こういうのって何かいろいろ細かいところでOKかNGか変わるんだそうです。

 

例えば「人が撃ち殺されるシーン」では、「撃たれた瞬間の絵」はNGで、「銃声が鳴って次の絵では撃たれた後の死体の絵」だとOKになったり、みたいな。

 

漫画業界は映倫CEROのような団体が存在しないので全部各誌の独自基準です。

 

 

 

さて。ユミルちゃんの終わりなき奴隷人生

 

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止めることができるのは、エレンです!!!

 

こと自由においては彼は第一人者。むしろユミルちゃんを解放できるのは彼以外にいません。

 

例の砂漠で、そんな二人の後ろからフリッツ王の末裔ジークが「命令」してきます。

 

 

 

エレンはユミルちゃんを抱きしめて叫びます!「お前は奴隷じゃない」と!

 

熱いです!

 

大人のエレンって何を求めてるのか分からなくて不気味な存在だったのですが、このシーンは素直に胸を打ちました。

 

 前々回ジークはユミルちゃんのことを「自分の意志を持たぬ奴隷」なんて(おそらく無意識に)見下してましたが、そんなのエレンが認めません。

 

 

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ユミルちゃんにだって心はあるんだぞと。

 

本来彼女は王なんかに従う筋合いは無いのに、奴隷以外の生き方が分からずにこの謎空間で砂人形の巨人製作作業を延々繰り返してたけど、そんなの今すぐやめていいとエレンは説きます。

 

どうやって奴隷をやめたらいいのか?

 

そんなの自分の意志で決めればいいだけです。

 

 

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それを伝えるためにエレンはここに来て、ユミルちゃんはそれを二千年間ずっと待ってたんでしょうかねえ~?

 

そして初めてちゃんと描かれるユミルちゃんの顔。

 

 

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歯を食いしばって流れ落ちるが切ないです。

 

 

 

次の瞬間、場面は現実世界に戻って、ガビが吹っ飛ばしたエレンの生首からさっきの絵みたいな巨人の素がブワ~っと発生!

 

そしてシガンシナ区の壁が壊れて、中から無数の超大型巨人が出てきたところで今月号は終了。

 

 

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ああ、ついに地鳴らしが始まってしまうのか?

 

以下次号!

 

 

エレンは今月号で「オレがこの世を終わらせる」と言いましたが、それがエレンの目的だったのでしょうか?

 

それはいくらなんでもそのまま世界を滅ぼすって意味じゃないですよね?

 

「この世」を終わらせた後になんらかの「次の世」でも始まるんでしょうか?

 

エレンは進撃の能力で何かとんでもない未来を見た筈なので、それが起きてしまうようですが。

 

彼が追い求める自由とは一体なんぞや。

 

 

進撃の巨人(29) (講談社コミックス)

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