いくつになっても「初めて知る言葉」というものはあるもので、最近「世の中にはこんな言葉があるのかあ~」と感心したことがなんか続けてあったのでメモしたのをちょっと並べてみました。
已己巳己 ハンロンの剃刀 DD論 冷奴 武器軟膏 黄泉戸喫
の、六つの言葉を最近初めて知りました。
已己巳己。いこみき。
四字熟語で、意味は「似ているもの」。
已(すでに)と 己(おのれ)と、巳(へび)の三つの感じが似てるからというそのまんまの意味ですが、なぜ己の字だけ二回使われているのかが謎。
ハンロンの剃刀。
「けものフレンズ2」炎上事件の様々な記事を読んでいるときにこの言葉を見かけました。
ある製品に欠陥があったとしてもそれは企業の不手際であって、別に企業が客に悪意を持ってわざとそうしたなんてことはないっていう感じの意味の比喩。
元々「オッカムの剃刀」という言葉があって(これも初めて知った言葉でしたが)、その派生だから剃刀って単語が使われているだけというなんか変な語源が印象に残った言葉でした。
けもフレ2があまりに不出来なのはただ単にスタッフの力量不足だからであって、別に視聴者に嫌がらせするために不出来になったわけではないよって文脈でこのハンロンの剃刀って言葉が出てきました。
ただスタッフの悪質な言動が後々暴露されてきたので、けもフレ2は本当にハンロンの剃刀だったのかはいまいち懐疑的です。
DD論。
DDは「どっちもどっち」の略。
相反する二者が対立したときに「どっちもどっちだ」と議論をうやむやにする論法のことらしいです。
そういう論法があることは何となく感じていましたがそれを「DD論」なんて呼び方があるのはつい最近初めて知りました。
冷奴。ひややっこ。
アニメ用語で「深読みしすぎな考察」という意味。
アニメを視聴しててなんてことないシーンを「ここはこういう意味を暗喩しているシーンだ!」みたいに考察気取りすることを揶揄(または自嘲)するときによく使われています。
語源はアニメプロデューサー福原慶匡のインタビュー記事。
深読みする楽しみ方があるのも事実なので、あまり否定するツモリはありませんが、あまりアニメの本筋と離れたところで盛り上がっちゃっても、なんか不思議な気持ちになりますね。例えばお客さんに豆腐を食べてもらいたくて「はい。これが冷奴です」と出したとき、「この豆腐の白は、現代の不安を象徴してますね」とか言われても、僕らは「そうですかねぇ?」としか言えません。こっちとすれば、ただ豆腐を食べてほしかっただけなんです。でも、喜んでいただけるなら「そういうことにしとこうかな?」と思うわけですよ。
豆腐を出されて(製作者の意図はともかく)ああだこうだと能書きを垂れるのもまた楽しいものなのかもしれません。
今はアニメ用語ですが、そのうちアニメに限らず浸透しそうな気もするネット流行語です。
武器軟膏。
5ちゃんねる(2ちゃんねる)をぼーっと読み流しているところに出てきた言葉。
破傷風の話をしてるときに「古釘を踏んだら踏んだ場所を叩け」って迷信(?)を出す人がいて「それは武器軟膏の思想に基づいてるんじゃないか」という指摘があって、私はそこで初めて武器軟膏って言葉を知りました。
16世紀ごろのヨーロッパの迷信で、「武器で体に傷がついたときに、傷口にではなく傷をつけた武器に軟膏を塗れば傷が治る」という思想です。
意味不明にしか思えない迷信ですが、当時には当時なりの理論があるのが面白くて印象的でした。
また武器軟膏信者は傷口に何も塗らないので、当時の得体の知れない薬を傷口に塗るより実際に早く治癒することもあり、武器に塗るかどうかに関係なく一定の効果らしきものがあったことも、なるほどと感心させられました。
黄泉戸喫。よもつへぐい。
先日のジョジョの奇妙な冒険5部のアバッキオが死ぬ回。
ボスに殺されたアバッキオは死ぬ間際の心象風景なのか、レストランの席についていて、そこで食事を口にするシーンがありました。
原作ではなかったのにアニメでわざわざその描写が追加されていました。
で、ネットで「あれは黄泉戸喫だ」って指摘する人がいました。
というかアバッキオ死後の世界で食事を口にしちゃってんだな。そりゃ帰れないわ。黄泉戸喫だ。
— 紫 (@mrsk_taka) April 26, 2019
「死後の国に行った者がそこの食べ物を口にするともう現世に戻れなくなる」という、古事記のイザナギとイザナミの話ですが、こういう思想は全世界にも割とあるらしくて、あと千と千尋の神隠しにも千尋の両親がそれっぽいことやらかしたのも黄泉戸喫の一種だとか。
さてこの、「アバッキオが食事したシーンは黄泉戸喫を表現している」というのは果たして冷奴なのでしょうかね???
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