伊井野の骨折、石上が100%悪いんじゃん!!!
週刊ヤングジャンプ 赤坂アカ かぐや様は告らせたい146話 「伊井野ミコは愛せない(2)」
石上何やってんだよ100%お前のせいじゃん伊井野が骨折したのは。という話でした今週は。
冒頭でいきなり子安が意外な告白。
はっきり言ってしまうと彼女は処女、ってことは初体験の相手として石上を選んだことになります。
これは……ちょっと……一瞬絶句です。
私は前回の感想ブログで子安という女を初めて理解したとか得意げに書きましたが、全然違ってました。恥ずかしい。
てっきり恋愛とセックスと結婚を割り切って考える経験豊富なセレブ的思考回路な女だと。
でも処女だったんならこれ話はかなり変わります。
卒業間近で進路も決まってあとは残り少ない高校生活をいかに締めくくるかって時期で、クリスマスという特別な日で、もう、人生の超重要な記念すべき初体験イベントなわけでしょ!?
その相手に石上を選んで自ら誘ったわけでしょ!?
子安の心を察することもろくにできない愚図な私でも、さすがに彼女のこの判断が軽いものではないことくらいは理解できます。同情なんかじゃないですって。
なのに石上ははねのけたんだから、本当にもう、これは……。
ただ石上の気持ちは全く理解不能というわけでもないです。
ここで受け入れることも立派な選択肢の一つでした。
一夜限りの関係とはいえ、セックスができるどころか彼女の初めての男になれるっていうのは石上の人生においても(白銀がかぐやが常々彼に願っていた)自信に繋がる成功体験となった筈です。性交体験だけに成功体験。
なのにはねのけたのは、石上が唯一望んでることは子安と恋人同士になることで、それ以外は全く望んでないってことなのかなと思います。
ここで受け入れたらそれだけが叶わなくなる、と。
金メダルが貰えないなら銀メダルなんかいらない、と。
伊井野はそれをバカだと言います。
ハルパゴスのように。
(ハルパゴス氏)
本当にここぞとばかりに石上にきつい駄目出しをぶつけます。
ここははたして、石上と子安に既成事実が無かったと判明して、高揚して舌が異様に回っていると解釈していいのか?
そして石上はなんとマジ泣き。
伊井野は言い過ぎちゃったことに気づいたっぽいですね。
石上はいじけて「(41階なのに)階段で帰る」「ついてくんな」と言い出し、でも伊井野はついていったことが後から分かります。
石上は自己嫌悪でフラフラ。体育祭のリレーの時と同じ症状のようです。
階段でつまづいて転倒。
それで次のページではいきなり階下で伊井野と一緒に、彼女の右腕を下敷きにして倒れています。
このシーン、初めて読んだ時は何が起こったのかすごく分かりづらかったです。
石上視点で「階段でつまづく」→「気づいたら倒れてた」しか描写されてないので。
伊井野が「ついてくんな」と言われてもこっそりついてきてて、石上がふらついたのを見て即座に飛び出して、一緒に階段を転げ落ちて石上をかばって着地したのだ、と流れを理解するのにちょっと時間を要しました。
つまり読者(私だけか?)は石上と同じ感覚をここで体験してます。
(つうか二人とも結構な全身打撲ですわこれ)
つらそうな表情の伊井野が無事なほうの左手で、泣いてる石上の髪を撫でてるシーンが胸を打ちます。セリフにも慈愛が感じられます。
ちょっと泣けるくらいのいいシーンです。
石上なんて触るのも触られるのもあれほど嫌がってた伊井野が、彼のうっとうしい長髪を撫でてあげてるんですから。
……ん?
えーと、これで伊井野が骨折した経緯が判明したわけですが、これ、伊井野に落ち度全く無くない?(きつい言葉を浴びせたくらいで)
全部石上の行動の結果じゃん!
子安の決心を自分の意地ではねのけていじけて視野狭窄になって転んだのを助けてくれたんじゃん!
142話で「悪い偶然が重なった」「言うほど僕に責任は無い」つってたんだから、私もそうなんだと思って、伊井野が暴走したから骨折したのかなとかちょっと思ってたのに、全然違うじゃん!
というわけで、この骨折は石上が悪いです。
徹底的に伊井野に奉仕して償えバカ!
(伊井野、病院に運ばれたとき酒臭くなかったか心配)
さて、この一連の回想は石上がマキに話していたことのようです。
マキの側からしたら怒涛の物語でしょうね。
心の友石上は子安が好きで自分もそれを応援してあげてたのに、新学期にその石上が別の女に「あーん」してあげてるのを目撃して、どういうことか問いただしたら、出てきたのは自分にあまりにも無縁な熱く甘く痛々しい青春恋愛ドラマ。
自分だけ取り残されてる的な心痛は計り知れません。
おかしくなって自分も骨折したがるし。
そこへやってきたのが子安。マキは気を利かせて離席。
子安は「石上に恥をかかされた」と怒ってもいいくらいですが、自分のほうから謝ります。優しい。
石上のほうはまだ金メダルを諦めてないことをかっこよくアピール。
子安は照れてつばめ語でなんかつぶやきます。
うわ!ヒロインだ!脈はまだ消えてないのでしょうか?
しかし、まさにその瞬間にもう一人のヒロイン伊井野が割って入ります。
ひえー子安本人の前でもお構いなしです。マキがいろんな意味で心配してます。
骨折を機に伊井野の中でも何かが変わった?
(石上の恋路を邪魔することが、骨折の仕返しという大義名分の元に大っぴらにできてしまいます)
石上を巡るダブルヒロイン、クリスマスと骨折で決着がつくのかと思いきや全然そんなことなく、むしろダブルヒロイン度が加速しててハラハラします。NEW GAMEってこういうこと?
私としてはやっぱり伊井野が大好きなので、とにかく彼女を応援したい所存です!
あとは藤原のターン。
タピオカ絡みでバカやってて、「悪いことを言うパンダ」みたいなこと言ってます。
そして話はラーメンへと。
もうすぐお盆のシーズンでYJも合併号が近いのですが、ラーメン四天王ネタを盆休みの引きに使ったりするの?
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