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かぐや様は告らせたい140話感想 万感たる、二度目のファーストキス

今週のかぐや様は一度読み終わったあとに「あれ?今週は30ページくらいない?」と思って確認したらいつもの18ページでした。

 

妙に密度が濃い話だったような気がします。

 

週刊ヤングジャンプ 赤坂アカ かぐや様は告らせたい140話 「普通のロマンティック」

 

というのも、今週の話は3ページ目からはずっとどこぞの公園での二人だけの会話劇だけで構成されてるのですがその間、二人の会話は、場面転換も一切なく、途中でナレーションも入らず、一度だけイメージカットが入りましたがそれ以外は本当に二人の絵と二人の会話だけで、なんていうか、映画やドラマで例えるならカメラを回しっぱなしでカットを挟まずに超~長回しで撮影した映像のように感じました。

 

最初から最後まで一切カメラを止めずに撮影されたノーカットノー編集の映像のような。

 

こう感じたのは私だけかもしれませんが、この漫画で二人だけの会話劇の回なんて過去に何度もあったと思いますが、今回は妙にそう感じたんです。なんでか。

 

 

 

さて二人はどんなドラマを見せたのか。

 

白銀かぐやに用意したクリスマスプレゼント、いざ渡す段階になったら中身に自信がなくなって取り消したがる彼に、かぐやはそういうのこそ今自分が求めてるものなので意地でもよこせと強硬に要求。

 

白銀は怖気づいてマジ逃走。追うかぐや。

 

 

それで追いかけっこの果てにどこぞの小さな公園に到着して、そこが今回の舞台となったわけですが。

 

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白銀に追いつくかぐやの脚力がすごいです。

 

白銀は片手に荷物持ってるといっても小さくて知れた物ですし、体育祭の徒競走は1位でしたし、バイトやチャリ通で足腰は鍛えられてる筈です。

 

なのにしかもそこそこのヒールを履いてかぐやが追いついたのですから、すごすぎ。

 

 

 

ここからのかぐやはこれまで長々と続いた氷状態とは打って変わって自分の本音を隠さずに語り出します。

 

前々回の早坂との作戦会議でそうする決意が固まってたみたいです。

 

自分が何を求めてるのか白銀とどういう関係になりたいかめっちゃ素直に告白します。

 

「好きな人には自分を見て欲しい」と。

 

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それもう告白してるのと一緒じゃん、「告らせたい」が吹っ飛んでるじゃん、なんて指摘は今更で無粋で愚鈍です!

 

とはいえ、今回のやり取りを強いていつもの恋愛頭脳戦の理論で言うなら、かぐやが先に折れた形になるから「本日の勝敗:かぐやの負け」なのでしょうかね。

 

しかし恋愛ってのは頭脳戦ではない。

 

ってことを今回の話は物語っている。のかな???

 

 

 

かぐやが求めているものをようやく白銀が理解して、二人の間にあったすれ違いはこれで解消できたようです。

 

でも白銀が同意するかは別。

 

彼には彼なりの恋愛観があって、「好きな相手であればあるほど、自分の弱い面は見せられない」と。

 

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これまた告白も同然のセリフ。

 

しかも実際に弱みを見せてるのとほぼ同義です。

 

 

 

お互いに自分の本音を語り合って、氷かぐや編でこじれたものが氷解していく様子は、素直によかったとも思いますし、ここにたどり着くまで長々と引っ張ったなあ~とも思います。

 

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あとは落としどころをどうするか?

 

クリプレを渡して決着といきたいところですが、この期に及んでしぶる白銀。

 

で、かぐやが強引に包装を破って出てきたのが、けん玉

 

はあ???

 

 

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本当に意味不明で予想外なクリプレでした。

 

前回の萌葉の手錠のほうがまだましです。彼女のキャラや意図が理解できるから。

 

けん玉は本当に謎すぎます。かぐやも一瞬唖然。

 

普通だったら本当にアウトなプレゼントチョイスだと思います。

 

でも今のかぐやは「どんなものでも構わない」と思ってる状態だから助かりました。

 

 

 

マジでどういう流れでけん玉になったんでしょう???

 

おもちゃというジャンル自体は分からなくもありません。

 

ジグゾーパズルや木製パズルだとまだおしゃれ感はあるでしょうか?

 

ルービックキューブとか、は…けん玉と五十歩百歩かなあ~。

 

今ちょっと私も真剣に考えてみたんですけど、なんか分かんなくなってしまいました。

 

白銀もきっと同じような思考状態になったのでしょう。

 

 

 

かぐやは思い切り笑います。いい笑顔。

 

かぐやにとってはこんなショボいクリスマスでもいいのだと。

 

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でもまーそこは、これまで、花火とか文化祭とか白銀が必死に考えて実行した劇的な演出の元に構成されたプレゼントがあったからこそ、こういうショボいのも逆に光り輝くんだと思います。

 

柳田國男が提唱したハレとケってやつです。たぶん。(適当に言ってます)

 

 

そしてカメラの視点は固定されてシネスコみたいなコマ割りになって、白銀のほうから、キス!

 

ラストページは余白たっぷりです。

 

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演出してるねえー。

 

白銀は演出してないけど作者赤坂アカが演出しまくり。

 

氷かぐやの夢はこれで叶ったのだと思います。

 

思えば、文化祭のウルトラロマンティックでの初チューで「うおお~」と思ったら、後日かぐやがいきなり氷化してしまい、白銀は憔悴してしまい、まどろっこしい話が続きましたが、すべてはこのための溜めだったわけで。

 

ロマンティックな初チューと全然ロマンティックじゃないショボい二度目のチューを合わせて一セットなんでしょうね。きっと。

 

結果オーライ。

 

 

かぐやの脳内の人格障害(ではないらしいけど)もこれで癒されるでしょうか。

 

以前のサブタイで「私達のペルソナ(かぐや編(1))」ってあったからには、2や3もあるんでしょうけど。

 

 

あ、あとは石上伊井野子安のほうも気になるんですけど、やってくれるのかな。

 

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